らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

A.ドヴォルジャーク

2012年08月10日 23時59分13秒 | 好きな作曲家(作品)
 山形響 第223回定期演奏会初日終わりました。指揮者のイジー・シュトルンツ氏と今回のプログラムは(ベートーヴェンを除く)、昨年の大震災の時の定期演奏会と同じです。鶴岡市文化会館でのゲネプロ中、スメタナの「モルダウ」を練習中に地震が起きました。あまり思い出したくありませんが、ゲネプロは一時中断し、幸い電気が通っていた文化会館のTVでは信じられない光景が映し出されていました。そして話し合い後、定期演奏会は中止になったのです。急いで、月山道を通り、停電の家にたどりつき、不安な夜を過ごしたのが昨日のようです。

 まだまだ避難生活をしている人もいて、東北の災害は癒えていませんが、山形響の忘れ物は今回の定期演奏会で、無事終了となるはずです。明日も山形テルサ、そして明後日は鶴岡市文化会館で同プログラムで行われます。初日より2日目、そして鶴岡市民会館とより良い演奏になるように頑張ります。

 さて、本題!

 私はつい最近まで、A.ドヴォルジャークという作曲家が苦手でした。プロのオケマンとして付き合いの多い曲は、「スラヴ舞曲」、「新世界」、「第8番」、「チェロコン」、「弦セレ」など。これらの曲は、誤解を恐れずに言えば、万人向きで作曲家の本質を伝えない曲のような気がします。

 例えば、L.v.ベートーヴェンでは、Vn協奏曲、Pf協奏曲、交響曲9曲などがオケマンとして付き合いが多いのですが、弦楽四重奏曲全17曲やピアノソナタがL.v.ベートーヴェンの本質的な部分を伝えている気がしてならないのです。

 A.ドヴォルジャークに話を戻せば、先に挙げた曲達は、メジャーマイナーキーに関わらず、どちらかというと華やかで、もっと言えば派手な曲達です。ところが、彼の他の曲を聴いてみると交響曲・交響詩やチェロコン以外の協奏曲、室内楽、特に弦楽四重奏曲のほとんどは地味なイメージの曲ばかりです。

 今回、山形響の定期で取り上げた交響曲第7番もどちらかというと柿渋なイメージです。難しいパッセージ、多くの転調など演奏者には気の抜けない曲です。

 私の仮説ですが、A.ドヴォルジャークはもしかしたら、こういう地味なちまちまとした小難しい音の響きを好んだのではないかと・・・、そして有名な曲(評価されている曲)は、逆に彼の妥協の作なのではとも思えてくるのです。そんな事をチェリストなどに言ったら反撃をくらいそうですが、チェロコンと同じような作品が他にない以上、私の説も当たらずとも遠からずかもしれません。圧倒的に地味な印象の作品の方が多いのですから。

 私が、(私小説のような作曲家の本音が表現されている可能性が高い)弦楽四重奏曲を好んで聴いたり演奏したりする本当の理由は、そんなところにあるのかもしれません。
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俺の中華 たなか家

2012年08月08日 23時59分38秒 | ラーメン(村山)
 急に涼しい感じがしてきた立秋すぎですが、まだまだ昼は暑い日が続いています。

 仕事も再開して、塩分を欲するようになり、らーめん食べたい病が再発しました。本日は山形市嶋地区に出来た「俺の中華 たなか家」に行きました。

 味は濃いめとありましたが、初めてのお店なのでまず普通の味を注文。この店は「濃薄や背脂、ニンニク」など注文時に調整がききます。

 「醤油チャーシュー麺」を注文。チャーシューは少々塩分が多いのですが、書いてあるほどスープもしょっぱくなくちょうど良い感じです。奥さんは薄めを頼みましたが、チャーシュー麺には薄めの方がちょうど良いかもしれません。

