リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

三連休の前の金曜日は・・・

2015年05月15日 | 日々の風の吹くまま
連休前の金曜日。5月25日の前の月曜日はビクトリアデイの祝日。ビクトリア女王の誕生
日を記念する日で、ついでに現女王の公式の誕生日も祝ってしまう。でも、庶民にとっては
初夏の訪れを告げる連休で、気候温暖なメトロバンクーバーでは昔から非公式の「ガーデ
ニング初日」でもあるので、郊外の大きなガーデンセンターは庭の花壇に植える花の苗を
買う人で大盛況になる。

私たちはヘアカットしてもらいにリッチモンドのアントニオの家へ。リッチモンドには西から東
へ1マイル(1.6キロ)おきにNo. 1(ナンバーワン)ロード、No.2(ナンバーツー)ロードと番
号のついた南北方向の道路がある。フレーザー川デルタのルル島の農業開拓が始まった
頃は碁盤目に作った道路すべてが番号だったそうで、1930年代に東西方向を名前に変え
始めて、今残っているのは南北方向の9本だけ。南西端には日系カナダ人史の原点と言え
るスティーブストン地区があるので、ミノル、ヨシダといった日本人名の道路もある。

都市化と共に分譲地開発が始まって、分譲地区の中に(交通量を抑えるために)袋小路だ
らけの曲がりくねった道路が通るようになり、アントニオの家も4戸ほどの家が囲む袋小路
の奥。庭のイチジクの木にはもうたくさん実が付いていた。へアカットは2人分でチップ込み
100ドル。ニューウェストからはけっこう来やすいと思うのでこれからもよろしくねと言って、
午後3時半にお暇。島の北西部にある都心は軟弱地盤を強化する土木技術の進歩で高層
コンドミニアムが林立して、中国語の看板が氾濫。人口の6割強が中国人だからしかたが
ないとは言え、中国語オンリーなのはいただけないな。まあ、風当たりを察してか、英語も
「併記」するように呼びかける動きもあるらしいけど、ここは英語が公用語なのよ、うん。

まだやっと4時だというのに、バンクーバーに通じる橋まではものすごい渋滞。連休前の金
曜日だからか、いつものことかはわからないけど、のろのろ、のろのろ。やっと橋を渡ったら
けっこうスムーズに流れ出したので、途中にある市のデポと民間のデポに寄ったら、どっち
もがら空き。ハイウェイ際の電光掲示板に国境での待ち時間は50分と出ていたから、連休
が始まるってことで、みんな早々と遊びに行ってしまったのかな。おかげでトラックに積んで
あったリサイクル品をあっさり処分できて、今日のお出かけの日程は完了・・・。

いつまでも機を待っていてはダメ

2015年05月14日 | 日々の風の吹くまま
何となく夢を見ていたようだけど、目覚めた瞬間に忘れてしまった。こういうときはちょっと良
く眠れたときで、思い出せないのはだいたいがいい夢。ワタシは悪い夢、怖い夢をけっこう
いつまでも覚えていることが多いから始末が悪い。せっかくならいい夢の方を覚えていたい
のにね。

今日の郵便に市役所からのお知らせ。開封したら「キャンビーコリダー再開発計画第3期」
の意見広聴を始めるという広報。キャンビーコリダーというのは地下鉄沿線の道路で、(もう
そうじゃないけど)我が家からはゴルフ場の反対側。クィーンエリザベス公園から南は道路
沿いの家が次々と壊されて、中低層コンドミニアムに変わっている。第3期は対象範囲を広
げて、家の前の道路が東端。つまり家のある側は対象区域外なわけだけど、高密度化され
る東西方向の道路3本の1本が5丁先の49番アベニューだから、あおりを食って値上がり
するかな。「売るのが早すぎたな」とカレシ。いや、実際の再開発は早くて3年先だし、欲を
出して値上がりを待っている間に住環境の方がどんどん劣化して、イライラで寿命が縮まる
だけだって。

でも、いやでもついぴりぴりと欲の皮が突っ張るような数字が並ぶのがバンクーバーの不
動産市場。4月の販売戸数は前年同月比50%以上アップで、価格は平均8.5%アップ。
頭金を増やすために1年間せっせと貯金している間に平均価格が2千万円も上がってしま
う勘定だそうだから開いた口が塞がらない。低金利、中国マネー、人口増加といった定番の
理由の他に売りに出る戸建てが前年同月比で20%減ったことも要因だそうな。そりゃあ、
庭付きの戸建ての需要は減らないのに、肝心の供給が高密度化のおかげでどんどん減っ
てるんだから、値上がりするだろうな。つまり、住宅市場の高騰の陰には政策の後押しもあ
るということか。ま、うちは売っちゃって買っちゃったから、後はただ傍観・・・。

