自粛生活の時から始まったエチュードの旅。
学生の時並に、自分のヴィオラと向き合う時間を取るようにしています。毎日の業務で楽譜の音を並べるだけの生活からだいぶ意識が変わってきました。
難しいエチュード(自分の苦手エチュード)にぶち当たった時は、期日がきられていた(次回のレッスンまで)学生時とは違い、先生の前で誤魔化す(先生の前で誤魔化せるわけ無いのですが)方向では無くて、どうやったらそのエチュードが表現できるようになるのかよく考えるようになりました。
音を並べるだけなら、プロになった自分にとってそこまで無理という話はないのですが、作曲者の好みの音型などが自分の中には無いものだと、クリアするのに少し時間がかかります。重音だったり、高い音への跳躍、高い音からの下がってくる音型など色々な要因がありますが、どうやったら音楽を表現できるかを考えて練習するのは、この年になって楽しいことなのかもしれません。
ここに細かく書くことは出来ませんが、自分が苦手としているもののオンパレードのようなエチュードだと、何日かかっても一向に仕上がる気配さえ感じない曲もあります。スラーを切ってゆっくり練習したり、逆の弓で弾いてみたり、リズムを変化させて弾いてみたりして、書かれているより遅くなら何とか音を並べられるようになってから、数日同じ作曲家の別のエチュードを練習し続けていると、1週間後再び最初に練習していた曲の楽譜を見ると以前より曲として流れ出すことがあります。
頭が熱くなっている時より、一旦冷静になったときの方が楽譜から音楽がよく見えるようになったとでも言うのでしょうか?
練習し続けて、とても不思議に思ったことなのでした。
エチュードは番号順では無くて、自分が得意な曲から仕上げていった方が、良いのかもしれません。
今日は、分かりづらい話でした。
(写真)参考