 太めの麺とスープもきざみネギもよく絡み、なかなかの一品でございます。次回は味噌系を注文しましょうかね。

 旨し!!
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K.パウゼ 山形Q 演奏会 in 米沢終了。

2012年08月06日 23時59分58秒 | 山形弦楽四重奏団
 オーケストラの夏休み~約2週間の間に、山形Qは異なるプログラムで4回の演奏会をしました。

 結成以来、ここまでギリギリのスケジュールだったの初めて!しかも全てのプログラムがかなりハードでした。(1回は軽めだったか・・・)

 演奏の出来はここで書いても不毛ですが、メンバーにとっては大きな自信になったのでは?と思います。本日ご来場下さったお客様と演奏会準備に奮闘して下さったK.パウゼさんには大きな感謝をします。

 さて余韻に浸っているまもなく、明日からは、オケの定期演奏会のリハーサルが始まります。昨年の大震災の時に中止になった定期演奏会とほぼ同じ演目と指揮者。楽しみにしていて下さったお客様のためにも、さらなる磨きをかけて演奏会に臨みたいところです。その他8月は色々と忙しいのですが、9/1には山形Q 第6回の庄内定期演奏会があります。こちらもかなりハード演目!誰だ!こんなプログラムを考えたのは!?と言ってみたところで、私ですというオチです。

 全て頑張って乗り切ります!この夏の燃料はビール!
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明日は、山形Q 演奏会 in 米沢

2012年08月05日 23時19分16秒 | 山形弦楽四重奏団
詳細
カフェハウス・パウゼ(米沢市) 12年8月6日(月)19時~(開場18時30分)
料金:3000円(コーヒー付、高校生以下は半額)要予約
・A.ドヴォルジャーク 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 Op.96「アメリカ」
・L.v.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」
・F.J.ハイドン 弦楽四重奏曲 ト長調 Op.33-5「ご機嫌いかが?」

 **会場・お問い合わせ カフェハウス・パウゼ
   米沢市成島町1-4-16-2  電話0238-23-4760
   http://www3.hp-ez.com/hp/cafehaus-pause

 久しぶりの山形Q 米沢公演です。時間ありましたら、是非!!
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モーツァルト ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414

2012年08月04日 23時59分43秒 | お気に入りのCD
 拙ブログの中、あまり更新されないカテゴリーがあります。ネタに困った時に更新しようとしていたら、その記事内容が古くなってしまったものや、私自身あまり更新に積極ではないカテゴリーもあります。中でも「好きな作曲家(作品)というのは、書き始めると膨大な数になりますので、更新にも気力が必要ですし、毎日そればかりでも一生書ききらないと思われるし、時間が経てば好きだったものを好まなくなる事もあるので、なかなか書けません。音楽ばかりのブログはなるべく避けようという気持ちも働きます。

 ということで、本来なら好きな作品のカテゴリーにしたかったところですが、お気に入りCDにしました。

 私は、このL.フライシャーという右手の障がいを乗り越えたピアニストが大好きです。フリーの頃に指揮者としての彼とは何回も共演し、右手が動くようになった復活演奏会も運良くオーケストラ側にいました。G.セルと共演した若い頃の演奏も好きですが、復活してからの演奏にさらに深みを感じずにはいられません。

 どちらかというとメジャーよりマイナーを(所謂調のことではなく有名・無名のこと)好む私は、人が注目しないものや有名な曲に隠れているが、親しめば自分に心を打つような曲に出会うと、この曲の魅力は自分を含めて少数なのだという自己満足を感じます。W.A.モーツァルトの数あるピアノ協奏曲の中でもこの第12番 イ長調 K.414が大好きで、たまに聴いています。色んな方の演奏で聴きますが、中でもこのL.フライシャーの演奏は、心にしみます。

 ザルツブルクの大司教コロレドと訣別して、ウィーンで自由の身になったモーツァルトが自分の未来に光を感じながら、予約演奏会の為に書いた協奏曲の中の1曲です。(他第11番・第13番)

 第2楽章の主題は、直前に亡くなったJ.C.バッハの作品からとられているらしいですが、古き良きウィーンの空気感がたまらなく良い感じで、聴くものの心に暖炉の火のような癒しを与えてくれます。
HMVジャパン
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暑いですね。

2012年08月03日 23時59分36秒 | 指導
 先日の山形市北部公民館での山形Q ミニコンサート終了後に、ある女性の方が話しかけて下さいました。

 ヴィオラを指導してもらいたいのですが、誰か紹介していただけませんでしょうか?

