リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

税務署が暑気あたりしたんじゃないといいけど

2023年05月14日 | 日々の風の吹くまま


5月13日(土曜日)。☀。何となく目が覚めたら、ちょうど日の出の頃で、東北東を少し過ぎた北東寄りのあたりかな。ゴールデンイアーズのポチンと突き出た山頂から昇って来るまであとひと息かな。そう、あと5週間もすれば夏至で、公式の夏の始まり。そのせいじゃないだろうけど、予報通りに暑いっ。まあ、5月の中旬に急に猛暑になったりするのは昔からだから、別に驚くほどでもないか。快晴ではあるけど、空がやや霞んでいるのは気になるな。大気の質指数AQHIは中リスクの域に入って「4」。そういう時にはひと雨欲しいなと思ってしまうけど、湿度はカラカラの37%。それでも、週末だから、ビーチはきっと大賑わいだろうな。

カレシは朝からY君と英語レッスン。その間にワタシは洗濯機を回し始めて、レスんが終わったら即行で冷房の効いたモールでウォーキングをして来て、帰って来たら即きのう12時間かけて作った鶏がらブロスの仕上げ。ばらばら、くたくたの骨や肉、野菜をすくい出して、浮いている脂をていねいにすくい取ったら、大きな容器の上にストレーナーを置いてスープを漉してできあがり。ヒラタマネギとシャクを入れたので、いつもより濃いめの風味に仕上がって、チキンスープを作るのが楽しみ。でも、この暑さではちょっと無理だから、ジップロックのフリーザーバッグに小分けしておいて、スープが恋しくなる季節を待つことにしよう。カレシは午後1時から東京のN君のレッスンがあるので、大急ぎでランチ。ゴールデンウィークの間、茨城に家族連れでキャンプに行っていたんだそうで、テントやキャンプ道具を持っていなくてもその場で全部レンタルできるんだそうで、こっちのキャンプ場とは大違い。でも、子供たちは大いに楽しんだようで何より。

大急ぎのランチが終わって、ワタシはやっとひと息。カナダポストとアマゾンの両方から注文したハウザーのCDが発送されたとのメール。配達は月末から6月上旬と言っていたのに、プライムの無料お試しに登録したら、来週前半に配達予定だって。銀行の口座をチェックしていたら、あれ、当座預金の残高が13万円以上も増えている。気味が悪いねえ。振込して来たのは何とカナダ歳入庁(国税庁)で、所得税還付(RIT)の名目で7万円ちょっとと6万円ちょとの2件。ということは2人にそれぞれ還付して来たってことか。でも、今年は還付があるのはワタシだけで、それも週明けの火曜日に早々と振り込まれたし、予定納税をしていた(いる)のもワタシだけだから、何かの間違いじゃないのかな。金額が老齢年金の数字に似ているところも気になるところで、いったい何なんだろうな。税務署がくれるというだんから喜んでもらっておくけど、確定申告でてんてこ舞いの時期に職員がストをしていたから、後になって「間違いでした。返してください」なぁ~んて言って来たりしてね。ま、Notice of Assessment(課税通知)が来たらわかるかもしれないから、それまでは利子の付く口座に移しておいて、様子見するか。

それにしても、老齢年金を増額してくれたし、炭素税やGST(物品サービス税)のリベートとか、インフレ対策の特別給付とか、政府がやたらとお金をくれるのって、何か気味が悪いな。こういう「どうだ、気前がいいだろ」みたいなリベートや特別給付は、世帯所得に上限があって、一定のラインを超えると上限でゼロになるまで漸次減額されるから、私たちがもらうのはほんのお印程度。それでもいくらかもらえるということは、上限を高く設定しすぎているんじゃないかと言う気がするけど、まあ、政府がくれるというなら、文句を言わずにもらっとこう。財源は私たちが払った税金なんだからさ。午後10時、気温はまだ23度。明日も暑そうだなあ・・・。

カナダに来てから48年、2人の暮らしも48年

2023年05月14日 | 日々の風の吹くまま
5月12日(金曜日)。☀☀。暑いねえ。ウォーキングはいつもの10時。すでに暑くなっていそうなので、チュニックだけの軽装でモールに行ったら、あは、もう冷房が入っているじゃないの。スカイライトから燦々と日が差して明るい2階をぐるぐると今日は4周。もうショーツ姿の人もいるくらいで、いやでも汗ばんで来る。

今日はワタシがカナダに来て丸48年になる記念の日。あれは1975年5月12日の月曜日。北海道の千歳空港で、家族に見送られて、東京の羽田空港へ。手荷物がちょっと多かったけど、東京で国際線に乗り継ぐと言ったら、そのまま全部受け付けてくれた。まだ成田が開港していなかった頃で、そこでバンクーバー行きのCPエアに乗り継ぐことになっていたんだけど、たまたま日本を訪問していたエリザベス女王とフィリップ殿下が帰国する日で、羽田は厳戒態勢。(初めて飛行機に乗ったのは日本赤軍のよど号ハイジャック事件があった日で、神戸まで行くのに、(大阪直行便が就航する前日で)乗り換えのために降りた羽田空港は、照明を落として薄暗く、警察官がうようよしていたっけ。)どちらもワタシには「節目」の旅立ちの日だったから、何か因縁が深いという感じだな。


後ろ姿2つ・・・

あの日が月曜日だったのは、当時の東京‐バンクーバーは週3便しかなくて、日曜日に飛んでいなかったからで、カレシは仕事を休んで迎えに来てくれたっけ。太平洋を隔てての付き合いを経て「愛する人のところに来た」わけだけど、スーツケース3つと格闘しながらだったから。恋愛映画に出て来るようなロマンチックな再会にはほど遠かったかな。私たちが初めて対面したのはちょうど50年前の1973年の夏。その前に4年ほど頻繁に文通していたので、2人とも初めて会う緊張感がなかったような気がする。馴初めを聞かれるたびに、カレシの後ろの日差しがまぶしくて、カレシの顔がよく見えなかったと言って笑わせるんだけど、ほんと、オタワからバンクーバーに戻って来たばかりで、髪は伸び放題で、自転車で来て大汗をかいていて、恋に落ちるような設定とは言い難かったな。何よりも、ワタシは「クリスマスケーキ」になって結婚圧力からの解放感を満喫する記念すべき旅だったんだから、ほんと、出会いや縁というのは摩訶不思議。