カレシを英語教室に送り出して、ワタシは本の梱包作業。何しろ家中に軽く4桁の数はある
蔵書の大半が大きなハードカバー版だから重い。全部は持って行けないので、優先順位の
上の方から箱詰め。最終的に処分する本は古本屋に商品価値のあるものを引き取ってもら
い、余ったものは寄付。それにしてもまあ、老後に読むからと言い訳しつつよくもこんなに買
い集めたもんだ。未読のものも多々あって、これもいつまでも機を待っていたら結局は機を
逃すという例・・・。

あとはひたすら引越し準備をするばかり

2015年05月13日 | 日々の風の吹くまま
全ごみ収集の日は次々と通る3種類のごみ収集トラックの轟音に目を覚まされてばかりで、
ちょっとどころじゃない睡眠不足。カレシが「銀行はキミひとりでいいんだろ?」と起きるなり
予定ドタチェン。ガレージに長いこと積んである材木の整理をするんだそうな。新居のデポ
ジットを払うための銀行手形を作ってもらうだけで、別に2人揃って行く必要もないし、うん、
いいよ。

地下鉄のシティセンター駅で降りてすぐそこの銀行に入ったら、うはぁ、えらく長い行列。人
の多いダウンタウンだからあたりまえかも。)さてはカレシ、待たされるのはまっぴらごめん
と逃げたな。んっとに、人を待たせるのは得意だけど、自分が人を待つのは大の苦手で、そ
れなのに自分を待たせるのはちっとも苦にならないらしい変わった人だもんね。のろり、の
ろりと尺取虫式に前進しながら、カウンターの上の大きな画面に映る天気予報や為替相場
や広告やを20分ほど眺めているうちにやっとワタシの番・・・。

ポールが所属する不動産会社の信託口座宛の銀行手形に責任者の署名をもらうのを待っ
ている間、テラー嬢としばしおしゃべり。新居はどこかと聞くからニューウェストミンスターだ
と言ったら、「あら、私、ニューウェストに住んでいるのよ。コロンビア駅近くの6番ストリート
のアパートなの」だって。奇遇だなあ。というよりも、会う人がみんなニューウェストに住んで
いる姉妹兄弟、いとこ、親戚、友だちがいたり、はては本人が住んでいたりするから不思議。
前に住んでいたことがある人も含めると確率はほぼ100%で、好きじゃないとか嫌いという
人にはお目にかからないからますます不思議・・・。

封筒に入れてくれた手形を持って、スカイトレインでひと駅のチャイナタウンへ。今日はイン
ターナショナルヴィレッジの上の高層コンドミニアムの自宅で仕事をしているというポールを
携帯で呼び出して、手形を渡して任務完了。あした条件解除と最終手続きと明け渡し日程
変更の付帯条項に売主がサインしたら購入契約が正式に成立して、後は7月中旬までひた
すら引越しの準備をするだけ。引っ越そうと言い出してから4ヵ月足らずでここまで来ちゃっ
たんだなあ、とため息が出る。折りしも右肩上がりを続けていたバンクーバーの住宅価格が
4月はほぼ横ばいだったと言うニュース。あれ、もしかして風向きが変わって来た・・・?


おかげさまで満40年

2015年05月12日 | 日々の風の吹くまま
今日はワタシがカナダに来てから満40年の記念すべき日。カレシと一緒に暮らしたい一心
で、スーツケースを3つ持って、ひとりで太平洋を飛び越えて来たワタシ。とっくにクリスマス
ケーキを過ぎた27歳。諸般の事情で、将来の生活設計を立てるどころか、すべてが五里
霧中のありさま。それでも幸せいっぱいだったな。俗に「恋は盲目」と言うけど、ほんとに若
かったよなあ、ワタシ。羅針盤も持たずに船出したようなもんだったけど、あれから40年。
大波、小波、高波に大きな三角波と、まあ人並みにいろいろな波に揉まれて生きて来た。穏
やかな凪の日だってあった。

日本で暮らした年月とカナダで暮らした年月がちょうど同じ長さになったのはついきのうのこ
とだったような気がするけど、40年は短いのか、長いのか。カナダでの40年の人生はワタ
シにとって何だったんだろう。ワタシの意識の中で、いつからカレシが「外国人」でなくなり、
この国が「外国」でなくなり、日々の習慣や風景が「異文化」でなくなり、英語が「異言語」で
なくなったのか。実際にそういう「気づき」のときがあったかどうかさえ記憶にない。着いた翌
日からカレシとのカナダ的日常が始まり、永住権を得てすぐに働き始め、そのまま疾走して
来て、いつの間にかカナダのすべてがあたりまえになっていたということかな。

カナダはワタシの「養母国」。いつもワタシにやさしかった。いつもはみ出しっぺだったワタシ
が人並みにワタシでいさせてくれた。暗闇で手探りしているような閉塞感の中でもがいてい
たときには社会や家族が手を差し伸べてくれた。初めての日曜日から家族の集まりに違和
感もなく溶け込むことができたのは、義家族がありのままのワタシを受け入れてくれたから
に他ならない。義弟たちとは兄弟のようなものだし、2人の義妹たちとはとっくの昔に「義理」
という裃を脱ぎ捨てて、気の置けない大の仲良し姉妹。カレシとの波乱万丈の40年だって、
たぶん人並みの夫婦の40年なんだろうと思う。何と人に恵まれた人生だったことか。

