リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

喉もと過ぎれば何とやら

2014年02月10日 | 日々の風の吹くまま
パイナップル特急の襲来で、朝方にかなりの雨が降ったらしい。雪の予報で融雪塩の散布
や除雪の体制を万全に固めていた市役所も拍子抜けしたもよう。どうやら、パイナップルが
予想外に早く転がり込んで来たので、前宣伝に反して雪はちらつくチャンスさえなかったと
いうことかな。この先は最低気温が3、4度で推移しそうなので、温室の暖房をオフにしたけ
ど、東京もこんな具合だったら良かったのにね。

何でも東京ではスコップやタイヤのチェーンが飛ぶように売れたとか。ある店では園芸用の
ものまで売り切れて、「スコップくらい一家に1本備えておけばいいのに」と。たしかに。でも、
東京のようなめったに雪が降らない大都会では、スコップなんか「無用の長物」として「断捨
離」の槍玉に挙げられそうだな。ひと冬に1、2度雪が降るか降らないかのバンクーバーで
も、5センチも雪が積もればみんな一斉に雪かきシャベルを買いに走るけど、春になればど
こかにしまい忘れられて、冬が来るとまた同じことの繰り返し。喉もと過ぎれば何とかで、計
画性も備えもあったもんじゃないのはどこも同じだから、人間ておもしろい。

さて、本腰を入れてメガ仕事をアタック。初っ端のファイルは原始宗教にまつわる話で、なぜ
か仏教の教えの説明が延々と続く。それはいいんだけど、やたらと出て来る、いくつも漢字
を連ねた似たり寄ったりの(だけど微妙に違う)用語に目を白黒。そのまま英語訳は無理と
諦めて、説明文で対処したけど、ここまで来ると中国語。内容は合理的に考える思想の話と
いうよりも事象を感覚的に捉える思想の話のように思えて、訳すことはできても何か今ひと
つピンと来ない。「思想」よりも「観念」に近いものなのかな。これが日本人の「精神論」の根
底にある感覚なのかもしれないと納得してみたけど、ちょっとした「壁」に当たった気分。ま、
頭の中のくもの巣をはらって、次、行こう、次・・・。

まあ、内容が難しくても、ピンと来なくても、やってしまえば雪解けの後と同じで、喉もと過ぎ
れば何とやら。(英語的には「危険が去って、神を忘れる」てなところか。)次のは政治的な
話、その次は海洋生物の話で、その次は何か社会活動っぽいタイトル。まだ10いくつもファ
イルが残っているけど、楽しく遊んだんだし、ここはまあ、がんばるっきゃないな・・・。

寒波が緩み、気も緩み・・・

2014年02月09日 | 日々の風の吹くまま
短い休暇をつむじ風のごとく過ごして行った2人。心配した通り、成田に到着したのはいい
けど都内への足がなくて、空港での「お泊り」になったそうな。利用便が欠航して空港泊まり
というのはよくあることだけど、長旅を終えて我が家までもうあとひと息!というところでの足
止めは悔しいね。まあ、高速道路が通行止めになればリムジンバスが止まるし、線路に雪
が積もれば電車も走れなくなるだろうし、そういう状態ではタクシーなんか影も形もないだろ
うしね。これでオーロラを見られずに帰ったんだったら涙が出るほど悔しいけど、素晴らしい
のが見えたんだから、旅のおみやげ話が増えたと思えばいいよね。

バンクーバーはパイナップル特急が接近中だけど、こっちは「鈍行」でも来て欲しくない。で
も、寒波が緩み始めて、気温は0度だけど何となく「暖かい」。そういえば、マイナス2度で寒
がっていた2人が、オーロラ見物から帰って来た日はもっと冷え込んでいたのに「なんか暖
かい」と言っていたな。人間には「慣れる」という機能があるから、感覚も経験によって鈍感
にもなれば敏感にもなるということか。つまり、生理的な順応性であって、精神的な順応性
とはまた別ものだろうけど、順応能力が高ければ高いほど生存可能性が強いということに
なるんだろうな。