あの出会いが50年前で、やっと一緒になれたのが48年前の今日だから、私たち2人にとっても満48年の記念すべき日ということで、ダブルのお祝いの日。腕まくりをして、ワインを開けて、フォアグラの前菜、鴨の足のコンフィ、カレシが作ったサラダでお祝い。あと2年でいよいよ金婚式に当たる50周年、つまり半世紀。ワタシにとってもカナダの人生50年。ゼロから出発した私たちには世間並みの華やかな結婚式も披露宴もなかったから、ね、50周年にはめちゃくちゃ盛大にお祝いをしようじゃないないの。






男の中にある女性、女の中にある男性、両方あって人間

2023年05月13日 | 日々の風の吹くまま
5月11日(木曜日)。☀。朝からほんとに暑くなりそうな天気で、高温注意報発令中。金曜日から来週の火曜日にかけて、日中の最高気温が平年より10度から15度も高くなるそうで、ピークは日曜日と月曜日。気温が高い内陸の郊外と海風の影響で低めの沿岸地域のちょうど境目あたりにあるニューウェストミンスターの予報は、土日が28度、月曜日は29度と、もろに猛暑で、うはぁ、あじじ。

今日は、先月のオープニングナイトの公演が出演者の病気でキャンセルになった『The Legend of Georgia McBride』を観に行く日なので、早めに買い物。トロリーを引いて廊下に出たら、エレベーターのボタンの上に貼り紙があって、新しい管理人のアンドリィの名前で、「本日から月曜日の予定で配管業者が最上階で作業をするので、多少の騒音が出ると思われる。ついては、管理組合理事会の承認を得たもので、ご理解のほどよろしく」と言う内容。そういえば、朝ご飯が終わった頃から、断続的にドリルの音やハンマーの音がしていたけど、最上階の部屋で配管工事をしているわけか。年が明けてから住人の入れ替わりがけっこうあって、模様替えや改装などが増えたのか、騒音に関する苦情が多かったようで、管理会社から通達が来ていたけど、アンドリィはその先を行って、「これこれ云々で騒音が出るよ」と先手を打ったわけか。これだと文句を言い難いよね。我が家が3ヵ月もかけて改装工事をやったときは1件も苦情がなかったと聞いているけど、コロナによる長い行動制限などの後遺症なのか、みんな何だか気が短くなって、攻撃的になっているような感じがしないでもないな。理事長のゴードンがほめるだけあって、アンドリィはデキるな。

買い物から帰って来たら、即行で明日の朝ご飯に必要なアップルソースを仕込んで、早めの晩ご飯のしたく。開演は7時半だけど、キャンセルのお詫びとして無料のドリンク引換券をもらえることになって、チケット売り場で受け取ってと言うメールが来ていたので、ちょっと早めに出発。かなり早く着いてしまったけど、ドリンク引換券をもらって、ドアが開くのを待っている行列に加わって、ロビーで久しぶりにリチャードに会っておしゃべり。スポンサーとのミーティングがあったんだそうで、常務理事のキャシーもいたし、芸術監督のアシュリーもこの夏に2歳を迎える息子のリースを連れて来ていた。芝居は全然売れなくて家賃も払えないでいるエルヴィス・プレスリーの物まね芸人ケイシーが、愛妻のジョーに妊娠を告げられて万事休すになり、バーテンとして糊口を凌いでいて、ひょんなことから飲んだくれのドラァグクィーンの穴埋めとしてデビューして成功する話。

骨の髄まで男であるケイシーが女装に抵抗すると、コーチ役を買って出たトレイシーに「男は誰だって中に女がいるのよ」と言われ、自分なりのドラァグのペルソナを作れと言われ、「ジョージア・マクブライド」が生まれる。かなり奥の深いストーリーで、男の中には女がいるなら、女の中には男がいるってことで、外面と内面と隠れた異性面を合わせて、ひとりの「人間」として存在しているんだなあと改めてナットク。小学生の頃におてんばが過ぎて、自分は男の子に生まれるはずじゃなかったのかと何となく悩んだ記憶があるワタシは、内も外も「女」であることには間違いないんだけど、はて、そのワタシの中に潜む「男」のペルソナがどんな人なのか、一度会ってみたい気がするな。もしかしてワタシが存在さえ気づかないでいたもう1人の「ワタシ」だったりして。

何やら忙しない1日だった

2023年05月12日 | 日々の風の吹くまま
5月10日(水曜日)。☀。今日はちょっとだけ早起き。まず第一に地下駐車場のパワーウォッシュがあるので、午前9時前に車を外に出しておけというお達しが来ていたけど、カレシのレッスンの時間との兼ね合いで、きのうから車をどこかに路駐して来るタイミングに思案投げ首。でも、ワタシが身づくろいをしてる間にカレシが車を動かしに行ったようで、ワタシが朝ご飯のセッティングをしていたら、カレシが帰って来て「すぐ外に路駐して来た。2時間までだけど、レッスンが終わって、清掃が終わってなかったら他に動かせばいいからね」。あ、そう。バルコニーに出て見たら、おお、なぁるほど。建物の地階とすぐ外に有料駐車場があるから、そこに3,4時間止める手もあるけど、ま、ただの方がいいに越したことはないかな。

ということで、10時にP2(地下2階駐車場)に下りて行って様子をうかがったら、どうやらこれからP2での作業が始まるらしい。それじゃあと、車をモールの駐車場(4時間まで無料)に移動して、その足で今日のウォーキング。ランチが終わったところでモールに行って、スーパーでオレンジジュースとトマトを小銭で買って、上の駐車場から車を出して、我が家の駐車場のあるP2の入口まで行ったら、清掃作業はまだ続行中。もうちょっとのところらしいので、バックして、ビジター用駐車場の住人用駐車場のゲートの脇にひとつだけ残っていたスポットに駐車。いつもは住人がビジター専用駐車場に止めるとレッカー車で撤去されるんだけど、今は清掃作業中に限って特別にオッケー。そのまま上に上がって、2時を過ぎて、そろそろ終わったかなとP2に下りて見たら、お、我が家のスポットの床はピッカピカ。さっそく車を我が家の専用スポット(2台分)の真ん中に収めて、また年中行事がひとつ完了。やれやれ。