日曜日はメトロバンクーバーにいる4世代の家族が集まって、来週98歳になるカレシママ
の誕生日パーティ。いざというときにはあまり頼りにならない嫁ではあるけど、分け隔てなく
接してくれたママに心からのお祝いを言いたいな。そして、ワタシの40年をいつも支えてく
れた家族に感謝を気持を伝えたいな。

トンネルの向こう側が見えて来た

2015年05月11日 | 日々の風の吹くまま
まあまあの天気。起きたら予告通りに測量士が来て土地周りの測量を始めていた。建築用
地になる土地だけじゃなくて、ブロック全体をぐるっと測量するんだそうな。高校時代に市の
土木部でアルバイトしていたカレシは「すっかりデジタル化している」と感心することしきり。
そりゃそうでしょ、あれから50年以上経っているんだから。

朝食後はストレージに保管する段ボール箱をトラックに積み込む作業。ハンドトラックには
大き過ぎる/重すぎる箱は2人でえっちらおっちらと運び出して、「プチお引越し」。私たちが
借りたストレージはアクセスドアを開けてすぐ横なので収納作業は楽々。荷卸は5分もかか
らず、ドアに重たい南京錠をかけておしまい。その足で3時に変更になったアポに向かった。
バーナビーとニューウェストミンスターの境界にあたる10番アベニューの左と右では道路
名の標識の色と大きさが違い、交差する幹線道路の名前も変わるからおもしろい。

新居に「おじゃま」するのはこれが3度目。カレシがポールの手を借りてルーフデッキの寸法
を測り、ワタシは間取り図にコンセントや電話ジャックの位置を記入して行く。その後で、し
あさっての条件解除に先立って最終手続きと明け渡しの期日変更の相談。アメリカに住む
息子の説得で韓国帰国はやめて、代わりにバーナビーのメトロタウン(アジア系が集中する
地区)に2寝室のコンドミニアムを買ったと聞いてびっくり。結局7月20日最終手続き、翌日
21日明け渡しということになった。旧居の明け渡しは8月17日だから余裕がある。お暇し
た後は地下2階の駐車区画(隣り合わせで2つ)と収納ロッカーを見学。割り当てられている
ロッカーはスチール棚を2つは入れられる大きさで、気にしていたカレシも安心・・・。

帰りは4時過ぎ。6番ストリートから6番アベニューに左折できなかったので、そのまま10番
アベニューまで。ラッシュが始まっているはずだけど、ちっともそれらしく見えなくて、車の流
れはかなりスムーズ。マリンウェイへのバイパスに入る交差点では4方向のどっちに進んで
も道路の名前が変わるけど、だいぶ慣れて来た。フレーザー川沿いの大動脈マリンウェイ
に出て「こんなのラッシュと言えないよなあ」とすいすいと走っていたら、バンクーバー市に
入って名前がマリンドライブに変わったとたんに減速。どっからこんなに車が現れるんだろう。
何なんだ、この違いは・・・?

マンションのネーミング、東と西

2015年05月10日 | 日々の風の吹くまま
意外と静かな日曜日。隣の隣のシンママんちが静かなせいか。前庭に散らかしっぱなしの
子供の遊び道具がなくなっているし、子供の声も犬も吠え声も聞こえて来ない。ポンコツの
バンは家の前に路駐してあるけど、何だか妙に静か。家賃は市の福祉課?が家主の大学
教授に払っているそうなので、夜逃げしてくれそうにない。まあ、こう言っちゃ実も蓋もないけ
ど、夜逃げしてくれたら近所総出で祝賀パーティをやりそうな困ったちゃん一家でも、いつも
と様子が違うとちょっと気になるなあ。

近年やたらと目にするになった「キラキラネーム」と言うあれ。子供の名づけの話だと思って
いたら、BLOGOSの記事によると、「キラキラネーム」がついたマンションもけっこうあるらし
い。(北米でもセレブが子供に奇抜な名前をつけたりするけど)キラキラネームに対応する
英語がないので、ワタシは勝手に「twinkle name」と訳している。最近は逆に古風な名前も
復活しつつあるらしく、「シワシワネーム」と呼ぶらしい。直訳すると「wrinkle name」かな。
語呂はいいけど、感じ悪いなあ・・・。

こっちでも昔からアパートやコンドミニアムには名前がついているけど、日本のマンションの
名付けはまたずいぶんと違うもんだな。(開発業者の)ブランド名+地名(+α)なるそうだ
けど、カタカナと漢字と外国語が並んでいたりして、いやに長ったらしい。ほんとに住所を書
くのがタイヘンそうだし、電話で聞かれたら説明に困りそうだな。プラスαで多いのは「レジ
デンス」、「テラス」、「ガーデン」だそうで、後者の2つはこっちだと70年代に流行った「シワ
シワネーム」。当時建てられたものには何となく植民地時代を彷彿とさせる「何とかManor
(荘園、館)」と言うのも多くて、新居探しのときは名前だけから築年数を推測することができ
たっけ。

