リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

言葉の綾もようの違いがおもしろい

2014年02月01日 | 日々の風の吹くまま
今日から2月。仕事、仕事と騒いでいるうちに1年の12分の1があっという間に終わってし
まったような。3月にバンクーバーで開催されるTEDカンファレンスの講演者が発表になっ
て、まあ、きら星のような顔ぶれ。ビルとメリンダのゲイツ夫妻もそろって「フィランソロピスト」
として名前を連ねているし、おお、クリス・ハドフィールドもいる。去年、国際宇宙ステーション
の指揮官をやっていて、愉快な実験をして見せたり、帰還する直前にデイヴィッド・ボウイの
「Space Oddity」のカバーを中継したりして、大ヒットしたカナダの宇宙飛行士ね。

TEDトークはカンファレンスの講演を公開した動画で、英語を勉強中の人たちには知られ
た存在らしく、カレシもよく英語の教材に使っている。少し古いけどスティーブン・ピンカーの
プレゼンは言葉の選び方で話し手の心の中がわかると言う内容だった。英語だって言葉の
綾(figure of speech)と言うものがあって、シェイクスピアのせいで、もしかしたら日本語よ
りも奥が深いかもしれない。英語をかじった人はよく「言いたいことをストレートに言える言
語」だと言うけど、そんな単純な言語が複雑な現代社会でコミュニケーションの手段として機
能するわけがないと思うけどな。基本的に日本語は言わないことでぼかすけど、英語は言
葉を選ぶことでぼかす。まあ、言葉の「綾」も言語や文化が違えば模様がまったく違ってあ
たりまえだけど。

STAP細胞は人間の細胞でもできて、医療に大革命を起こしたら、将来のノーベル賞は確
実だと思うくらいにすごいけど、世界の新聞の報道を見ていて、おもしろいことに気がつい
た。この万能細胞を作ったのは日本人の女性研究者。イギリスのBBCは「Dr. Obokata
(小保方博士)」、敬称をつけないことが多い北米では単に「Obokata」がほとんどで、つけ
たところは「Dr. Obokata」。お膝元の日本では「小保方さん」。iPS細胞を作った山中さんは
「山中教授」になっていたけど、小保方さんの肩書きは研究所の「ユニットリーダー」だそうだ
から、名前が出るたびにつけるには長すぎるということかな。

だったらすなおに「小保方博士」と書けばいいのにと思うけど、そうすると男か女かわからな
くなるから、リケジョとかカタカナで呼ばれる「(若くてファッショナブルな)女性」がやったとい
うニュース性がそがれてつまらんということかな。このあたりの綾もよう、何だか奥が深そう
でおもしろい。