気温の緩みとは関係ないけど、料理に使った耐熱容器をしまおうと、いつも重ねておく3枚
をまとめて持ち上げたら、高いところなので、一番上の大きなパイ皿が滑り出して、避ける
間もなく鼻っ柱にごっつん。両手が塞がっていたので、とっさにひじを上げたけど、パイ皿は
床まで落下して木っ端微塵。あ~あ。大きな破片をほうきで掃き取って、細かな残りはルン
バに拾ってもらったけど、パイ皿の縁が当たった鼻っ柱には切り傷と青あざ。それを見たカ
レシが「相手の顔はもっとすごいことになってそうだなあ」。うん、何だったら鏡、見てみる?
とやり返したら、「一発やられた」とカレシ。あはは、どんなもんだ、ワタシの左フック。

でも、このままで外へ出たら注目されてしまうかなあ。「ホッケーのパックが当たったと言え
ば?」とカレシ。うん、パックが観客席に飛び込むことはあるよね。でもまあ、ホッケーの選
手のように鼻を骨折することもなかったし、青あざも目の周りまでは及んでいないのは不幸
中の幸いかな。ワタシって、ほんとに鼻っ柱が強いんだなあ。だけど、むずむずする鼻をこ
すると、イテテ・・・。

今度はハワイからうれしくないお客さん

2014年02月08日 | 日々の風の吹くまま
少しずつ早起き?する訓練をしていたのに、お客が帰ったとたんにあっさりと午前4時就寝、
正午起床のパターンに戻ってしまった。この「生活標準時」、もう生理レベルを通り越してい
るんじゃないかな。不調だったカレシの胃腸も正常化したようだから、まあ、フツーの日常に
戻ったというところ。お客といってもいとこの息子なので、はて、帰省していた息子が帰った
後の親の気持ってこんなもんなのかなあ、という感慨がちょっぴりある。

東京は50年に一度くらいという大変な大雪だったらしい。成田までは平常の飛行だったよ
うだけど、問題はその後。到着時間がちょうど雪がどんどん積もっている頃だったから、都
内までの足は大丈夫だったのかな。電車が止まったりしていなかったかな。東京の大雪と
言うと、父の葬式の日を思い出す。もう20年以上前の1月の末。葬式の1日か2日前にや
たらと暖かな日があったような記憶がある。当日はかなり積もって、交通機関は大混乱。喪
主を務めてくれた義弟が挨拶で「北海道を愛した父の思いがこの雪になった」と言うのを聞
いて、東京で生まれ育った父は北海道に「帰化した人」だったんだ、その娘のワタシがカナ
ダに帰化したのも何かの因縁だったんだ、と思ったのをよく覚えている。

バンクーバーも日曜日の夜から雪が降るという予報。5センチくらいとは言っているけど、す
ぐ後に「パイナップルエクスプレス」が控えていて、こっちは最大50ミリの大雨。天気予報サ
イトの衛星写真を見ると、ハワイから北アメリカの北西岸まで雨雲が帯のように長~く延び
ている。(だから「パイナップル特急」なんだけど。)つまり、この週末はサンフランシスコから
バンクーバーまで雨で、その先10日くらい雨、雨、雨。このパイナップル特急、日本に異常
気象をもたらす「マッデン・ジュリアン振動」という大気の「ぶれ」と関連があるらしいから、き
のうの日本の大雪とも無関係じゃないのかもしれないな。

寒波を抜け出したと思ったら、せっかくの「ファミリーデイ」とかいう(趣旨のよくわからない)
三連休なのにパイナップル特急とは踏んだり蹴ったりだな。予報ではバレンタインデイも雨
だなあ(どこへ行くと言うわけでもないけど)。でも、雪が降り出してもパイナップル特急がす
ぐに洗い流してくれるから、雪かきしなくてもいいのはうれしいね。それに、ワタシは仕事、
仕事だし・・・。