この10年ほどは単語がひとつか2つのすっきりネームが主流になっているらしくて、私たち
の新居は「ロイヤルシティ」と呼ばれる街にふさわしく「Viceroy(総督、副王)」。買えなかっ
たバーナビー市ハイゲート地区の物件は「Emerson」だった。どちらもBosaという、不動産
屋が広告に必ず「Bosaが建てた」という形容詞を入れるくらいの、コンドミニアム開発の最
大手が建てたものだけど、住所に建物の名前を入れる習慣がないから、ブランド名は意味
がない。コンドミニアムの購買層は比較的若い世代なので、すっきりネームの方がクールな
感じで受けがいいのかもしれないな。

出て来るものはガラクタばっかり

2015年05月09日 | 日々の風の吹くまま
いきなり暑くなって、二階の寝室は午後3時には28度。さっそくきのう起動して、予備運転
でファンを回しておいたエアコンをオン。去年は起動でつまずいたり、盛大に水漏れしたりし
て、修理屋さんに「余命はせいぜいひと夏」と言われたけど、今年もまず起動でつまずいた。
でも、配電盤のGFI(地絡遮断)スイッチがオフになっていたのが原因で、ほっ。屋外のコン
セントに雨が入ったのかな。(ここにも要修理案件か・・・?)今日は「冷却」モードもすんなり
起動して胸をなでおろしたけど、引っ越すまで持ちこたえてくれるかな。

ケロウナに行っているポールから「月曜日午後2時30分に来て」というメッセージ。残ってい
る条件を解除してデポジットを払う前の最後の最後の「視察」。まだ見ていなかった地下の
駐車スペース(2台分)の場所とストレージロッカーの大きさを見てから、最終手続きと明け
渡しの期日を早める交渉。早められるオプションを付けたのは売主の方だし、最終手続きを
早めるとそれだけ早くお金が入るわけだし、当初は6月くらいに帰国したがっていたようだっ
たから、たぶん応じてくれるんじゃないかと思う。エージェントだって早く手数料をもらいたい
だろうし、明け渡しが7月の初めくらいになれば、私たちも余裕で引越しができるし・・・。

まあ、今日も日がな1日粛々とガラクタを整理。20年くらい前にはオフィスにPCを7台も置
いていた時期があって、プリンタを共有したり、モニタや(英語と日本語の)CPUを切り替え
るスイッチを使っていたりしたので、ものすごい数の接続ケーブルが出て来る。今どきの子
供たちは見たこともないかもしれないな。カレシ曰く「USBを発明したヤツはノーベル賞もん
だな」。私たちが初めて(共用の)PCを買ったのは1987年だったから、2人のコンピュータ
歴は30年近いけど、Windows 3.1のマニュアルやドットプリンタで印刷したものが出て来
たりして、変わり様の激しさを目の当たりに見る感じだな。(使い古したMacintosh SE/30
が納戸にあるけど、あれ、どうしよう・・・?)

午後いっぱい額に汗して労働した後は晩ご飯。今日は豆腐としいたけをチョッパーでペース
トにして、バタフライにした鶏の胸肉に巻き込んで、極楽とんぼ流「思いつきの蒸し鶏」。でも、
豆腐ペーストが余ってしまったので、思いつきついでに「豆腐としいたけのパテ」。上にスラ
イスしたしいたけを並べて鶏と一緒に蒸したら、おお、寝酒の友にぴったり・・・。

     

アリスの断捨離術

2015年05月08日 | 日々の風の吹くまま
やっと5月らしい陽気になって週末の予報は20度。イギリスの総選挙は、大方の予想に反
して保守党の単独過半数。メディアではなぜ世論調査の予測が外れたかという議論でもち
きりだけど、BC州議会の前回の総選挙でも負けるのは確実と予想されていた与党が蓋を
開けてみたら大勝したから、世論調査を信用する方がアホくさいと思うんだけどな。うちにも
たまに世論調査の電話がかかって来るけど、カレシはいつも「情報は価値があるはずだ。
答えたらいくら払う?」と煙に巻いている。天の邪鬼に反対の回答をする人もいれば、いい
加減に回答する人だっているし・・・。

我が家が私たちのものでなくなって、2人とも本気で断捨離モード。リサイクルする紙類やリ
サイクルデポに設置された寄付ボックスに入れる本類が段ボール箱3つ。シュレッダの紙
吹雪の袋が2つ。市のデポに持って行った後は、民間のリサイクル業者のデポにフロッピー
やビデオカセットを持って行って、帰って来たらカレシは段ボール箱一杯のケーブルやコー
ドの整理、ワタシは絵の道具をまとめる作業。(新居のスペアの寝室の隅に「アトリエ」を設
定するまでセルフストレージに保管。)「もしかしたら役に立つかも」と取っておいたガラクタ
がぞろぞろ出て来るから、カレシのことを「捨てられない人」なんて言ってられないなあ。