今日は全国的に緊急警報システムのテストがあって、BC州では午後1時55分。公共のシステムだから、否応なしに手元に置いてあったスマホがビーコビーコと鳴り出して、画面をオンにしたら「これはテストです」と言う大きなメッセージ。どういう時に緊急警報が出されて、避難などの指示が出て、どうのこうの。最後にもう一度「これはテストです」。一番下にある「OK」をタップしたら、メッセージが消えて、テストはおしまい。カレシのスマホもビーコビーコ、リビングでかかっていたラジオからもビーコビーコ。まあ、だいぶ前からこの日のこの時刻にテストをすると言う予告があったから、あ、そうかで済むけど、それでも何となく緊迫感があるから、これが本番だったら飛び上がってしまうかな。バンクーバー圏はあまり地震はないけれど、最近は北の方で何度かあったようだし、アルバータ州との境では大規模な森林火災が燃え盛っているし、州の内陸では雪解け洪水と、災害がないわけじゃないから、本番の警報を出すようなことがないことを祈るばかり。

災害と言えば、能登半島で科学者が首をかしげるような地震が続いているそうで、そこへして今度は太平洋側の千葉県の木更津でも大きな地震があったというニュース。何か本州と言う名の「島」がゆらゆらしているようなイメージが湧いて来てしまって、昔読んだ小松左京の『日本沈没』を思い出した。日本列島、大丈夫か。木更津って東京から地続きなのかと思っていたら、東京湾の向こう側の房総半島にあるんだね。ずっと昔に当時勤めていた外資系企業の社員旅行で房総半島に行ったことがあったけど、バスの窓から見えた棕櫚の並木は生まれて初めて見た南国的風景だった。どの辺に行ったのか覚えていないけど、南房総だったのは確か。どこかの遊園地か何かでフラミンゴのショーを見たことだけははっきり覚えていて、あれもこれも異国のような印象だったな。まあ、成人するまで北海道を出たことがなかったからかもしれないけど。うん。あらら、この週末はミニ熱波が来るんだって。内陸は30度を超えそうと言う話で、ニューウェストあたりでもそこまで行くのかな。とりあえず夏物を少し出しておかなくちゃ。やれやれ、忙しい日だこと。

今日はのんびりするはずだったけど

2023年05月11日 | 日々の風の吹くまま
5月9日(火曜日)。⛅☀⛅。のんびりとした日。考えることはいろいろとあるけど、せかせかしないで穏やかに過ごすことにした日。モールが開く10時にウォーキング。ピッチが上がって来たようで、「明日からは4周するかな」とカレシ。そうねえ、え、もう3周しちゃったのってことが多くなった感じだから、潮時かな。

カレシがパロアルトのリリーと(もうあまり必要のなさそうな)英語レッスンを兼ねてアプリのプログラミングの話をしている間に、ランチ用にお得意のチキンスープ。今日は鶏ももを茹でるのにヒラタマネギを入れて、鶏がらブロスに足すスープにしっかりにんにく風味。ヒラタマネギは行者ニンニクに近いのか、にんにくの香りがびっくりするほど強いけど、普通のにんにくと違って、味も香りもいたってまろやか。今日のスペシャル野菜はユキザサ。これはアスパラガスの親戚なので、調理するとアスパラガスのような味がする。冷凍してあった鶏がらブロスを使い切ったから、明日はまた大鍋に鶏がらを仕込んで、1日がかりでブロスを作らなくちゃ。スープ用の大鍋いっぱいのブロスで3回分のランチになるんだけど、頻繁にチキンスープを作るようになったので、ブロス作りのサイクルがかなり短くなった。ヴィクターの店で1袋に2羽分の鶏がらが入ったのを買うんだけど、ときどきおまけとしてタダにしてくれるので、今の季節はマットが持って来てくれる山菜やきのこをお裾分けして、ヴィクター曰く「物々交換」。まあ、昔ながらのご近所さん商法というところ。

北海道の新聞を見ていたら、おや、シルバーウィスパーが釧路に寄港だって。先週はシルバーミューズが寄港していて、クルーズ船のターミナルでは盛大な歓迎と見送りがあったとか。今年は釧路だけじゃなくて、函館や小樽、室蘭にもクルーズ船が寄港する予定になっているらしい。ほとんどが夏の間バンクーバーとアンカレジを往復するアラスカクルーズに配置転換する「リポジショニング」。シルバーシーはtransoceanic(大洋横断)クルーズと呼んでいて、途中で寄港地のない日が何日もあるんだけど、シニア層の客が多い船では意外と人気だそうな。来年の秋に私たちが乗るアラスカ航路から東南アジアへのリポジショニングクルーズは、どこにも寄港しない(太平洋横断で陸地がない)日が6日間ぶっ通しなんだけど、リポジショニングのクルーズはレギュラーのものに比べると割安という面もあってか、広い船室はもうキャンセル待ちだという話。その来年の東京行きクルーズで釧路に寄港することをまだ知らせてなかった友だちにメール。実は先々月にメールしたんだけど、なぜか「そんなアドレスはない」と戻って来てしまって、アドレスが変わったのかと思っていたら、コンタクトのメールアドレスから文字がひとつ抜け落ちていたという珍現象が原因。けっこう長いメールを書いて送ったら、今度は戻って来なかったから、ちゃんと着いたみたい。やれやれ。

午後はまじめに戯曲の日本語訳の見直し。東京の先生にいただいた3点のアドバイスのうちで、一番難しい「男女2人の関係の発展のステージ」を示す台詞。全体の流れからして、第2幕の初っ端で「タメ口」というは早過ぎないかということで、原作をじっくり読み直して、うん、先生のおっしゃる通り。出会いのきっかけが女性が雇う側で男性が雇われる側という「仕事」関係だし、男性の性格からして、急速にタメ口の関係になることには無理があるな。言葉遣いで描写する人間関係がわかるところが日本語の台詞の難しいところで、それが男女の間の会話となると、単語の選択しだいでは、役者が演じるのを待たなくても台本の段階でシーンの空気が決まってしまって、演出家も創造性を発揮する機会を狭められかねないから、ほんっとに難しい。まあ、そこがアートというものなんだろうけど、ここはじっくり考えながら書き直して行かなくちゃ。

