私が武蔵大学の経済学部に入学した頃、コンピューターゲームで「信長の野望」というシュミレーションゲームが流行ったことがありました。今でも色々なゲーム機に移植されて新しいシリーズも出ています。戦国大名の一人を自分で選んで、他の大名と戦いながら領土を拡げるというゲームです。領土の開墾・治水をしたり、兵を雇ったり訓練したり、また他の大名と合戦したり暗殺したり、婚姻関係を結んで同盟を組んだりなかなか複雑なゲームでした。「信長の野望」という名前がついている通り織田信長を選択すると周りの武田信玄や斎藤道三、今川義元など戦国の強豪からすぐに戦を仕掛けられたり、台風が来て陣地の兵糧が流されたり・・・・。
そんな中、何故か九州の島津家か、この小説の主人公長宗我部元親を選ぶと多少全国制覇がしやすくなるというイメージでした。四国を制覇した長宗我部元親とは何者ぞ?とその頃からあまり詳しくなかったのですが、この小説を読んでだいぶ理解出来ました。
司馬遼太郎「夏草の賦」は、長宗我部元親と妻奈々、その子信親を巡る戦国時代~安土桃山時代の話です。
四国の土佐の僻地に生まれた長宗我部元親が土佐を支配し四国を支配してから、明智光秀によってうたれた織田信長の後を継いだ豊臣秀吉と和平して土佐一国の大名となり、秀吉の命により九州平定のため島津家と激突。そしてその子信親を亡くし迷妄状態になり、その後継いだ盛親が関ヶ原の戦いで豊臣側についたために徳川政権で滅亡するところまでは、何となく知っていました。(江戸時代は掛川から山内家が土佐を治める事となりました。)
しかし、長宗我部元親が四国制覇の時に戦力を増やすために行った徴兵制度が、その後の土佐の風土に色濃く残ったために、江戸時代上士・郷士の差別を生み、約300年後の幕末に土佐が動く原動力になったのは、面白い巡り合わせだと思わざるをえなかったです。
今回も良い人生の勉強させてもらいました。
そんな中、何故か九州の島津家か、この小説の主人公長宗我部元親を選ぶと多少全国制覇がしやすくなるというイメージでした。四国を制覇した長宗我部元親とは何者ぞ?とその頃からあまり詳しくなかったのですが、この小説を読んでだいぶ理解出来ました。
司馬遼太郎「夏草の賦」は、長宗我部元親と妻奈々、その子信親を巡る戦国時代~安土桃山時代の話です。
四国の土佐の僻地に生まれた長宗我部元親が土佐を支配し四国を支配してから、明智光秀によってうたれた織田信長の後を継いだ豊臣秀吉と和平して土佐一国の大名となり、秀吉の命により九州平定のため島津家と激突。そしてその子信親を亡くし迷妄状態になり、その後継いだ盛親が関ヶ原の戦いで豊臣側についたために徳川政権で滅亡するところまでは、何となく知っていました。(江戸時代は掛川から山内家が土佐を治める事となりました。)
しかし、長宗我部元親が四国制覇の時に戦力を増やすために行った徴兵制度が、その後の土佐の風土に色濃く残ったために、江戸時代上士・郷士の差別を生み、約300年後の幕末に土佐が動く原動力になったのは、面白い巡り合わせだと思わざるをえなかったです。
今回も良い人生の勉強させてもらいました。