よく動いたので2人とも早々と空きっ腹になって今日の「作業」はおしまい。でも、ガラクタが
捨てても捨ててもどんどん出て来るので、ちっとも片付いている感じがしない。カレシ曰く、
「何年も前にやるべきだったなあ」。でも、何年も前はまだ「そのうちにやればいい」で済ませ
ていたんだよね。人間てのは他人にしてもらうことにはせっかちで待てないのに、自分がす
るべきことには「時間はたっぷりある」と思ったり、「いつもそこにある」と安心して見向きもし
ないでいたものがなくなるとわかると「取り上げられる!」とパニックになったりする動物らし
いからおもしろい。

こういうときにカレシがよく持ち出すのが「アリスの1年原則」。ニューヨーク育ちのユダヤ系
アメリカ人のアリスはかって証券委員会でのカレシの同僚で、相当な引越し魔だった。引越
しのたびに「過去1年に一度も使わなかったものは捨てる」というのが彼女の断捨離術で、
だから身軽に引越せるのかもしれないけど、この「アリスの1年原則」は賢いと思う。ワタシ
も実践してみようかなあ・・・。

とうとう「家なき子」になった2人

2015年05月07日 | 日々の風の吹くまま
午前11時半に目覚まし。「久しぶりに割とよく眠れた」とカレシ。ワタシも割とよく眠った気分。
たんぱく質が不足すると不眠症になり易いそうだけど、さてはきのうランチのハンバーガー
が効いたのかな。サーロインステーキに玉ねぎとオリーブ油を混ぜてチョッパーで「ひき肉」
にして、香辛料で味付けしたのが我が家特製のハンバーガーで、ふわっとした食感に焼き
上がる。たっぷりたんぱく質を取ると元気もりもりということかな。

カレシを英語教室に送り出した後はスロークッカーに夕食のポットローストの仕込み。ここの
ところ、買い物のたびに冷凍されたことのない魚や肉類を2、3日分買って来て調理して見
ている。(特に家庭用フリーザーで)冷凍すると食感や味が損なわれるのはわかっていたけ
ど、買って来たままのものはこうも違うものかと改めて感嘆。新鮮な食材を頻繁に買える人
にはあたりまえのことだろうけど、長いこと大量に買って冷凍保存する暮らしを続けて来た
ワタシには文字通り新鮮な驚き。スーパーまで徒歩3分の新居に落ち着いたら、新鮮な魚
や肉を毎日でも食卓に出せる。それが楽しみで、想像しただけで胸がワクワク・・・。

午後いっぱいはデスクの周囲にいつからあるかもわからない細々としたゴミを大きなビニー
ル袋に集める作業。本棚の引き出しには古い銀行通帳が何十冊もあって、新婚時代の貧
乏暮らしが手に取るようにわかる。33年前にここを買ったときの通帳も出て来て、デポジッ
トを払ってから最終手続きまで数週間、明け渡しまでさらに1ヵ月の間があったことがわか
る。頭金40%で組んだ銀行ローンと当時あった初マイホーム購入支援のための州政府の
低金利ローンと合わせると月々の返済額は千ドル近くで、当時のワタシの手取り給料のほ
とんどが返済に充てられていた勘定。共同口座だから別にワタシがひとりでローンを払った
わけじゃないけど、大不況だったあの頃は若かった私たちもいろいろな政府の支援制度の
恩恵を被ったわけか。今日この通帳を見つけたのは何かの因縁だと思うから、記念に取っ
ておこう。

夕方にリチャードの事務所から「最終手続きが完了しました」とのメール。ああ、明日からは
もうこの家も土地も私たちのものじゃないんだ。いつもやって来たことをごく普通にやっては
いるけど、新居購入の最終手続きが済むまでは、私たちは法律の上では「家なき子」と言う
ことか。まだ全然ピンと来ないけど・・・。

午後は弁護士、夜はミュージカル・・・

2015年05月06日 | 日々の風の吹くまま
いい天気だけど、気温はまだひと桁。いつもならエアコンを始動しようかと言う時期なのに
ねえ。いつもの時間に目覚ましで起きて、朝食中にいつものようにシーラとヴァルが掃除に
来た。でも、ヴァルがいたくおかんむり。家の外に立っている「売家/売約済」の看板を見つ
けて、内緒にされていたと怒っているらしい。いやいや、家を建て替えるのが条件だったし、
近所の注目を引きたくなかったので「売家」の看板を出さなかったんだけど・・・。

