らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ズスケ・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集(5CD)

2009年11月07日 23時59分29秒 | お気に入りのCD
 たまには弦楽四重奏曲以外のCDも紹介しましょう。

 私は普通大学の2年次にヴァイオリンからヴィオラに転向したのですが、それ以来ほとんどヴァイオリン音楽を鑑賞する興味を失っていました。ヴィオラのCDやLPそして演奏するオーケストラの曲・協奏曲(Vnもありましたけど・・)勉強のために聴く癖がついてしまいました。

 山形響に入団してからはオーケストラの曲よりもむしろ弦楽四重奏というジャンルのCDをひたすら聴くようになったのです。勉強よりも鑑賞の趣味として・・・・。

 オーケストラの曲はつい仕事臭(言い方は正しいか分かりませんが)がするので、ほとんど聴かなくなってしまったのです。山形響が演奏しないような曲はたまに聴きます。ヒンデミットの交響曲とか邦人作品とか・・・。新ウィーン楽派の音楽とか近現代の音楽が多いですかね。

 90%以上室内楽を聴いています。

 ヴァイオリン音楽に再び興味を持たせてくれたのが、このK.ズスケとオルベルツ(ペーターシュライヤーの伴奏者として有名)の両人によるモーツァルトのヴァイオリンソナタ集でした。

 K.ズスケは、ゲヴァントハウスオーケストラのコンサートマスターとして、そしてベルリンQ(所謂ズスケQ)やゲヴァントハウスQの1stVn奏者としても活躍した名ヴァイオリニストです。

 これみよがしの技術にはしることなく、音楽性とその美音で聴く者を魅了していきます。最近の悪い言い方をするならば機械的なロックのリードギター奏者みたいなVn奏者は聴いていて凄いと思う反面、しばらく聴いていると耳が大変疲れてしまいます。

 このCDは5枚組ですが、全てを続けて聴けるほどに耳に心地よさを与えてくれます。いつまでも残したい名盤ですね。最近はこういうVn奏者に憧れる若い人は減ってしまったのでしょうか?
HMVジャパン
コメント
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