らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

バッハ フーガの技法

2011年03月21日 23時32分43秒 | お気に入りのCD
 本日3/21はJ.S.バッハの誕生日。

 大バッハは、弦楽四重奏曲を作曲していない?が、世界の名だたる弦楽四重奏団が録音する作品がある。それが、本日御紹介の「フーガの技法」。

 何の楽器のために書かれているか不明瞭な作品を大バッハは書いている。自分の生涯こだわってきたフーガという技法の集大成のように(教科書を残すかのように)書かれている。

 楽器指定はないが、4声部で書かれているために弦楽四重奏団が取り上げることもある。ただ、全曲をオリジナル通りに再現するとなると問題が起きる。2つのヴァイオリンとヴィオラ・チェロでは半演奏不可能な箇所が出てくる。

 なので、その楽曲はカットしてしまうなどの対処がされたり、編曲してしまうという形を通常とるのだが、ジュリアード弦楽四重奏団は、別の驚くべき対処の仕方をとる。

 2ndVnにVaを持ち替えさせ、Vaは特注の特別製のヴィオラ(下に音域を拡げて大きくした)を演奏する事で、オリジナルの音域演奏を実現しているのだ。

 普通にこのCDを聴いているだけでは、わからないほど自然な形で演奏されている。世界一流の仕事といえる。

 このCDを手に取るときに大バッハがオリジナルの弦楽四重奏曲を作曲していない事が、とても悔やまれる。少々無理矢理だが、堂々と弦楽四重奏団の人はこの曲こそ自分達のレパートリーであると言おう。

 収録曲
・フーガの技法BWV.1080
・コラール「汝の御座の前に,われいま進み出で」BWV.668
HMVジャパン

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3 コメント

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>balaineさん (らびお)
2011-03-22 00:27:04
こんばんは。
たいして被害を受けていない山形県でも物資の不足や電力の関係で演奏会等がたくさん中止されています。
百歩も千歩も譲って、我々プロの演奏会は中止になってもしょうがないですが、何ヶ月も練習してきた子達の演奏会が中止になるのは、ものすごくかわいそうな事だと思います。これに負けないで活動を是非後輩達は頑張って続けていって欲しいと願っています。

記事にしませんでしたが、ニコレのフルートのCDを一日中聴いていました。
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326年か?! (balaine)
2011-03-21 15:50:17
325年ではなく326年のようです。すみません。
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バッハ生誕325年! (balaine)
2011-03-21 15:49:27
そうか!今日は大バッハのお誕生日でしたね。調べてみたら、16世紀にはグレゴリオ暦(現在我々が使っているものと同じ)になっているのですが、バッハの生まれは「ユリウス暦」となっています。アイゼナハでは、まだグレゴリオ暦に変わっていなかったのでしょうね。
その記念すべき日に、 kanonのチェンバロと共に「ブランデンブルグ協奏曲第5番」1楽章を演奏する予定だったのですが、震災の影響で中央高校音楽部コンサートが中止になってしまいました。残念なことです。
いつか必ず演奏したいと思います。
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