つむじ風ツアーの2人、東京へ

2014年02月07日 | 日々の風の吹くまま
起床10時。若い2人はすでに起きていて、荷物をまとめる作業の最中。満杯になったスー
ツケースをひとりが上から押さえているすきに、もうひとりが閉めてさっと鍵をかけて、荷造
り完了。来たばかりなのに、もう帰っちゃうんだねえ。若いからできるんだろうけど、まさに
whirlwind tour(つむじ風ツアー)というところ。私たちもまだ若かった頃は休暇旅行にあれ
もこれもと詰め込んで、つむじ風のごとく動いて回ったもんだけど。

早めに出て、チェックインしてから空港のレストランで揃って朝食という算段だったけど、カレ
シが胃腸の不調で「自信がない」と言うので、急遽我が家で朝食。(どうもゆうべの赤ワイン
が合わなかったらしい。)取り急ぎ、ベーコンと目玉焼き、きのこのバター炒め、トマトのスラ
イスを、イタリアンの丸パンに挟んで、我が家自慢のブレックファストバーガー。これがけっ
こうヒットしたようで、パン焼きの担当者が忘れてトーストにするパンがないときに作ると言っ
たら、「ええ、たんとうしゃぁ~?」と笑い転げる若いオクサン。

そうそう、我が家は別に「家事分担」を決めたことがなかったけど、カレシがいつのまにか自
分ができること、やりたいことを適当に自分の担当にしたと言ったら、「へえ」と目を丸くする
オクサン。それでね、担当者のやり方には口を出さないし、できあがりがイマイチでも苦情
は言わないの。失敗があれば、担当者が自分で原因と対策を考えればいいの。頼まれな
いアドバイスは1回きり。拒否されたら終わり。でも、後でアドバイスを求められたら再度トラ
イ。ただし、あくまでも「こうしたら?」というアドバイス。これ、忙しい共働き夫婦の効率的な
家庭運営術かもしれない、と何となく母と娘の会話みたい。

カレシの体調不調により、見送りは空港のターミナルの前で失礼したけど、私たちもすごく
楽しかった。6月には東京で会おうね。カナダにもまた遊びに来てね。でも、今日の東京は
大雪らしいから、夕方に着く頃には成田から都心までの帰宅の足がなくなっていたなんてこ
とになったらタイヘンだな。どうやら大雪警報が発令されたようで、東京に住む編集担当者
は「クロスカントリースキーができそうなくらい積もっている」と。まあ、旅にはハプニングが
付きものだし、自然現象には勝てないし。でも、帰ったら友達から「カナダから困ったおみや
げを持って来た」といびられるんじゃないかなあ・・・。

オーロラが見えて良かったね

2014年02月06日 | 日々の風の吹くまま
木曜日、いつの間にか。きのうは1日中かなり夢中になって仕事をしたもので、PCの電源
を落すまで、ブログのことはすっかり忘れていた。まあ、そのおかげですごく仕事が捗って
メガ仕事はまだスケジュールに遅れが出るところまで行っていない。ふむ、臨機応変の成り
行き任せでけっこううまく行っているじゃないの。

それにしても、けさはこの日の最低気温の記録を66年ぶりに更新するマイナス8.3度。悪
名を馳せた「極渦」はまたぞろ東の方で暴れているようだけど、こっちのは「Arctic outflow」、
つまり北極方面からの冷たい空気が高気圧にぎゅっと押し付けられて、バンクーバーの後
ろにそそり立っている「ついたて」の山並みを越えて溢れて来る現象。けっこう風があるので
体感温度はもろにマイナス2けた。まあ、太陽の活動低下で、もしかしたらミニ氷河期が来
るかもという話があるから、こんなのはまだいい方か。さて、若い2人を迎えに空港までひと
っ走り。

