廃盤蒐集をやめるための甘美な方法

一度やめると、その後は楽になります。

今どきの優秀なジャズ

2014年01月25日 | Jazz CD
久し振りにジャズの新譜CDを買いました。


Mario Bellavista "New York Quintet" / osolemio

ふらっと立ち寄ったJazz Tokyoで、この目立つ色合いのCDがたくさん並べてありました。 きれいな色合いだったので手に取ってみると、
2管ハードバップとのことで視聴可だったので聴いてみると、これが良かった。 何者かまったく知りませんが、半年ほど前に静かにDUでは
ヒットしていたんだそうです。 

全曲ミディアムテンポ以下の非常にメランコリーなムードに覆われていて、とても魅力的な楽曲ばかりです。 こういうのは珍しいですね。
よく聴くとテナーがちょっと稚拙な感じがしますが、楽曲の良さが際立っているのであまり気になりません。 これは当たりです。




Ulysses Owens Jr. / Onward & Upward

で、ちょうどその時に店内で流れていた曲が、このCDに収録されている People Make The World Go Round でした。 The Stylisticsの名曲です。
この中で歌っているヴォーカルが最高にいい感じだったのです。 演奏のゆったりとした後乗りのグルーヴ感も凄くて、すぐにこのCDを手に取りました。

最近注目されている若手のドラマーだそうです。 この人、本当にドラムがうまいです。 ちょうど、バーナード・パーディーやオマー・ハキムのような
タイプの人で、これは私の大好物です。 でも、エルビンのような感じを出してみたり、トニー・ウイリアムスのような感じを出してみたり、と器用です。
でも、決して技を前面に出すことはなく、全体の調和を大事にします。 これはセンスがいい。

そして、ヴォーカル曲がサイコーです。 ちょっとハスキーでキーはやや高めでシルキー、昔のソウルの名歌手のようなうまさ。
この人、今後も注目して行こうと思います。 


中古CDと新譜CDが同じフロアに置かれているのって、いいですね。 こういういいのを見逃す危険性が低いです。 
この日も新入荷中古CDを物色していたのですがいいのがなくて、やれやれ、疲れたぜ、とクサッていたところでした。 
新宿だとフロアが分かれているので、中古の新入荷がこういう風に不作だと疲れてしまって、1Fの新譜を見ていこうという気が無くなってしまいます。


ちなみに、よく広告を見かける、これ。


Cherkasy Jazz Quintet / Latin Soul

ジャケットデザインのせいもあってかやたらと宣伝を見かけるし、これも昨年ヒットした2管ハードバップだというので一緒に買ってみましたが、
ハズレでした。 ウクライナのグループなんだそうですが、なんだか昭和の古い安モンの歌謡曲のような雰囲気の楽曲ばかりで、ズッコケました。

でも、新譜を買って打率7割弱ならいいほうですね、きっと。  新譜買いも、こんな風にけっこう楽しいです。



コメント
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