リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

また芝居で泣いて来た

2014年02月19日 | 日々の風の吹くまま
よく眠って起きてみたら、またまぶしい天気。ほんとになぜかお天気の日替わりサービス。
家の中の日向はぽかぽかだし、外も暖かそうだし、道路向かいの桜、そろそろつぼみが見
えるくらいになっているんじゃないかな。ま、今日は1日「休日」ということにして、まずは午
後いっぱいだらだら。今夜は芝居。ワタシが「パトロン」になっている『Driving Miss Daisy』。
(日本題は『ドライビング・ミス・デイジー』。パトロンといっても、要するにサポーターで、ワタ
シにとってはこれがパトロン「デビュー」。

シャワーをして、ちょっとおめかしして、今夜は余裕を持っておでかけ。でも、ゲートから出た
ところで、カレシが「裏口の鍵をかけたかどうか覚えてない」と逆戻り。戻って来るまでワタシ
は寒い歩道を行ったり来たり。それでも、今回のレセプション会場は劇場の二階のロビーだ
から、少し遅れても問題なし。劇場に着いたのは6時半過ぎで、受付をやっていたイベント
担当のジジが「パルミーダは今日は具合が悪くて休みなの」と教えてくれた。夕食を済ませ
ているから、ワインを一杯とおつまみを少々。ミラード芸術監督のスピーチがあって、ここで
パトロンに出演者のサイン入りのポスター贈呈。↓

     

ジェシカ・タンディとモーガン・フリーマンの主演で映画版を見たけど、ほんとに深い味わい
のある作品。ユダヤ系の気難しいおばあちゃんのデイジーとお抱え運転手ホークの25年
にわたる交流の話だけど、背景にはアメリカの人種差別と公民権運動の流れがある。シナ
ゴーグが爆破される事件があって、ショックを受けたデイジーに、ホークが子供のときにつ
い前日まで遊んでくれた近所の人が次の日には木から吊るされていたのを見たという話す
る場面がある。ユダヤ系と黒人という、どちらも偏見と差別に晒される側の絆のようなもの
が生まれたであろう瞬間がさらっと語られるから、よけいに深く響いて来る。

最後は認知症でホームに入ったデイジーを息子と年老いたホークが感謝祭に訪ねて行く場
面。息子を「看護婦でも冷やかしておいで」と息子を追い払って、ホークと2人だけになるデ
イジー。手元がおぼつかないデイジーにパイを食べさせるホーク。あ~あ、やっぱり泣いて
しまった・・・。