掃除が終わるのを待ってリチャードの法律事務所へ。Arts Clubの理事をやっているので、
目立つところにキャストのサイン入りポスターがずらり。実務のほとんどは30人以上抱えて
いる弁護士や公証人、パラリーガルに任せて、Arts Clubや他のチャリティのボランティア
仕事三昧なんだそうな。でも、私たちの手続きはArts Clubのご縁で直々にやってくれて、
説明を受けながら何枚もある書類にサインして、無効にした振込口座の小切手を渡して、
ラッシュの中を帰って来て、ひと休み。

今夜はArts Clubの『In the Heights』(「イン・ザ・ハイツ」)のオープニングナイト。カレシは
ワタシをスタンリー劇場まで送ってくれて、自分は寝不足でだるいし、過敏性腸症候群(IBS)
が出て途中で席を立つことになりそうだからと欠席。パルミーダがカレシのチケットをキャン
セルしてくれて、画廊でのレセプションが終わって劇場に戻ったときには席が売れていた。
ま、満員の中でひとつだけぽつんと空席ってのも何だしね。隣に座ったのはArts Club幹部
のキャシーのお嬢さん。11歳にしてはすごく大人びていると思ったら、「将来は大学の演劇
科に行って、女優になってブロードウェイの舞台に立つの」だって。

ミュージカルはラティノが多く住むニューヨークのワシントンハイツが舞台で、音楽もラテンの
ビート。普通のせりふはあまりなくて、語り手的な役割もする主役ウスナヴィの口上はみご
となラップと、ブロードウェイミュージカルとしては型破りな異色作だな。いたるところにスペ
イン語が出てくるあたりは、アメリカの人種構成や社会相の移り変わりを表しているようで、
ウスナヴィという名前は両親がドミニカからアメリカに着いて初めて見たものに書いてあった
US Navy(アメリカ海軍)から取ったというオチが付いている。胸をキュンとさせたり、泣かせ
たりする場面もあって、たっぷり堪能してストレス解消。出だしはちょっと面食らったけど、ま、
芸術は時代と共にあるもんだし・・・。

ほんの束の間だけどミリオネア

2015年05月05日 | 日々の風の吹くまま
起きたときには晴れていたのに、朝食のテーブルに着いた頃には黒い雲が広がって、朝食
が終わったときにはパラパラと雨。テレビを見ていたら、郊外のあちこちで真っ白になるほど
雹が降ったそうで、スマホで撮った写真がテレビ局に殺到したらしい。気温は午後だと言う
のにひと桁。さて、今日1日を始めようと言うときには、黒雲は北東の方角に移動して、我が
家の上はまた青空・・・。

カレシは良く眠れなかったらしい。「眠りの質が悪い」とぶつぶつ。ワタシも9時ぐらいにオー
トバイの爆音で2度起こされて、あとはうとうと。このあたりの騒音も酷くなる一方だな。昔は
けっこう静かだったのに。おまけにシンママんちの庭で犬が吠えている。前は何匹かいたの
は全部死んだそうだから、新しいの飼い始めたのかな。それにしても全部死んじゃったって
のはちょっと気になるな。それはさておき、たまたま「眠りに落ちる8つの方法」という記事を
見つけて、寝不足のカレシのために印刷したけど、肝心のカレシの姿がない。家中探して
最後に二階に上がって見たら、あぁ~ら、ベッドの上に大の字になってスヤスヤ・・・。

あさってはいよいよ家の売却の最終手続きなので、明日にアポが入っているリチャードの事
務所のパラリーガルさんから書類のコピー。買い手側の公証人の明細書は売値から不動
産仲介手数料と固定資産税の調整額を差し引いた金額。リチャードの事務所の明細書は
買い手から払い込まれる金額から、州政府の固定資産税繰延べ制度の返済額と弁護士料
を差し引いて私たちの銀行口座に入る金額。ほんの束の間だけどミリオネアになってしまう
私たち。何しろ33年前とは桁が2つ違うもので、「数字が大き過ぎて怖いな」と言うカレシ。
ワタシは億単位の取引契約の翻訳を何百件とやって免疫ができているつもりだけど、うん、
やっぱりちょっと目がくらくら・・・。

これでまたひとつ大きな節目。明け渡し期限までの3ヵ月だけど、自分の家でなくなった家
に住む気分てのは何とも妙なもんだな。来週は新居の購入契約から残りの条件を解除して、
手付金を入れて、最終手続きと明け渡し期日の日程を交渉して確定する作業があって、そ
の後はもうひたすら引越しの準備。明け渡しを受けたら入居の準備。引っ越し大作戦の大
団円まであと3ヵ月と数日。わわわ・・・。

ハンドトラックを買って、リサイクルして

2015年05月04日 | 日々の風の吹くまま
5月に入ったと言うのに気温が上がらなくて、天気も落ち着かなくて、ちょっと「秋」の感じが
しないでもない。今日は段ボール箱を運ぶためのハンドトラック(手押し車)を買いにHome
Depotへひとっ走り。ついでにBest Buyのリサイクルボックスに入れて来ようと、溜まりに
溜まった使用済みの乾電池やCFL(コンパクト蛍光ランプ)、古い携帯や電子辞書と言った
小さいエレクトロニクスをビニール袋3つに止めこんで、トラックで出発。