☆☆☆☆☆

イエローナイフの夜はマイナス20度だったそうで、大都会っ子の2人、初体験に大はしゃぎ
だったらしい。肝心のオーロラは初日はうっすら、2日目にきれいなのが見られたとか。わざ
わざ遠くから見に来たんだもの、そうでなくちゃ。よかった、よかった。特に冷え込む夜に何
時間もオーロラの出現を待っていたのは日本人ばかりで、他の観光客はあまり関心がなさ
そうだったそうだけど、どっちかというと狩猟民族系の人たちはライトアップだの何だのと言
った光りものにあまり感動しないみたいだし、たぶん犬ぞりに乗ったり、氷上で穴釣りをした
りのアウトドア活動の方がお目当てなんだろうな。

明日は2人が帰国の途につくので、今夜は自慢の鴨の足のコンフィとラタトゥイユで「送別
会」。食事をしながら、新品の一眼レフで撮ったオーロラの写真を見せてもらった。貸してあ
げた三脚が役立ったそうで何より。すごくよく撮れている。感動の思い出をたくさん持って、
金曜日カナダ発、土曜日に日本帰着で、月曜日からは息をつくヒマもなく仕事という2人。
「残業しないとなあ」とため息交じり。ま、遊んだ後はそういうもんだよ。

オーロラは出るのか、出ないのか

2014年02月04日 | 日々の風の吹くまま
午前2時半に寝て、午前6時起床。オーロラ見物に行く便が午前8時発なので、お客の2人
には5時半に起きて出発のしたくをしておくように言ってあった。飛行時間2時間ほどの国内
便では食事は出ないし、早めに送り出しても勝手を知らない空港では搭乗前に腹ごしらえ
は難しいかと、ついでに寝る前に思いついて朝ごはん弁当も作っておいた。(お米を1合炊
いて、しょうゆ味の削り節とのりを間に入れた二段構え。焼いた辛子明太子を輪切りにして
上に並べ、アスパラガスを巻き込んだだし味卵焼きをひと口大に切って横にいれて、ちょっ
ぴりお母さんのお弁当風・・・。

お弁当の容器2つ、プラスチックのフォーク2本と割り箸2膳とナプキンを入れた(昔カレシ
が使っていた)ランチバッグを持たせて、準備ができたのを確認してタクシーを呼んだ。外は
気温マイナス3度で、まだ真っ暗。早朝なのでタイミングよくタクシーが来て、寒風の中を待
つこともなくマイナス20度のイエローナイフへ、気をつけて行ってらっしゃい。二階の窓から
2人が乗り込むのを確認して、またナイトガウンに着替えて寝直し。割とすんなり眠りに落ち
たようで、目が覚めたのは午前11時過ぎ。カレシと2人で普通の朝食・・・。

イエローナイフがあるのはノースウェスト準州で、宝飾品として質の高いダイヤモンドが採
れる。カナダ人はオーロラを「Northern Lights」と呼ぶことが多いけど、そのオーロラ見物ツ
アーが大人気らしいのでちょっと調べてみたら、日本語のサイトがぞろぞろ。へえ、それくら
い人気なんだ。でも、日本の大手ツアー会社のサイトを見ていたら、見物会場に円錐型の
ティピーが並んでいて、しかも「カナダ先住民の移動式住居」と書いてあるからびっくり。まっ
さかぁ。あれ、西部劇に出て来るアメリカ大平原の部族のおうちだけどなあ。マイナス30度
以下になる厳寒の地でティピーなんてありえないけどなあ。何かヘン・・・。

でもまあ、せっかく休暇が取れて、はるばる日本から来たんだから、見ごたえのあるオーロ
ラが出るといいんだけど、天気予報がイマイチだし、最近はピークでなければならない太陽
の活動が逆に異常に弱くなっているそうだから、どうかなあ。オーロラを見られなかったらツ
アー料金をいくらか返金すると言っているところもあったけど、ま、こればっかりは神のみぞ
知るだから・・・。

おもてなしは楽しい!

