らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

コンドラシン

2007年12月02日 12時51分04秒 | お気に入りのCD
 12月14日(金)米沢伝国の杜・15日(土)山形響第185回定期演奏会山形県県民会館・16日(日)酒田定期演奏会酒田希望ホールにて、指揮者藤岡幸夫氏を迎えて演奏会がある。藤岡幸夫氏は山形響定期演奏会2度目の出演である。藤岡氏といえば、作曲家吉松隆氏の作品を演奏会にいれることでも有名だが得意の吉松氏の作品はなく、
今回は
・E.エルガー/セレナーデ
・黛敏郎/シロフォンの為のコンチェルト
・D.ショスタコーヴィチ/バレエ組曲第1番作品80a
・D.ショスタコーヴィチ/交響曲第9番作品10
          というプログラムになっている。

 以前のブログに記したが、私はショスタコーヴィチの音楽が苦手である。自分の唯一行ったリサイタルでソナタにチャレンジしたり、山形Qの定期演奏会で弦楽四重奏曲第2番をとりあげたり、フリーの時はロストロポーヴィチでショスタコーヴィチの交響曲を演奏したり、もちろん他の指揮者でも演奏してきた。幸い山形響は小さいオーケストラのため演奏することは稀ではある。

 何とかこの作曲家を自分の中にいれてやろうと伝記を読んだり、多数のCDを購入して聴きまくっていたが、あきらめた・・・・。今の私にはこの作曲家を好きになる要素も無いし、努力も虚しいと思い始めた。山形響のコントラバス奏者Aさんなどは、この作曲家のマニアであり以前家におじゃましたとき古今のCDがずら~と並んでいたのを思い出す。好きな人には本当にたまらない作曲家なのだろう。

 この作曲家のマニアな人達の知識とこだわりは計り知れないものがあり、時として恐怖すら感じることもあるので、下手なことは語ることは出来ない!!

 今度演奏する交響曲第9番も作曲当時物議を醸し出した作品である。ベートーヴェンの第九をはじめ大作曲家の第9番目の交響曲は大曲が多く、当時のソ連政府もショスタコーヴィチにもそれを期待していたらしい。ショスタコーヴィチはそれを裏切り小曲を作曲してしまい非難を浴びたあげく、第10番の交響曲で大曲を作曲して、その非難を受け流したというエピソードもあるらしい?

 この第九交響曲は、山形響では指揮者の工藤俊幸氏が山形響定期デビューの時に取りあげて以来の演目となる。
  
 さて本題。
と言うことで私はこの作曲家と格闘してきたわけだが、好きではないということが今は確定したので、お気に入りのCDというカテゴリーからはずれるかもしれない。人に薦められるままにムラヴィンスキーやザンデルリンク、チェリビダッケ、バーンスタインなど色々購入して聴いた。そのたびに暗い気持ちにさせられたのだが・・・・・。

一番「おどろおどろしい」気持ちにさせられて、嫌な気分に落ち込まされて、はたまた小太鼓という楽器から強制や恐怖を連想させられた演奏は、

 コンドラシン&モスクワフィルの演奏だった。(写真)

コンドラシンという指揮者は結構好きな指揮者なのだが、この演奏は、「人に蔑まされ、暴力を振るわれ、傷口に塩を擦り込まれ」なんて事を想像させられる私にとって一番嫌な演奏なのだ。この演奏を聴いてから、「私にはショスタコーヴィチは合いません」と言えるようになった。全15曲からなる全集は5000円前後で手に入る。興味の有る方はどうぞ。どうなっても苦情は受けつけない!
HMVジャパン
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ヴィオラ Vol.7

2007年12月01日 00時49分08秒 | ヴィオラ
 弦楽器で、弓の弦をこする白い部分、何だか知っていますか?

 ( ̄" ̄;)ウ~ン

 答えは「馬のしっぽの毛です」漂白して白くしている物もあるし、もともと白毛のものもあるし、コントラバス奏者の弓はたまに黒い毛を張っている人もいます。それぞれグレードがあって、モンゴルやイタリア、日本の馬のしっぽの毛を使っているそうです。毛は消耗品なので大抵は自分が信頼している店で弓の毛を定期的に張り替えてもらいます。その弓の毛を弦にこすっても実は、音が出ません!

 ?(。゜)(゜。)? ハテ?

 実は、毛の摩擦力が足りなくて弦をならすことが出来ないのです。どうすれば音が出るかというと、毛に松ヤニを塗るのです。それこそもの凄い数の種類の松ヤニが売っています。その松ヤニも安い物から高価なものまであります。粘りのつよいものからサラっとしたものまであるので、それも演奏者の好みによって選ぶことになります。

 ヴァイオリンを勉強していた時代に先生に勧められるままフランスのMillan社製のいわゆる「黒猫」(写真)と呼ばれる有名な松ヤニを使用してました。ヴィオラに転向してからもしばらく使用していた記憶があります。

 子供のお稽古時代は、鈴木ヴァイオリンセットについていた名前も知らない松ヤニを使用していましたが、松ヤニというのは落とすと割れてしまうので最後まで使い切った記憶がありません。大概、割れて小さくなった松ヤニは無くしてしまうので、母に「松ヤニ見なかったぁ~」とお願いすることになります。そんなに熱心にヴァイオリンのお稽古もしていなかったので、レッスンが近づくとやっとヴァイオリンを出して、先生に怒られないように練習したものでした。

 明日にレッスンが迫っているので、焦って松ヤニは見つかりません。結局、先生に松ヤニを借りる羽目になります。

 (;´ー`)┌

 この長年使用していた「黒猫」もケースがプラスティックなので大抵松ヤニが無くなる前に割れてきます。いつも楽器ケースの中がベトベトになるので嫌でした。

 10年ちょっと前、新日本フィルによくエキストラで行っていたときにコントラバスのMさんから紹介された松ヤニを気に入って今も使用しています。ただ東京と山形の気候が違うために冬は、引っかかりが弱くなる気がして、もっと山形にあう松ヤニを捜そうと思っています。春~秋にはもの凄く良い松ヤニですが、今は会社の都合で生産中止されたそうで貴重なものになりました。割らないように最後までちびちびと使ってあげて、天寿を全うさせてあげようと思っています。
コメント (2)
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