来年友だちが来るから、今から大掃除しようよ

2023年05月10日 | 日々の風の吹くまま
5月8日(月曜日)。☀🌤⛅。いい天気だなあ。北海道では道東で雪が降ったと言う話だけど、ワタシが子供だった頃はゴールデンウイークによく雪が降ったっけな。(桜はその後までお預け。)今、BC州では内陸部で急激な雪解けと雨による河川の氾濫、アルバータ州との境界付近では大規模な森林火災と、やっと春が来たと思ったらもう災害続き。あまり暑い夏にならないといいけど、ラニーニャであれだけ異常な猛暑があったら、エルニーニョに切り替わったらどうなることやら。我が家は窓やパティオドアの開け閉めで風通しを調節できるので、エアコンなしでも何とかしのげるけど、内陸の森林火災の煙が沿岸まで流れて来たらお手上げ。あぁ~あ。

カレシはドイツのエスターとレッスンを再開。ハンガリー生まれで、若い頃はツアーガイドとしてヨーロッパ中を駆け回っていて、最近急逝した夫のハインツとの出会いも、ガイドとしてハインツが運転する観光バスに乗ったのが縁で、結婚して子供ができてからは、ガイドをやめてマッサージ療法士になって子育てして来た人。去年ハンガリーのお母さんも亡くなり、聞くともなしに聞いていると、ハンガリーとドイツでの遺産相続の手続きを終えて、今はライネの自宅以外の不動産とハインツと旅行して回ったトレーラーを売りに出す段階で、やっと落ち着いて先のことを考えられるようになったとのこと。カレシが戸建ては1人で住むには広すぎないのかと聞いたら、「ハインツがため込んだものが家中に溢れていて、どうやって整理しようか思案しているところ」。あらら。こっちには廃品や不用品の廃棄処分とリサイクルをしてくれるフランチャイズの業者があるけど、(デュッセルドルフに近い)ライネにはそういうビジネスがないから、自分で処分しなければならないんだそうで、それはタイヘン。

でも、独り身になってから旅行の虫に取りつかれたんだそうで、身の回りの整理がつく来年には「ぜひカナダに行きたいな」。わっ、うれしいっ。カレシはさっそく「6月あたりは気候がいいし、夏休みの前でどこもあまり混んでいないから、6月にするといいよ。うちに予備の寝室があるから、ホテルはいらないよ。好きなだけいられるよ」とアピール。そうそう、ひとりなんだから、足の向くまま気の向くままの旅行三昧もいいよね。リバークルーズで出会ったおばあちゃん4人組は、時にはひとりで、時には一緒に、世界中を旅行して回っているらしく、離婚したのか、未亡人なのかは知らないけど、元気いっぱいで、「家庭」での役目が終わって手に入れた自由を目いっぱい楽しんでいるようだったな。元々旅行好きで、ガイドの仕事が大好きだったと言うエスターも、まだやっと60歳に手が届くと言う年なんだし、働いていると言ってもフリーでやっているんだし、独りになった今は自分の時間を好きなことをして楽しむときだと思う。

カレシのアピールが効いたのか、エスターは「来年6月」を視野に入れてくれたようで、よし、それまでにスペアの寝室を片付けておかなくちゃ。カレシもハインツに負けず劣らずのpackratなもので、ミニチュア工房兼レクルーム兼客室兼その他もろもろの(気取って言うなら「多目的ルーム」)は物置きになり果てて、ソファには通販の段ボール箱の山、床には壊れた電気器具やら使わなくなった小物家具やら何やらが積み上がっていて、さらには冬越ししたゼラニウムやシャコバサボテンの鉢が所狭し。掃除しよ、掃除。カレシは「エスターが来るまで1年あるじゃないか」と言うけど、あのさあ、人間、いつ何か起きるかわからないの。だから、今日やること、やるべきことは、できるだけ明日に繰り越さないようにしないとね。でないと、「明日」から楽しいプランを立てたり、人生の夢を描いたりする未来を奪ってしまって、いつ来るかわからない「その時」に後悔することになりかねないのよ。いっそのこと、来年までかかってもいいから、スペアの寝室だけじゃなくて、あちこちに溜まっているガラクタを一掃してしまおうじゃないの。



週末、山菜とかコロナとかいろいろ

2023年05月08日 | 日々の風の吹くまま
5月6日(土曜日)。☁☂☁。何となく久しぶりにぐっすり眠れた気分。日本では長いゴールデンウィークが終わって、家に帰り着いて骨休めしている頃かな。イギリスでは新国王チャールズ3世の戴冠式だそうで、立憲君主制の国であるカナダの新国王(つまり国家元首)でもあるんだけど、まったく関心が薄いという感じ。何せ、エリザベス女王は慕われていたけど、チャールズ(通称チャック)は人気がないからねえ。ワタシが最初に持ったカナダのパスポートには、「この者は英国臣民である」みたいなことが書いてあったような気がするけど、あれは40年以上も前の話で、もうどこにもそんな記述はない。ま、王室という制度そのものがとっくに賞味期限を過ぎているってことかも。

のんびりと洗濯をしていたら、金曜日にこの春初めてメールして何が採れるのか聞いていた山菜・きのこ屋のマットから、「こごみとヒラタマネギその他があるけど、どれくらいいる?」と言うテキストメール。そうなんだ、遅い春のおかげで、大好きなこごみとヒラタマネギがまだ採れていたんだ。さっそく、こごみは特大の袋いっぱい、ヒラタマネギも大袋いっぱい、「その他」はお試しサイズでお願いとメール。バンクーバーのファーマーズマーケットが終わる3時に「今から行くよ」と言うメールが来て、3時半ちょっと過ぎに「着いたよ」。お嬢ちゃんにとデルフト焼きのオランダの木靴のおみやげを渡して、では「店開き」。(道路わきで商売はNGなので、配達と言うことにして、代金は合計額を聞いておいて、銀行から振り込み。)歩道に下ろしてくれた陳列用のトレイから、こごみを大きなビニール袋2つに詰めて、ヒラタマネギとユキザサの若芽も袋いっぱいに詰めてホクホク。おまけにとシャクの若葉と甘い香りのエルダーフラワー(ニワトコの花)をそれぞれ袋にいっぱい。新鮮な山菜、うれしいねえ。また、来週、お願いね。



