最近は音楽ネタから少々逃げていましたが(理由不明)、来週の土曜日に迫った山形弦楽四重奏団第33回定期演奏会に向けて、少しだけでもフォローアップ記事を書こうと思います。
おかげさまで山形交響楽団は年がら年中忙しくなっていますので(汗)、なかなか弦楽四重奏の活動だけに集中していられる時期が減ってしまっています。それでもライフワークですので休日返上で音楽生活を満喫しています。
演奏会が近くなってから、プログラムを制作したり当日の用意の確認をしたりと後手後手の感は否めませんが、継続は力なりで準備をする事にだいぶ慣れてきました。
さて、今回のメインプログラムのL.v.ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 Op.74は、学生時代に一番最初に勉強したベートーヴェンのクァルテットで、U.Koch先生の元で色々な事を学んだ曲でもあります。
当時はクァルテットにここまではまるとは思っていませんでした。アルバンベルクQのLDを見て、物真似をしながらレッスンに行った記憶があります。物真似と言ってもただ力任せにグチャグチャ演奏して、他のメンバーを批判して批判されて独りよがり的演奏をしていたに過ぎませんが・・・・。
Op.74を作曲したのは、交響曲で言うと「運命」Op.67、「田園」Op.68と第7番Op.92の間。
ピアノソナタで言うと第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57と第24番 嬰ヘ長調「テレーゼ」 Op.78の間の1809年に作曲されたとされています。「テレーゼ」や協奏曲第5番「皇帝」とほぼ同じ時期に書かれています。
第7番~第9番の弦楽四重奏曲Op.59-1~3~所謂「ラズモフスキー弦楽四重奏曲」をシュパンツィヒに演奏が困難と嘆かれて、「精神が俺に語りかけている時に、おまえの憐れなVnの事など構っておれるか!」と答えたベートーヴェンも自分なりに悩んだ末に意識して理解しやすい曲を作曲したように思えてしまいます。他人に全く理解されないで唯我独尊の道だけを行く事が出来る人間はそんなにいるとは思えませんからね。不屈の精神を持っていて神格化されている印象のベートーヴェンも実は人間味溢れて、たまには気持ちの揺れを感じさせられる普通の人だということが想像できると微笑ましい気持ちになります。
ラズモフスキーを作曲した頃は、自分の音楽だけに耳を傾けようと意地を張っていた時期で、人々に認められて余裕が出来て、自分の中の優しさが生まれていた時期(機嫌が良い)に作曲期間が重なったのかなぁ?と私は推測しますけど・・。どうですか?
ラズモフスキーの第2番・第3番のような厳しい始まりではなく、この第10番「ハープ」は優しさに満ちあふれています。
第2楽章なんてロマンティックそのもの・・・。厳格であるよりは、自由に歌うような旋律が溢れ出します。
第3楽章も「運命の動機」らしき物が出てきますが、曲は厳しさよりも明るさを保ち、第4楽章の変奏曲も後期の作品の性格変奏より装飾的な聴きやすい作品に仕上がってます。
第1楽章 Poco Adagio:Allegro
第2楽章 Adagio ma non troppo
第3楽章 Presto:Piu presto quasi prestissimo
第4楽章 Allegretto con Variazioni
おかげさまで山形交響楽団は年がら年中忙しくなっていますので(汗)、なかなか弦楽四重奏の活動だけに集中していられる時期が減ってしまっています。それでもライフワークですので休日返上で音楽生活を満喫しています。
演奏会が近くなってから、プログラムを制作したり当日の用意の確認をしたりと後手後手の感は否めませんが、継続は力なりで準備をする事にだいぶ慣れてきました。
さて、今回のメインプログラムのL.v.ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 Op.74は、学生時代に一番最初に勉強したベートーヴェンのクァルテットで、U.Koch先生の元で色々な事を学んだ曲でもあります。
当時はクァルテットにここまではまるとは思っていませんでした。アルバンベルクQのLDを見て、物真似をしながらレッスンに行った記憶があります。物真似と言ってもただ力任せにグチャグチャ演奏して、他のメンバーを批判して批判されて独りよがり的演奏をしていたに過ぎませんが・・・・。
Op.74を作曲したのは、交響曲で言うと「運命」Op.67、「田園」Op.68と第7番Op.92の間。
ピアノソナタで言うと第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57と第24番 嬰ヘ長調「テレーゼ」 Op.78の間の1809年に作曲されたとされています。「テレーゼ」や協奏曲第5番「皇帝」とほぼ同じ時期に書かれています。
第7番~第9番の弦楽四重奏曲Op.59-1~3~所謂「ラズモフスキー弦楽四重奏曲」をシュパンツィヒに演奏が困難と嘆かれて、「精神が俺に語りかけている時に、おまえの憐れなVnの事など構っておれるか!」と答えたベートーヴェンも自分なりに悩んだ末に意識して理解しやすい曲を作曲したように思えてしまいます。他人に全く理解されないで唯我独尊の道だけを行く事が出来る人間はそんなにいるとは思えませんからね。不屈の精神を持っていて神格化されている印象のベートーヴェンも実は人間味溢れて、たまには気持ちの揺れを感じさせられる普通の人だということが想像できると微笑ましい気持ちになります。
ラズモフスキーを作曲した頃は、自分の音楽だけに耳を傾けようと意地を張っていた時期で、人々に認められて余裕が出来て、自分の中の優しさが生まれていた時期(機嫌が良い)に作曲期間が重なったのかなぁ?と私は推測しますけど・・。どうですか?
ラズモフスキーの第2番・第3番のような厳しい始まりではなく、この第10番「ハープ」は優しさに満ちあふれています。
第2楽章なんてロマンティックそのもの・・・。厳格であるよりは、自由に歌うような旋律が溢れ出します。
第3楽章も「運命の動機」らしき物が出てきますが、曲は厳しさよりも明るさを保ち、第4楽章の変奏曲も後期の作品の性格変奏より装飾的な聴きやすい作品に仕上がってます。
第1楽章 Poco Adagio:Allegro
第2楽章 Adagio ma non troppo
第3楽章 Presto:Piu presto quasi prestissimo
第4楽章 Allegretto con Variazioni