らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

Juilliard String Quartet in中新田バッハホール

2009年11月23日 23時49分48秒 | クァルテット
 2001年に天童市市民文化会館で聴いたジュリアード弦楽四重奏団は、1stVnが2代目J.Smirnoff氏でした。R.Mann氏の後を2ndVnだったSmirnoff氏が受け継いで、この団体の伝統を受け継いだ名演を聴かせてくれていました。

 2007年に結成60周年を迎えて日本でBartok全曲チクルスを行い大成功したのは記憶に新しい事です。その模様はNHKで収録放映されていました。

 あんなに元気だったSmirnoff氏が脱退して、37歳という若いN.Eanet氏が1stVn奏者として加入しての初来日だったので、とても楽しみにお隣宮城県の中新田バッハホールに行ったのでした。高速料金土日休日1000円なので、助かりましたけど最近混みますね・・・・。

 メトロポリタン歌劇場でもコンサートマスターを務めたというN.Eanet氏が加入したことでどう四重奏団に影響したのか?じっくり一番前の席で聴かせてもらいました。笑。~偉そうな物言いごめんなさい。

 伝統を重んじる彼らは新しいメンバー交代のたびに、伝統と新しい風を融合させるのが当たり前とTVインタビューで答えていたのですが、私の率直な感想を言わせてもらうと全く別のクァルテットに生まれ変わった印象でした。2ndVn以下のメンバーは古参のおなじみのメンバーなのですが、1stVnに新しい人を迎えた事でここまで変わるのか!とびっくりしました。

 (写真)演奏会直後の舞台上。
     

 以前は、メリハリのきいた音を出し、メンバー同士が自由に少々の喧嘩もなんのそので、その迫力が魅力だったクァルテットの印象でした。それが、今回のメンバー交代によって、4人が同じ生き物のように柔らかい音のオーラで聴衆を包み込むのです。心地良いったらありゃしない!プログラムの中BartokやBeethovenでさえ、誰一人飛び出た音を出さない、それでいて迫力に欠けることはなく世界の超一流の音楽を聴かせてもらったという感想です。

 山形に移住してから一番感動したクァルテットの演奏会でした。しつこいですが、とにかく凄かったです!この中新田バッハホールは昨年末もゲヴァントハウスQが来て演奏会してましたっけ。仕事でいけなかったのですが、ホールの企画にセンスを感じます。

 そして田舎ならではのCD販売サイン会も!新しいメンバーでのCDはまだ未発売ですが、R.Mann氏時代のものとJ.Smirnoff時代のCDにサインをもらってきました。本当に良い一日でしたよ。
     
コメント (2)
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