☆☆晩ご飯に巻き寿司をたくさん作ったら、眠くなって・・・☆☆

5月7日(日曜日)。⛅☀。ゆうべは、晩ご飯の後であくび連発になって小1時間うたた寝したのに、さらに朝までぐっすり。海外旅行中にカレシが急病になったのが1ヵ月前、けっこう元気に帰って来てからもう3週間。まあ、ごちゃごちゃといろいろあったけど、そんなにも疲れが溜まっているのかな。それとも、ストレスに対する耐性が落ちてしまっているのかな。つまりは、寄る年波だってことかな。はあ、それはinevitable(変えられないとか、避けて通れないとか、いろいろ・・・)なのは確かだけど、何だかなあ・・・。

ゴールデンウィークが終わった日本では、今日からコロナがインフルエンザ並みの扱いになったそうで、いろんな制限がなくなって、いつもの日本に戻るということかな。きのうのコロナと今日のコロナで違いがあるはずはないけど、WHOも緊急事態宣言を解除したことだし、まあ、何かと窮屈な3年と何ヵ月、ごくろうさまでした。カナダ統計局が無作為で選んだ10万人以上を検査したところ、統計学的な推定で、カナダの成人人口の54%が去年の夏までにコロナに感染していて、さらに42%は感染したことを知らずにいたと言う結果が出たそうだから、ワクチン接種以外のマスク着用義務や行動制限が感染の拡大防止にどれだけ効果があったんだろうと思ってしまうけどね。ま、北アメリカやヨーロッパは去年の夏からコロナ前の「平時」に戻ったけど、入院を必要とする重症患者は減ったそうだから、ベルギーの救急センターのドクターが(マスクなしでカレシに)言った「ウィルスはどこにでもいるから、いつどこで罹るかわからない。でも、危険ではなくなったから、大丈夫、あなたは死なないよ」と言う言葉には現実味があるな。(抗原検査がまだ陽性なのに、船を降りて観光して来ていいよと言われたしね。)

日本のメディアを見ると、まだマスクをしている人が多数派のようだけど、観光地に行った人が「マスクを外した人も多くて、コロナの影響は感じなかった」と言っていて、え?みんながマスクを外せばもう安心だと判断するんおかとびっくりしたけど、まさに同調文化のなせるところと言う感じ。まあ、マスク姿が目立たなくなるにはまだまだ時間がかかるだろうな。こっちでも、去年の夏に屋内でのマスク着用義務が解除になってからしばらくはマスク派の方が多かったもの。私たちもマスクをしなくなったのは今年に入ってからで、義務付けられていたせいで一種の習癖になってしまって、もうしなくてもいいとわかっていても’そのまま惰性でして歩いていただけの話。今はもうマスク姿はほとんど見かけなくなって、たまにいてもたいがいがおばあちゃんかアジア系の若い女性で、コロナが広がり始めた頃の風景に戻ったという感じ。マスクをしていても誰も全く反応しないところが3年前と違うところかな。

でも、脱マスクの流れに向けて、笑顔の作り方を教える講座が賑わっていると聞いて、思わず笑っちゃったな。笑顔って人間の自然な感情表現の動作であって、わざわざ教えてもらうとかトレーニングするとかいうような難しい「技」じゃないと思うんだけどね。いつも笑顔を絶やさないでいれば、顔の筋肉だって自然に鍛えられるだろうし、特定の筋肉を意識して動かしてみたって、できるのは気持を伴わない「作り笑い」でしかないと思うんだけどな。だいたい笑顔の「作り方」を人に教えてもらおうという心理そのものが不思議。何ともおもしろい現象だなあ。

どこでも英語が通じるわけじゃないからグーグル翻訳

2023年05月07日 | 日々の風の吹くまま
5月5日(金曜日)。🌧☁。寒いよ、今日は。雨でどよぉ~んだし。そのせいか、今日のモールの2階はウォーキンの人たちでけっこうな賑わい。普段は3人もいればいい方だけど、今日は6、7人。いつもは外を歩いているんだろうな。もしかしたら、夏に冷房が入るようになったら、暑さを避ける人たちでもっと賑わうかもね。帰り道に郵便箱を見たら、あれ、救急医療サービスからの請求書。去年10月の毒レタス中毒騒動で救急搬送されたときのもので、なぜか6ヵ月くらい経って忘れた頃に来るんだけど、救急車でも救急ヘリでも、州の医療保険に入っていれば搬送料は一律8千円(税控除可)。銀行のサイトからオンラインでささっと払ったけど、ベルギーでは外国人観光客のカレシも地元の人と同じく無料で感激したっけ。こっちでは、外国からの観光客や非居住者は救急車なら約8万4千円、救急ヘリは1時間当たり43万円というような金額を請求されるから、うっかり急病になれないよなあ。

ランチの後で、予約を入れてある歯医者へ。右上の奥歯2本の充填を新しくしてもらって、6万7千円のところ、歯科保険の自己負担分が2万円ちょっと。歯科治療は州の医療保険の対象外だから、別途に歯科保険が必要なわけで、我が家はカレシの公務員年金のベネフィットとしての団体保険で、補足的な医療保険と歯科保険に入っているけど、歯科保険でカバーされるのは年間7万5千円までなので、ちょっとした治療ですぐに足が出てしまう。医療保険の対象外だからか、ニューウェストミンスターの中心街(アップタウン)には1丁ごとに歯科があるんじゃないかと思うくらい、とにかく歯医者が溢れ返っている感じ。それで治療費の高騰が抑えられているようなところもあるけど、年末になると使い残した保険で治療しないかと言う電話攻勢がすごい。まあ、歯の治療費も医療費として税額控除できるから、必ずしも払い損というわけじゃないんだけど、

麻酔が切れるまで何も食べないようにということで、横目でマティニタイムを見計らいながら、秋のクルーズの寄港地であるトリエステについてちょっぴりリサーチ。市内の見どころはクルーズ船のターミナルから歩いて行って観光できるらしいけど、私たちが行く11月のトリエステでは、ボーラという猛烈な寒風が吹いて、しかも雨が多いんだそうな。ま、バンクーバー圏も冬は「雨期」だから、雨はある程度慣れているとしても、このボーラ、30メートルとか40メートルとかいう、台風並みの強烈さで、歩くのもタイヘンなんだそうな。うはあ。一方で、カルソと呼ばれるカルスト台地に出ると、すばらしい秋の色を楽しめるらしい。ふうん。市街は歩いて観光できても、ちょっと足を伸ばそうとすると車が必要で、おまけに英語はまず通じないというから、それこそ大冒険になりそうな感じ。