 という事だったのです。

 私は、オーケストラの仕事の空きは、ほぼクァルテットでスケジュールが埋まってしまっていたので、誰を紹介したら良いのだろう?小さい赤ちゃんを連れていたので家に教えに来て欲しいという条件でしたので、どれくらい演奏できるか1回見てから決めようと思って、本日その女性のお家にお邪魔しました。小さい赤ちゃん(これが本当にカワイイ!!)を含めて3人のお子様がいらっしゃる上に、お仕事までしていて、さらに自分のステップアップのためにヴィオラを弾けるようになりたいという意志は、本当に凄いです。

 私自身、山形北高の非常勤講師を辞めてから、約3年誰も個人レッスンはしていなかったので、久しぶりの感覚で・・・・・。

 子供の頃にVnからVaに移った方らしく、思ったより何十倍も弾ける方でした。県内のアマオケに関わったことも無い方で、こういう風に個人でやられているヴィオラの方がいるというのに、まず驚きでした。

 これから、仕事に子育てに、家庭の他にヴィオラも頑張るという強い意志をお持ちの方でしたので、家の奥さん(彼女の方が時間がとれそうでしたので)を紹介しました。なんでも頑張ってやろうという意志のある方は、とても魅力的に見えます。実際この女性の方もとても明るくて魅力的に思いました。

 家の奥さんも、珍しく自分から「私が指導に行きたい!」と言いましたので、これから一生懸命指導してくれることでしょう!おそらく、このやる気のある女性はどんどん上達するでしょうね。好きでやりたいと思ってヴィオラを再開したわけですから。

 出来るだけ頑張って欲しいものです。
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葉月

2012年08月01日 23時59分51秒 | 山形弦楽四重奏団
 今日から8月。2012年も後半に入りました。2012年になったばかりのつもりが、もう8月。色々な事があったと思い返してみても、記憶が飛んでいます。

 日々、記憶もとどめておかないと、あっと気づいたら棺桶に入っていたりして・・・・。

 さて、今日は、定期演奏会あけですが、余韻を楽しむ余裕もなく練習日でした。

 8/6に米沢のK.パウゼで行われる演奏会の練習日でした。何度か演奏してきた演目ですが、やればやるほど難しさも見えてきて、これで良い!!とはなかなか思うことも出来ずにいます。やはり弦楽四重奏というジャンルの曲は、何度も演奏しているからとなれ合いで演奏できるものではないという事です。それだけやりがいのある深いジャンルなのですが、何度か本番をやっていき、その合間に練習もして、どんどん音楽が深まってゆくという面倒くさいジャンルです。

 だからこそ一度はまったら、抜け出せないのでしょうね。

 そして、小さいスプーンで秤に塩を盛ってゆく感じで、少しずつ自分達の演奏は変化してゆくのです。我々は結成12年目ですが、結成時とは演奏方法も感じ方も全てが変化していると言えます。メンバーは3回交代していますが、そのたびに新しい刺激が加わり、伝統とも言えない習慣、癖とも言うべきものをを少しずつ変化させてきました。私自身も同じ曲を演奏するときに、以前考えた解釈を含む演奏では、満足できなくなっていることが本当に多いのです。むしろ以前試した演奏方法ではない方法を試してみたいのです。考え得る全ての解釈を演奏するには、最低でも10回くらいは本番にかけて、それからじゃぁ~自分達のスタイルではどうするか?というようになるのでしょう。

 現状では同じ曲を10回演奏するというのは、なかなか難しいのですが、積極的に演奏会を持って、その立場までなるべく早く色んな曲を持ってゆきたいと考えています。

 2012年後半頑張ります。
コメント (2)
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