2014年02月03日 | 日々の風の吹くまま
午前9時に目覚ましをかけて起床。お客さんはとっくに起きて、寒いのに散歩に出かけてい
た。気温はマイナス1度。防犯アラームをセットしないでおいたし、家の鍵とカレシのケータ
イを渡して置いたので迷子になっても大丈夫。朝食の支度を始めていたら、「寒い~」と言
いながら帰って来た。あれあれ、オーロラ見物に行くというのに、いいのかな。行く先はマイ
ナス20度以下の予報。ま、ちょうどいい耐寒訓練だよね。

朝食後はお客さんの希望で有名なカピラノ渓谷の吊り橋へ。真冬で、しかもこの冬は雨量
も積雪量も異常に少ないから、渓流の流れも何だかしょぼい感じだけど、140メートルくら
いある吊り橋はちょっとゆらゆらと揺れるし、渓流は数十メートル下。高所恐怖症でとか何と
か言いながらもさすが自ら希望した若い2人。途中で写真を取りながら何とか渡り切って、
次は高さ30メートルくらいのところに、大木から大木へと短い吊り橋を渡した新しいアトラク
ション。ちょっとした空中散歩というところかな。中国正月の休暇で来ているのか、ほとんど
が中国人の観光客だった。空気は冷たいけど、いっぱいに森林浴。

フェリーのターミナルのあるホースシューベイまで行って、Troll’sという昔からフィッシュアン
ドチップスで有名なレストランでランチ。若い2人は盛んに写真をぱちぱち。30代に入った
ばかりの共働きの現代っ子夫婦はなかなか楽しんでいるようで、「おもてなし」をする方も楽
しい。これでノースショアの山脈に雪があったらもっと壮大な冬景色だったのに。帰宅後に
昼寝をした2人を、ディナーの予約を入れてあるレストランの名前と場所を教えてひと足先
にダウンタウンへ送り出した。英語の練習になるし、何たって子供じゃないんだし。

ディナーは私たちには久しぶりのHawksworth。2人とも無事にロビーに着いていて、大き
な紙袋いっぱいにそれぞれの勤め先で配るおみやげ。「休暇を取らせていただいたお礼」
なんだとか。(へえ・・・。)2人は若い割には舌が肥えているので、カクテルで始めて、ワイン
をボトルで選んで、注文はシェフの味見メニュー。デザートまで6コースを、おしゃべりをしな
がら3時間近くかけて楽しんだ。終わる頃はみんなおなかがいっぱいで超が付くハッピー。
すごくおいしいと喜んでくれて、ほんとにうれしい。日本へ帰ったら、Hawksworthレストラン
を大いに宣伝してあげてね。さて、あしたは超早起きですぞよ、お二人さん。

若い2人遠方より来る、楽しからずや

2014年02月02日 | 日々の風の吹くまま
午前10時に目覚ましがなって、あわてて起床。日本から来る客人の飛行機が着くのが午
前10時50分。まあ、我が家から空港までは車でせいぜい15分くらいだけど、入国審査や
荷物の引取りが済んで到着ロビーに出てきたときに、ホストの出迎えがあるとないのとでは
やっぱり気分的に違うもの。大急ぎでトーストとコーヒーで腹ごしらえをして、空港へ。

でも到着がちょっとだけ遅れたと言うことで、ロビーで待つこと40分。今日はちょっと寒いけ
ど、荷物を山積みしたカートを押したり、大きなスーツケースを引っ張ってドアから出て来る
アジア人にはもこもこと着ぶくれした人たちが多い。そんな中に半袖シャツに短パンの金髪
男が混じっているとやっぱり目立つな。でも、外の気温は4度だよ。半そでシャツはないだろ
うに、どこから来た便なんだろう。メキシコかな?ハワイかな?