カレシは英語レッスン関連の間違い電話で知り合いになったイタリアの女性にイタリア語を教えてもらおうかなんて言っているけど、6ヵ月やそこらの付け焼刃で何とかなるわきゃないってことは、英語先生のカレシが一番よく知っているはず。たしかに、ちょこっと現地の言葉で挨拶したり、道を聞いたりするのは旅を楽しくする要素でもあるけど、相手の返事が分からなければご愛敬にもならないから、ワタシは手っ取り早くグーグル翻訳を使っちゃうけどな。イタリア語でもスペイン語でもフランス語でも、綴りと発音の要領を覚えておいて、ちょこちょこと英語を打ち込んで表示された翻訳を声を出して読めばいいの。読めなかったら画面を見てもらえばいいんだし、会話もできるしね。バルセロナではそれでカタルーニャ語を「話す」ことができたし、レストランやみやげ屋で覚えたての片言が通じて楽しい思い出になったし、何かと重宝なアプリだよ。そもそも、私たちは外国からの観光客なんだからさ。

消えてしまった記憶は再生できないけれど

2023年05月05日 | 日々の風の吹くまま
5月4日(木曜日)。☀⛅☁。何だか朝から暑いなあ。まあ、5月なら初夏の気配がするのもありなんだけど、でも、天気予報を見たら、夜には雨が降り始めて、明日金曜日の予想最高気温は何と11度で、週末はずっとそんな気温らしい。やぁ~だぁ、もう。ま、今日は「スターウォーズデイ」で、5月4日の英語表現「May the Fourth」)に映画の有名なせりふ「May the Force be with you」(フォースと共にあらんことを)を引っかけたもの。でも、日本語では初めっからしゃれにならないだろうなあ。

私たちが最初の『スターウォーズ』を見に行ったのは、当時はまだ映画館だったスタンリー劇場。映画を見に行ったのも映画館としてのスタンリーに行ったのもあれが最後だったな。今はライブの劇場に改装して、Arts Clubのメインステージになっている。でもねえ、私たちはまだ30代で、映画に行くのはデートのひとコマだったはずなのに、映画にはごくたまにしか行かなくて、何を見たのかも記憶があやふや。『スターウォーズ』はあまりにも強烈だったから脳裏に焼き付いているんだろうけど、若い2人の思い出になっているはずのことが記憶にないのは、カセットテープの録画を消去してしまったような感じでもある。

前世紀も、後半になって翻訳関連の国際会議に出席するようになったワタシにカレシが同伴するようになるまで、2人一緒の旅行先は(カレシの希望で)もっぱら日本だったけど、せっかく2人揃っての旅行なんだから思い出がたくさんあっても良さそうなのに、日本旅行の思い出はある時点を境にワタシの記憶から消えてしまった気がする。時たまカレシが「どこそこでは」、「何とか寺では」と持ち出して来ても、ワタシはほとんど覚えていないので、カレシは悲しそうな顔をするんだけど、あれだけ何度も日本に行って、北海道から九州まで一緒に旅をしたのに、シェアできる思い出がないってのは寂しいよね。でも、ワタシだって思い出したい気持はあるけど、かと言って今さら記憶を新たにしたいという気持にはならないな。まあ、そっとしておけばいつか断片的にでも思い出すかもしれないけど、今は過去の記憶を呼び戻すよりも、2人に残された貴重な時間の思い出を新たに作る方が最優先じゃないかな。

何しろ、ワタシがやっとリタイアして、これからはどんどん旅行して「老後の2人の時間」の思い出を作って行こうとしていた時に、コロナのおかげでその時間をずいぶんとむだにさせられたんだもん。だから、クルーズは果てしない海と果てしない空が出会うところで2人の空間が持てるのが私たちには魅力的で、それで1年も2年も前から予約して、指折り数えて待つわけ。この秋の地中海とアドリア海のクルーズでは、カレシがトリエステに興味を持って、プライベートなガイドを雇ったらどうかと提案して来たので、では、とさっそくSilverseaのshore programを調べたら、早朝に入港して午後11時まで停泊するトリエステでは、乗用車と1台と(英語を話す)ガイドで、4時間で14万円くらい、8時間なら18万円くらい。終点のベニスのひとつ前だから、しっかりとリサーチして、見たいところをリストアップして行って、船に乗ってから手配を頼めばいいか。もしかして、おととしのローマでのガイド氏のようにピカピカの黒塗りベンツで来たりしてね。あれにはびっくり仰天したよねえ、あはは。ま、次の2人旅の時まで、May the Fourth be with you!

人生は生涯現役なんだから

2023年05月05日 | 日々の風の吹くまま
5月3日(水曜日)。☀☀。水曜日は「こぶの日」。州の真ん中で、この日を乗り切れば、後は一気に週末に向かって猛進と言う日だそうで、誰が考え付いたのか知らないけど、さすがミレニアル的思考と言う感じ。でも、ベビーブーマーのワタシが現役だった頃にはそんな日なんかなかったから、月曜日から金曜日まで一直線。で、金曜日が来たら「TGIF」(やれやれ、金曜日だ)。もっともフリーランスになってからの30年はこぶの日もへったくれもなくて、月曜日から日曜日までひと息に一直線だったけど、どっちにしても今どきの世代とは時間の感覚が違うのかもしれないな。

今日は久しぶりにArts Clubの即興芝居のワークショップ「Community Jam」。教育・コミュニティサービス部門がZoomを使ってやっているもので、11時から12時半まで、参加は無料。きのうのうちにリンクが送られて来ているので、ラップトップのバッテリをチェックして、スピーカーの音量をチェックして、ミニチュア工房にセットして、準備完了。常連のサンディがいて、他はジェニファーが2人、高校生に演劇指導をしているミケンジ―、来シーズンのミュージカル『ELF』 のオーディションを受けたばかりと言うアンジェラ、教育部長のケヴィン、先生のヒラで、今日のテーマは「ユーモア」。まずは発声練習として、チャットで直接送って来る映画のタイトルをミュートにして読み上げて、口の動きから何なのか当てようと言うゲーム。ああだこうだとわいわいやって、みんなリラックスしたところで本番。どういうジェスチャーをどういうタイミングでどんな風に使ったら笑いを取れるか、レジ係とお客のやりとりと言う設定で、予め決めたジェスチャーを使って短い即興芝居。一見して簡単そうだけど、やってみるとこれがけっこう難しくて、思いつきでしゃべる台詞とジェスチャーがうまくかみ合わなかったりして、みんな大笑いしながらも四苦八苦。