セルフストレージから買って来た段ボール箱に本やら(まだDVDに移していない)ビデオカ
セットを詰め込んで「重~い」と音を上げたカレシ。ぎっくり腰になりそうだからハンドトラック
が欲しいと言うので、まずはネットで下見。ハンドルの位置を変えるとトロリーにも台車にも
なるのがあって、「お、便利そう」。でも、昔そういうのを持ってなかったっけ?重すぎるもの
を運んで壊してしまった記憶があるんだけどな。どうせ3通りになんか使わないんだから、
今度はしっかりしたのを買った方がいいかも。ということで、目をつけた一番軽量のハンドト
ラック(270キロ)を店で見てみたら、う~ん、ちょっとごついなあ。それに、用が済んだ後の
置き場も考えないと・・・。
        

そのときすぐ隣にあったのが折りたたみ式ハンドトラック。積載量は70キロだけど、運ぶの
は段ボール箱だからいいんじゃない?持ち運びが楽で便利だし、車のトランクにも入るし、
使い終わったらクローゼットにしまえるし、値段が安い(40ドル)からすぐ壊れたってさして
損をした気分にはならないと思うし・・・ということで、これに決まり。けっこう運べそうな感じ
だけど・・・。
        

後はBest Buyのリサイクルボックスにビニール袋一杯の乾電池をガラガラっと空けて、携
帯も電子辞書もポイポイと投げ込んで、はてCFLはどうする?隣のCanadian Tireで売っ
ているからそっちで聞いてくれと言われて聞いてみたら「通路をまっすぐ行って反対側」。言
われた通りに行ってみたけど、それらしいボックスがない。そこへやって来たおにいちゃん
に聞いたら、「あ、それはボクです」とにこにこ。あ、そうですかとずっしり重い袋を手渡して、
今日の特命任務は完了。ラッシュの中を帰り着いたところで、雨。そういえば寒冷前線が通
過するので雹が降るかもと言ってたなあ・・・。

世紀の断捨離に道草は禁物

2015年05月03日 | 日々の風の吹くまま
日曜日。いい天気なのに近所のシンママ家のガキんこたちの声がしないと思ったら、裏庭
のトランポリンの囲いネットがない。近所の苦情で撤去したのかな。そういえば1日中吠えて
いた犬たちもいなくなったみたい。何しろ子沢山で、家を出た長男以外の十代から幼児まで
6人が常に前庭、裏庭、歩道で遊んでいて喧しい。しかも2番目も生活保護の児童手当か
ら外れるので代わりの8人目が生まれるらしいという噂。強かだと言えば強かだけど、親を
選べない子供はかわいそう・・・。

今日は、ワタシは持って行く家具の寸法取り、カレシは古いペーパーの裁断。ワタシのもそ
うだけど、カレシの本棚や引き出しからも掘り出し物がわんさと出て来る。20年ちょっと前
にゴルフ場改修工事や早朝の騒音、埃、治安の問題や、カレッジの拡張に伴う学生の路駐
問題で市役所やカレッジに苦情や抗議を頻繁に送っていた証拠もぞろぞろ。思えば、この
辺りの住環境が「劣化」の方へ変わり始めたのはあの頃からだったな。何かご近所の活動
家みたいなことをやって、ゴルフ場は住宅地側での早朝の芝生刈りを止めてくれたけど、駐
車問題は「住人専用」に指定してもらったら別の問題が出て来て、解決どころかよけい住み
難くなった。それがやがて私たちの引っ越し大作戦の引き金になったわけだけど・・・。

ファイルキャビネットのワタシの引き出しには30年分の固定資産税の請求書やら土地家屋
の評価通知書、はては自動車の保険証書や整備・修理の明細書、家の改装工事の見積も
りやら請求書と、個人情報満載のものがぎっしり。これを全部シュレッダにかけるのにいっ
たい何十時間かかることやら。モーターが焼き切れてしまわないといいけどね。33年前に
引っ越してきたときは年寄りに囲まれて「若いカップルが来た」と注目されたのに、今では近
所で最古参の年寄り住人になった私たち。私たちが出て行った後には若い家族が家を建て
て住む。そうやって世代交代が繰り返される・・・。

互いに「掘り出し物」を見せ合っては懐かしがったり、笑ったりしているけど、実にいろいろと
あったんだという感慨もちょっぴり。でも、感慨に浸って道草を食ってばかりでは私たちの
「世紀の断捨離」は進展しないので、裁断が不要のものは段ボール箱に放り込んで、個人
情報はシュレッダにかけて、せっせとリサイクルデポに運ばないと。でないといつの間にか
待ったなしになってしまいそう・・・。

中国人は爆買いがお好き?

