Lorry Raine / Interlude ( advance LP 714 )
白人の美人女性ヴォーカルが概ね好きではない私ですが、例外的にこれは持っておきたいと思うものがごく少しですがあります。
このロリー・レインが、その少ない1枚です。
でも、これはジャケットが好きなだけで、内容は全くダメです。 ヴォーカル盤はまずは声の魅力、次にバックの演奏、だと思いますが、
この人の声はいわゆるおばさん声で、お世辞にも魅力があるとは言えません。 バックのオケもラッセル・ガルシアとネルソン・リドルという
上品とはとても言えない連中で、特にガルシアの演奏はいかにも彼らしいデリカシーのないうるさい伴奏で、女性ヴォーカルなんだから
もっと気をつかえよ、とブン殴りたくなります。 これがゴードン・ジェンキンスなら見る目も変わったかもしれませんが・・・
と、まあ、内容のほうはさっぱりですが、このジャケットの魅力にはどうしても抗えません。 昔、フレッシュサウンドから再発された時に
このジャケットを見て、それ以来ずっと好きでした。 赤と黒のコントラストが絶妙です。 だから、これはジャケットだけがきれいであれば
盤質はどうでもよかったのですが、それでも安くは買えませんでした。 265ドル。 たぶんレコード自体はもう聴くことはないかもしれませんし、
こういう買い方をするのは、きっとこれが最後でしょう。
Anne Phillips / Born To Be Blue ( Roullette R 25090 )
昔は知っている人だけがひっそりと聴いていたレコードですが、今ではすっかり定番となりました。
この人は声が最高です。 選曲も良く、音質も抜群。 バックの演奏も素晴らしい。 もう、何も言うことはありません。 16ドル。
昔はあれもこれも魅力的に見えて結構たくさん聴いたこの手のレコードたちも、今はなぜかわかりませんが、すっかり魅力が褪せてしまいました。
ただ、ヴォーカル盤は買いだすとキリがないので、今の私にはこれでちょうどよかったのかもしれません。