最後の20分ほどは2組に分かれてのおしゃべりタイム 最近の出来事、きのうやったこと等々、ワタシは船内では隔離、船外では自由行動というちぐはぐなコロナ騒動の話と、カレシとメガサイズのトイレットペーパーとキッチンペーパーの一番大きなパックを買って来た話。じいさんとばあさんが裸のままの大きなパックを両腕で抱えて歩いている図を想像してみてよと言ったら、みんな大爆笑。コメディ映画の場面を想像したのかな。とっときの爆弾ニュースはヒラの「今妊娠20週」。男の子だそうで、みんな一斉に大拍手でおめでとう。今月半ばから7月までは休職して、オンタリオ州にあるクィーンズ大学で劇団運営の集中講座を取る予定だから、大きくなるおなかを抱えての勉強になるわけで、ここにもスーパーママがいる。子育てしながらキャリアもしっかり育てるって、すごいと思う。それができるというのは、制度的、社会的な環境が整っているということでもあるけど、それでも女性にかかる負担は男性の比じゃないもの。応援してるよ、ヒラ。

じゃ、スーパーママたちを見習って、ワタシも自分の老後の人生を育てることに本腰を入れることにしよう。ストレスフルだった4月も終わって、体調も上り調子だから、今がほんとの潮時。人生は生涯現役なんだから、やりかけのこと、やりたいこと、やるべきことが尽きることはないの。うん、「やぁ~めた」は最後の最後の「その日」まではなしってことで・・・。


エイリアン・ダンサー?

逼迫した医療制度に変革の芽

2023年05月04日 | 日々の風の吹くまま
5月2日(火曜日)。⛅☀。爽やかとまで行かないけど、いい天気。今日はウォーキングのついでにスーパーに寄って、トイレットペーパーとキッチンペーパーを買って来ることにした。どっちも小さいパッケージでも嵩張るので、頻繁に買わなくても済むようにと、トイレットペーパーは「メガロール」の12個入り、キッチンペーパーはダブルロールの3本入りか6本入りを買うんだけど、普段の買い物のときはトロリーはいっぱいだし、予備に持っているエコ袋にも入らないし、短めのワタシの腕では脇の下に抱えきれないのが悩み。そこで思いついたのが、ウォーキングはカレシと一緒なので、「ついで」なら億劫がらないだろうから、終わったらモールの端っこにあるスーパーに降りて行って、紙製品だけ買って、カレシとワタシで仲良くひとつずつ抱えて来ようと言うもので、実に名案。

のんびりとランチを食べていたら、スーパーの広告メールで、一部の薬局で近々薬剤師が軽微な症状について薬を処方できるようになるというお知らせ。かかりつけの医者を煩わせなくても、やウォークインクリニックに行って順番待ちしなくても良くなるってことだな。(予防接種などはすでに薬剤師にやってもらえるようになっている。)BC州では一般開業医の数が絶対的に足りなくて、人口540万人のうち100万人が家庭医を探しているという危機的な状況。根本的な原因は意固地な州の医療報酬制度にあって、10分単位で右から左と患者を診ないと経営が成り立たないので、一般開業医のなり手がないわけ。でも、一般開業医を通さないと専門医にかかれないし、MRIのような高度な検査も受けられないから、問題は深刻で、政府は報酬制度に手を入れてあの手この手だけど焼け石の水。私たちのスラニナ先生も制度に愛想を尽かしてアルバータ州に行ってしまって、残された患者は、普段は先生がいたクリニックが「かかりつけ」という感じで、専属の若い先生にカレシの処方箋を書いてもらって、どうしてもというときだけスラニナ先生に電話診療をお願いすると言う、綱渡り的な状況にある。

それが最近になって、そんな崩壊寸前(と言うかすでに崩壊している)医療制度に何かしら変化が起き始めているような気がする。薬剤師による処方箋の発行もその変化のひとつだし、フレーザー保健局が看護師によるビデオ診療のシステムを拡充して、一応はかかりつけの家庭医がいなくても、医者のいるウォークインクリニックまで出向かなくても、初動レベルの診療が受けられるようにしたのもそのひとつだと思う。正看護師(registered nurse)は開業医に劣らない医学知識を持っているから、緊急性のない症状なら、医者並みに患者を診て、処方箋を出せるだろうし、緊急性があると判断すれば救急センターに行くか救急車を呼ぶように指示できると思う。ビデオ診療なら患者を観察することもできるわけで、クリニックまで出かけて行って、予約していても待たされた挙句に10分の診察で処方箋をもらって終わりと言う今の家庭医制度よりは、患者の側に寄り添った医療が可能になるんじゃないかと言う気もして、たまたまフレーザー保健局の管轄地域に住む私たちには心強いシステムだと思う。

そこへして、薬剤師が処方箋を出せるようになるわけだから、とにかくまずは一般開業医が診察と言う旧来のシステムの一角が崩れたようなもので、そのうちに「薬剤師→看護師→一般開業医→専門医」という流れになって行くのかもしれないな。処方箋は政府が管理する医療保険のデータベースに記録されて、医者や看護師がアクセスできるし、健康保険番号を使って自分の過去の病歴や投薬歴、予防接種の記録も閲覧できるから、医学知識とデータ技術の進歩で、昔ながらのかかりつけの医者が患者家族の医療を管理するモデルはもう時代遅れなんだと思う。現行の制度は貧富に関わりなく誰もが同等の医療をという、いかにも社会主義政権らしい思考だけど、現実はその逆になっているわけで、せっかくの変革の芽を摘まないようにしてほしいもんだな。


さくらんぼができるのかな?

