らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヴィオラ Vol.7

2007年12月01日 00時49分08秒 | ヴィオラ
 弦楽器で、弓の弦をこする白い部分、何だか知っていますか?

 ( ̄" ̄;)ウ~ン

 答えは「馬のしっぽの毛です」漂白して白くしている物もあるし、もともと白毛のものもあるし、コントラバス奏者の弓はたまに黒い毛を張っている人もいます。それぞれグレードがあって、モンゴルやイタリア、日本の馬のしっぽの毛を使っているそうです。毛は消耗品なので大抵は自分が信頼している店で弓の毛を定期的に張り替えてもらいます。その弓の毛を弦にこすっても実は、音が出ません!

 ?(。゜)(゜。)? ハテ?

 実は、毛の摩擦力が足りなくて弦をならすことが出来ないのです。どうすれば音が出るかというと、毛に松ヤニを塗るのです。それこそもの凄い数の種類の松ヤニが売っています。その松ヤニも安い物から高価なものまであります。粘りのつよいものからサラっとしたものまであるので、それも演奏者の好みによって選ぶことになります。

 ヴァイオリンを勉強していた時代に先生に勧められるままフランスのMillan社製のいわゆる「黒猫」(写真)と呼ばれる有名な松ヤニを使用してました。ヴィオラに転向してからもしばらく使用していた記憶があります。

 子供のお稽古時代は、鈴木ヴァイオリンセットについていた名前も知らない松ヤニを使用していましたが、松ヤニというのは落とすと割れてしまうので最後まで使い切った記憶がありません。大概、割れて小さくなった松ヤニは無くしてしまうので、母に「松ヤニ見なかったぁ~」とお願いすることになります。そんなに熱心にヴァイオリンのお稽古もしていなかったので、レッスンが近づくとやっとヴァイオリンを出して、先生に怒られないように練習したものでした。

 明日にレッスンが迫っているので、焦って松ヤニは見つかりません。結局、先生に松ヤニを借りる羽目になります。

 (;´ー`)┌

 この長年使用していた「黒猫」もケースがプラスティックなので大抵松ヤニが無くなる前に割れてきます。いつも楽器ケースの中がベトベトになるので嫌でした。

 10年ちょっと前、新日本フィルによくエキストラで行っていたときにコントラバスのMさんから紹介された松ヤニを気に入って今も使用しています。ただ東京と山形の気候が違うために冬は、引っかかりが弱くなる気がして、もっと山形にあう松ヤニを捜そうと思っています。春~秋にはもの凄く良い松ヤニですが、今は会社の都合で生産中止されたそうで貴重なものになりました。割らないように最後までちびちびと使ってあげて、天寿を全うさせてあげようと思っています。
コメント (2)
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