ビッグ・バンド・ジャズが大好き。 そこには、ジャズのあらゆる快楽の要素が詰まっています。
古いスイングも好きだけど、モダン・ビッグ・バンドはもっと好きです。
ただ、音盤の情報は圧倒的に少なくて、どれがいい演奏なのかを把握するのは困難を極めます。
ビッグ・バンドの録音というのは、実は結構たくさんあります。 日本にいると実感は持てませんが、ジャズという音楽が大衆性を獲得して
今日まで生き永らえることができたのはビッグ・バンドのお蔭だし、スモール・コンボが演奏し続けることができたのも実はビッグ・バンドのお蔭。
欧米では社会にそれが深く根付いているため、きちんとあたりまえのこととして録音され続けている。
でも、日本にはそういう背景が完全に欠落しているので、ビッグ・バンドについて語れる言説が育っていないわけです。
もともとジャーナリズムに何かを期待しているわけではないので、自分でいい演奏を地道に探していけばいいんですが、私の感覚では
10枚に1枚当たりがあればいいほうです。 それだけ、この音楽は難しいわけです。 楽器がうまく演奏できさえすればいい、というわけにはいかない。
でも、聴く側にとっては、これではお金の無駄遣いという罪悪感と今日もダメだったという失望感や徒労感との戦いになって、いささかしんどい。
そんな中で常に100%の満足を貰えるのが、Sammy Nestico Orchestra です。 私がこの巨匠にどっぷりとハマるきっかけになったのは
このアルバムを聴いたからでした。
Basie & Beyond / The Quincy Jones - Sammy Nestico Orchestra
もちろん、ベイシーのアレンジャーで、そのスコアがアメリカ議会図書館に収蔵されるような人だということは知っていましたが、
ビッグ・バンドという森はあまりに広大で、きちんと体系的にアプローチするなんて私には無理でした。
週末の廃盤セールやネットオークションに一喜一憂しながらレコードを買っていれば済んでしまうようなヤワな世界ではありません。
この中に収録されている Out Of The Night という曲にすっかり魅せられました。 タイトルの通り、夜の摩天楼の中をゆったりと車で
流していくかのようなハードボイルドなかっこいい曲で、70年代の刑事映画で使われてもおかしくないような感じです。
この曲をきっかけに真剣にこのCDを聴き込むようになって、すっかりこの人に夢中になったわけです。
老齢期になってから自身でビッグ・バンドを指揮するようになったので録音数が多くないのが残念ですが、私の大事な宝物となっています。
こういうのを知っている人は少ないので、残念ながら中古CDはまったく流通していません。
悲しいなあ。
古いスイングも好きだけど、モダン・ビッグ・バンドはもっと好きです。
ただ、音盤の情報は圧倒的に少なくて、どれがいい演奏なのかを把握するのは困難を極めます。
ビッグ・バンドの録音というのは、実は結構たくさんあります。 日本にいると実感は持てませんが、ジャズという音楽が大衆性を獲得して
今日まで生き永らえることができたのはビッグ・バンドのお蔭だし、スモール・コンボが演奏し続けることができたのも実はビッグ・バンドのお蔭。
欧米では社会にそれが深く根付いているため、きちんとあたりまえのこととして録音され続けている。
でも、日本にはそういう背景が完全に欠落しているので、ビッグ・バンドについて語れる言説が育っていないわけです。
もともとジャーナリズムに何かを期待しているわけではないので、自分でいい演奏を地道に探していけばいいんですが、私の感覚では
10枚に1枚当たりがあればいいほうです。 それだけ、この音楽は難しいわけです。 楽器がうまく演奏できさえすればいい、というわけにはいかない。
でも、聴く側にとっては、これではお金の無駄遣いという罪悪感と今日もダメだったという失望感や徒労感との戦いになって、いささかしんどい。
そんな中で常に100%の満足を貰えるのが、Sammy Nestico Orchestra です。 私がこの巨匠にどっぷりとハマるきっかけになったのは
このアルバムを聴いたからでした。
Basie & Beyond / The Quincy Jones - Sammy Nestico Orchestra
もちろん、ベイシーのアレンジャーで、そのスコアがアメリカ議会図書館に収蔵されるような人だということは知っていましたが、
ビッグ・バンドという森はあまりに広大で、きちんと体系的にアプローチするなんて私には無理でした。
週末の廃盤セールやネットオークションに一喜一憂しながらレコードを買っていれば済んでしまうようなヤワな世界ではありません。
この中に収録されている Out Of The Night という曲にすっかり魅せられました。 タイトルの通り、夜の摩天楼の中をゆったりと車で
流していくかのようなハードボイルドなかっこいい曲で、70年代の刑事映画で使われてもおかしくないような感じです。
この曲をきっかけに真剣にこのCDを聴き込むようになって、すっかりこの人に夢中になったわけです。
老齢期になってから自身でビッグ・バンドを指揮するようになったので録音数が多くないのが残念ですが、私の大事な宝物となっています。
こういうのを知っている人は少ないので、残念ながら中古CDはまったく流通していません。
悲しいなあ。