コロナ感染とワクチンで最強のハイブリッド免疫

2023年05月03日 | 日々の風の吹くまま
 5月1日(月曜日)。☁☁。今日から5月。もう1年の3分の1が終わってしまったんだなあ。なんて、いつもそう言って来たような気がするけど、過ぎ去った時間は10分の1でも過ぎ去った時間に変わりはないかな。それでも、区切りがいいと言う感じだから、鉢巻きをぐっと締め直して、襷をきりりとかけ直して、やりたいことに本腰を入れてかからなくちゃ。あ、現役時代にも仕事で手いっぱいになるたびにそんなことを言ってたっけ。あの頃は鉢巻きも襷も何本あっても足りなかった気がする。鉢巻きを何本締めたって、襷を何重にもかけたって、身体はひとつで、人生時計もひとつだけだったのにね。でもまあ、あの頃は今よりもずぅ~っと若くて、悟りの境地には程遠かったからなあ。

ランチの後でスマホをいじっていたら、おや、州の予防接種を管理するお役所から、カレシとワタシそれぞれに「コロナワクチンのブースターをしませんか」というお誘いメール。そっか、最後にブースターの接種(5回目)をしたのはちょうど6ヵ月前だから、自動的にお知らせを送信して来たんだな。春のブースターは80歳以上が対象なので、その年齢になっていない私たちにはワクチンを「してください」じゃなくて、予防に役立つので「しませんか」というわけね。でも、私たちは3週間ちょっと前にコロナに感染したばかりだから、今すぐワクチンをしてもいいのかな。そう思って、お役所のサイトを見たら、最近コロナの検査で陽性の結果が出た場合は、「ブースター接種を6ヵ月まで先延ばしして良い」と書いてあって、この期間は再感染のリスクが低く、また感染とワクチン接種の間隔が長い方が免疫反応が強くなるという説明。

つまり、6回目のワクチン接種は感染後6ヵ月まで待ってもいいということは、9月あたりが潮時。うは、地中海クルーズにでかけるのが10月の終わりだから、何ともいいタイミングじゃないの。感染によってできた抗体は何ヵ月も持続するそうで、しかもワクチンが作る抗体よりも強力らしいし、さらに、感染由来の抗体とワクチン由来の抗体の二人三脚による「ハイブリッド免疫」となると、最も強力で、最も長く予防効果を保つと言う研究報告もあるから、両方の抗体を持っている私たちは最強の二重の堀を巡らしているようなもんだな。秋になったら忘れずにブースターを接種して、地中海の休日を心置きなく目いっぱい楽しんで来ようっと。

コロナのワクチンを5回も接種していたのに、ずる賢いオミクロン株に防衛線の抜け穴(ブレークスルー)を見つけられてしまったのは運が悪かったとしかいいようがないけど、それで強力なハイブリッド免疫を獲得したんだったら、まさに災い転じて何とかで、つまるところは終わり良ければ総て良しってことね。ミュージカル『スパマロット』で、アーサー王の従者のパッツィと騎士たちが歌うじゃないの、「Always look on the bright side of life」って。いつも人生の明るい方を見ようねって、まさに災い転じて何とかのおまじないの歌だよね。

つむじ風のような4月もやっと終わり

2023年05月01日 | 日々の風の吹くまま
4月30日(日曜日)。☁⛅☁。あらまあ、きのうは1日だけの夏だったみたい。やっと春だ、夏の気配だ、と期待を持たせるだけ持たせといて、マザーネイチャーも何だか性格悪いなあ。まあ、しっちゃかめっちゃかな展開になった2023年4月も今日でおしまい。それにしても、今年の4月はあっという間に、それもつむじ風のごとくきりきり舞いしながら過ぎたような気がするな。やれやれ。でもまあ、いろいろと考えることが多くて、それなりの発見や自分との対話の機会もあったので、必ずしもむだな1ヵ月だったわけじゃないと思う。要は、そうして得たことをこれから先の時間にどのように活かして行くかによるってことだから。

日曜日はモールが11時までオープンしないので、まずは掃除。きのう、シーツが破れているのを見つけて、即行でカレシにシャワーをさせて、足の爪を切ってあげたので、ソファの前の床は爪が飛び散っているし、テーブルの下はクッキーの屑やら何やらが散らばっているしで、箒で掃いただけでもいつもよりゴミが多い感じ。さらに、園芸の季節になって、カレシが鉢をあっちに運び、こっちに運びして、バルコニーやルーフデッキに出たり入ったりするから、タイルの床は目に見えて汚れていて、ごしごしとモップをかけたら、パッドは真っ黒け。きのうのように暑くはないけど、大汗をかいて、鼻の上の眼鏡がずり落ちるのを押し上げながらの重労働。でも、ちょうど11時に終わったので、ひと息つく暇もなくモールへ直行。日曜日だから静かなもので、ほとんどのオフィスが閉まっている2階では、ウォーキングの常連が2、3人いるだけ。

大汗をかきながら、ぐるぐると3周して帰って来たら、今度はランチ。骨付きの鶏もも2個を茹でている間に、冷蔵庫にあった残り物のタイのイエローカレーに冷凍の細切りピーマンの残りを全部ぶち込んで、もも肉の茹で汁を加えて煮立てて、手で裂いたもも肉を入れて、即席のタイ風カレースープ。イエローカレーは元々辛くないけど、小鍋いっぱいの茹で汁でさらに伸ばしたので、ほんのりカレー味のコクのあるチキンスープに近い感じ。トルティヤチップを添えて、ふうふう言いながら食べて、またまた大汗。それでも、熱々スープの季節もそろそろ終わりに近いかな。鶏ガラのブロスは栄養満点だから、夏の暑いときでも食べられるように、ちょっと工夫してみようかな。手作りのスープはけっこう手間がかかるけど、その分おいしさも倍増だし、ベースの野菜の他に、冷蔵庫の野菜入れにあるものを適当に入れるので、スープの味が微妙に違って、けっこうはまってしまうのよね。

午後になってやっとまとまった時間ができて、小包の航空便引き受けが再開したからと、グルメ食品を送ってくれたつくばの友だちにお礼メール。膵臓がんを患って、化学療法で回復して以来、最近のPET/CTスキャンではがん細胞は見つからなかったそうで、ひと安心。そう言えば、去年から何人かの友だちにもいろいろ心配なことがあったな。バンクーバー島に住むロリーンは息子を癌で亡くして、最近やっとFBにコメントを入れてくれるようになったし、母親と夫を相次いで亡くしたドイツのエスターもカレシと英語レッスンを再開することになったし、染色体異常で生まれたとたんから小児がんと闘って来たアシュリーの息子のリースも最近の検査では再発の兆候がなくて、2歳の誕生日を目前に元気いっぱい。私たちは4月の危機一髪だけでもう十分。このままみんな平穏に過ごせるといいな。明日からは5月なんだもの・・・。