お客の若いカップルが無事に到着して、まずは家で挨拶やら何やらの儀礼の後、軽くラン
チ。近頃の機内食はひどいもんだから、ドイツソーセージとキャベツのマスタード炒めのラッ
プサンドを作って、コーヒーを入れて、とりあえず腹ごしらえ。一服して、時差ぼけの悪化防
止には動き回るのが一番と、スーパー巡りに連れ出した。まずは、ものはついでとプリンタ
のトナーの空きカートリッジと使用済み電池のリサイクル。スーパーへ言って野菜を少々と、
デザートのケーキを買って、男組は酒屋へ、ワタシたち女組はモールのCrate & Barrelへ。

夕食はルイジアナ料理にして、メインの魚はアメリカなまず。男組がスーパーボウルを見て
いる間に、女組がキッチンであれこれおしゃべりをしながら料理。お互いに料理好き、グル
メ好きだから、食材やら道具やら、にぎやかなフーディー談義。とうもろこしのマクシューも
作って、ジャンバラヤを添えて、2人ともおいしいと食べてくれた。これで日本に帰って「なま
ずを食べた」と言えるよね。飛行中は眠らなかったそうで、若いお2人さんもさすがに9時に
は沈没。ソファベッドをセットして、おやすみなさい。親子ほどの年の違いはあるけど、遠方
寄りの来客は楽しいね。明日も寒そうだけど、晴れるといいね。早起きした私たちも早めに
おやすみなさい・・・。

言葉の綾もようの違いがおもしろい

2014年02月01日 | 日々の風の吹くまま
今日から2月。仕事、仕事と騒いでいるうちに1年の12分の1があっという間に終わってし
まったような。3月にバンクーバーで開催されるTEDカンファレンスの講演者が発表になっ
て、まあ、きら星のような顔ぶれ。ビルとメリンダのゲイツ夫妻もそろって「フィランソロピスト」
として名前を連ねているし、おお、クリス・ハドフィールドもいる。去年、国際宇宙ステーション
の指揮官をやっていて、愉快な実験をして見せたり、帰還する直前にデイヴィッド・ボウイの
「Space Oddity」のカバーを中継したりして、大ヒットしたカナダの宇宙飛行士ね。

TEDトークはカンファレンスの講演を公開した動画で、英語を勉強中の人たちには知られ
た存在らしく、カレシもよく英語の教材に使っている。少し古いけどスティーブン・ピンカーの
プレゼンは言葉の選び方で話し手の心の中がわかると言う内容だった。英語だって言葉の
綾(figure of speech)と言うものがあって、シェイクスピアのせいで、もしかしたら日本語よ
りも奥が深いかもしれない。英語をかじった人はよく「言いたいことをストレートに言える言
語」だと言うけど、そんな単純な言語が複雑な現代社会でコミュニケーションの手段として機
能するわけがないと思うけどな。基本的に日本語は言わないことでぼかすけど、英語は言
葉を選ぶことでぼかす。まあ、言葉の「綾」も言語や文化が違えば模様がまったく違ってあ
たりまえだけど。

STAP細胞は人間の細胞でもできて、医療に大革命を起こしたら、将来のノーベル賞は確
実だと思うくらいにすごいけど、世界の新聞の報道を見ていて、おもしろいことに気がつい
た。この万能細胞を作ったのは日本人の女性研究者。イギリスのBBCは「Dr. Obokata
(小保方博士)」、敬称をつけないことが多い北米では単に「Obokata」がほとんどで、つけ
たところは「Dr. Obokata」。お膝元の日本では「小保方さん」。iPS細胞を作った山中さんは
「山中教授」になっていたけど、小保方さんの肩書きは研究所の「ユニットリーダー」だそうだ
から、名前が出るたびにつけるには長すぎるということかな。

だったらすなおに「小保方博士」と書けばいいのにと思うけど、そうすると男か女かわからな
くなるから、リケジョとかカタカナで呼ばれる「(若くてファッショナブルな)女性」がやったとい
うニュース性がそがれてつまらんということかな。このあたりの綾もよう、何だか奥が深そう
でおもしろい。