らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

カルミナQ

2007年12月30日 00時39分20秒 | お気に入りのCD
 カルミナQ(スイス)
私はこのクァルテットが来日したらかならず聴きに行っていたくらい好きだ。お茶の水の旧「カザルスホール」に多分西武信用かなにかの協賛で数年来日して演奏会を開いていた。プログラムが違えば、時間が許す限り聴きに行った。

私が弦楽四重奏というジャンルをはじめてすごいなぁと思ったのも、好きになっていったのもこの団体の生演奏のおかげである。オーケストラから始まった私の音楽活動だが、弦楽四重奏は難しそうだが勉強して知るようになれば、きっとはまるだろうなぁという予感はあった。

カザルスホールが売買された頃「カルミナQ」は日本に来なくなった。カザルスホールの存在って日本の室内楽界にとってはすごく大きい存在だったと思う。コンサート後のお茶とか本当に良い思いで。
DENONという会社が、スメタナQの解散後に後継Qとしてレコディーングしていったが、それもDENONのクロスオーバ化により新譜が出なくなってしまった。来日しなくなったカルミナQは日本には情報があまり無いが世界各地活躍しているらしくて、CDもその後、別の会社から数枚出している。DENONとの契約が続けば、ベートーヴェン全集とかモーツァルトやハイドンのCDがもう少しでていたかもしれないのに残念だ。

海外レーベル等には色々あるが、日本でのデビュー盤がこれだ。
シマノフスキーの弦楽四重奏曲第1・2番とウェーベルンの小品。
はじめて聴いたとき当時の私にとって「大激震」だった。
CDの完成度は言葉では表すことは出来ない。

本当に人間(4人)の出来る仕事の限界ははるかに超えていると思った。

CDでは完成度高いが、生演奏は傷が多い団体も世界には多い。
彼らは生演奏の方が完成度の上にさらに魅力的なオーラを発するのだ。

今はデビューの頃の演奏と違い独自のオリジナル演奏化(古楽化)して(それはそれで好きだが)いるので、昔の演奏は今となっては貴重な記録である。音大の図書室に行ってシマノフスキーの譜面借りたりして勉強したが、自分の能力のなさに嫌気がさして止めたのも良い思いでである。いつかは演奏したいと思っているが。
HMVジャパン
コメント (11)
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