2015年05月02日 | 日々の風の吹くまま
何だか静か。天気がいいのに、なぜか家の前を通る車も少ない。まあ、我が家の前の道路
の交通量は天気とは関係がなくて、近くのカレッジが元凶。でも、土曜日には中国語学校が
あって、昼過ぎにはいつもすごいラッシュになるんだけどな。広東語を話す大人向けの標準
中国語コースと、子供向けの中国語で授業をするコースがあるという話。バンクーバーで
「中国語」と言えば広東語だったのが、本土からの移民が急増してからは標準中国語が主
流になりつつあるらしい。まあ、中国にはすごい数の人がいるからなあ。

つい先日、ニュースで隣のバーナビー市の2階、3階建ての古い木造アパートがマンション
開発業者に爆買いされていると言っていた。その9割以上が中国からの投資だそうで、バン
クーバーは格安の賃貸アパートのストックを保護するために厳しい制限をかけているのに、
バーナビーでは高層マンション建築の申請が出たら許可する他ないんだそうな。(それで今
バーナビーが中国人に人気なのかな。)私たちが買い損ねたハイゲート地区の物件はそう
いう古い木造アパート群に囲まれていた。あそこを買っていたら、これから何年も建設中の
高層マンションに囲まれて暮らす破目になっていたかもしれない。うわっ、買えなかったの
はラッキー!

バンクーバーの南、川向こうにあるリッチモンドは中国系の人口が6割以上で、見渡す限り
の中国語の海。商店やレストランの看板には中国語しかないものも多くて、去年の市政選
挙では争点のひとつになっていた。高校時代に漢文が得意だったワタシは読んで何となく
わかるけど、英語一本の人たちにはムカつく現象であるのは確かで、カレシの友だちでずっ
とリッチモンドに住んでいるポーランド系のイアンも「中国語しか聞こえない」とため息をつく
ばかり。おまけに、今住んでいるコンドミニアムの周辺5ヵ所!で高層マンション建築の工事
をやっていて、騒音やら埃やらで「うちも引っ越したいよ」。わかるなあ・・・。

転居先のニューウェストミンスターは人口7万人の6割がヨーロッパ系で、まだ中国人には
発見されていないらしい。(空港まで遠くなるし・・・。)新居のあるアップタウン地区は両側に
20世紀初頭の住宅が多数残っている地域があって、市の遺産として保存に熱心なようだ
から、爆買い好きな中国人の手に落ちる心配は少なくとも私たちの存命中はないんじゃな
いかと思うけど・・・。

セルフストレージは一種のマンケイブ?

2015年05月01日 | 日々の風の吹くまま
5月!風薫る5月と言うけど、このところ低温がちでうじうじだった天気も回復して、まぶしい
ような青空。今日は早朝からゴルフ場で何やらゴーゴーとうるさくて目が覚めてしまって、寝
足りない気分。こういうときはほんとに早く23階の雲の上に引っ越したいと思ってしまうな。
日本はゴールデンウィーク。今年はカレンダーの巡り会わせで超長連休らしい。そのせい
か、きのうは臨時休業の終わりを待ちかねていた?お客さんから危うく置き土産仕事を置
いて行かれそうになって、丁重にお断り。申し訳ないけど、今はちょっと仕事をする
気分じゃないの・・・。

のんびりしていたら、カレシが「セルフストレージを見に行こう」と言い出して、トラックでバー
ナビー市の南のサイトまでひとっ走り。カレシが目をつけたのは新居から車で10分ほどの
ところ。ゲートを見たら上にレザーワイヤがぐるぐる。怖っ。でも、セキュリティがしっかりして
いるってことだな。広い敷地にはシャッターが並んだ「倉庫」が何棟もある。カレシが心積も
りしていた7.5平米のストレージ(天井まで3メートル)はちょっとした部屋のサイズ。何か広
すぎる感じなので、ひと回り小さい4.5平米のを見せてもらって、カレシが「このくらいのが
いいかなあ」と言うから、アナタのものを入れるのよと言ったら、カレシは苦笑・・・。

私たちのようにダウンサイズして、愛着(由緒)のある家具などを保管する人も多いのか、シ
ニアは10%割引。2人ともシニアだから20%引き・・・にはならないよね、と言ったら、マネ
ジャー氏が爆笑。さっそく契約して、ゲートを開閉するセキュリティコードをもらって、ごっつ
い南京錠と小型、中型の段ボール箱を10個ずつ買って、目的を達したカレシは「やっと重
荷が取れた」とご機嫌。いかにも「捨てられない人」らしく、自分の物を手放したくないのに捨
てなければならないのかと、ずっと悶々としていたんだそうな。セルフストレージを借りれば
いいよって言ってたのに、パニックったら何も聞こえなくなるんだなあ、もう・・・。

月々1万7千円でカレシの気持が軽くなって家内平和を保てるんだったら安いもんだ。一種
のマンケイブ(男の趣味の隠れ家)のようなものかもね。「そのうちゆっくり整理して、不用品
を捨てたら解約する」とカレシ。う~ん、カレシの「そのうちゆっくり」はもう未来永劫悠久の
長さみたいなんだけど、はてさて・・・。