よくよく考えてみると、前回のように1つの記事に何枚もレコードを載せたりしていたら、我が家はそもそもレコードの枚数が少ないので
すぐにネタ切れになってしまう、ということに今頃気付きました。 バカですね。 本当は先人たちのようにたくさんレコードを載せて、
それらを多角的に眺めて気付くことを書きたいところですが、その願いは叶いません。 まあ、しかたありません。
前回のEsquire繋がりで、今回もこのレーベルのレコードです。
Jimmy Deuchar Quartet ( 英Esquire 20-059 10inch )
さて、Jimmy Deuchar、困りました。 この人、何も褒めるところがないからです(笑)。 尤も、けなすところも特にありませんが、
必要以上にありがたがることはないんじゃない?ということが言いたいだけです。 そうすればレコードの値段も妥当なところに
落ち着くかもしれないし、そうなればもっとみんながいろんなレコードを楽しめるようになるだろう、と思うからです。
もちろん、資本主義社会における市場価格は需要と供給の関係で決まるわけですが、問題はなぜ需要が必要以上に大きくなるかです。
Blue Noteのように内容がきちんと伴って人気が高いというのは当然のことだよな、と思うし、逆にこれはもっと評価されてもいいんじゃない?
と言いたくなるレコードもあったりする。 でも、例えばこの Deuchar などはその実態が正しく把握されているとはとても思えないのに、
そのレコードを高くても欲しがる人が少なからずいる。
我々がこういうマイナーなミュージシャンのレコードの内容を知る機会といえば再発盤の宣伝文句くらいしかなかったわけですが、
宣伝文句というのは商品を売ることが目的なので、大げさに過剰に粉飾されています。 そこに併行するようにコレクターの自慢話が加わり、
その受け売りがいろんな形で噂として拡がり、とどめの一撃として廃盤セールの広告。 これは悪いスパイラルです。
一応言っときますが、コレクターの自慢話は結構なことだと思います。 傍目には微笑ましいし、知らないレコードを知るいい機会にもなります。
問題は、無反省な受け売りや模倣です。 このブログがそれを快く思っていないということは、もう何となく伝わっているかもしれませんけど。
ちょっと筆がすべってしまいました。 軌道修正しましょう。
このレコードは、Dance~ というタイトルの曲が集められたワンホーン・カルテットです。 こういう企画が好きだったみたいですね。
それにおもしろいのが、ジャケットの表と裏に、dig deuchar don't dance dig deuchar don't dance という呪文のような文言がデザインの
一部として書かれています。 韻を踏んだ戯言なのか、早口言葉なのか。 目立たないように遊んでいます。
この人のトランペットは音がとても金属的で且つ針金のように痩せていて、この人独自の音というものが見受けられません。
歌い方が上手い訳でもなく、ただ直線的に吹いているだけ、という感じです。 でも、下手だなあという感じもしない。
このアルバムにはバラードが1曲もなくすべてアップテンポの演奏なので、いつ曲が始まって、そして終わったのかがよくわからないうちに
あっという間にレコードが終わってしまう感じがします。 録音はデッドな感じで、いい音だなあという印象もありません。
唯一の救いは、バックのピアノトリオはまずまずの演奏で、特にベースの Lennie Bush はいいテンポをキープしながら耳に残るフレーズを所々で
弾いていて、前回の Tommy Whittle なんかよりはコンボとしての纏まりは悪くありません。 特に見るべき処のないリーダーをバックの演奏が
何とか支えている、という感じです。 スタンダードが2曲入っていながら聴き終って何も満足感が残らないのですから、凡作と言ってしまっても
決して言い過ぎではないでしょうね、残念ながら。
演奏で人を感動させるタイプでもないし、作曲能力があった訳でもなく、移米して新境地を拓こうとした訳でもないので、すぐに表舞台から
消えていったのは当然だったのでしょう。 私が聴いたレコードはこれを入れて3枚だけです。 もう1枚がVogueの10インチ、最後の1枚が
Tempoの10インチで、Vogue盤はもっとつまらなかったので既に手放しました。 すべてのレコードを聴いたわけでもないのに何を偉そうに、と
思われるかもしれませんが、これ以上はレコードを買う気にはなれない人です。 これも最後まで残すかどうか、ビミョー、迷います。
すぐにネタ切れになってしまう、ということに今頃気付きました。 バカですね。 本当は先人たちのようにたくさんレコードを載せて、
それらを多角的に眺めて気付くことを書きたいところですが、その願いは叶いません。 まあ、しかたありません。
前回のEsquire繋がりで、今回もこのレーベルのレコードです。
Jimmy Deuchar Quartet ( 英Esquire 20-059 10inch )
さて、Jimmy Deuchar、困りました。 この人、何も褒めるところがないからです(笑)。 尤も、けなすところも特にありませんが、
必要以上にありがたがることはないんじゃない?ということが言いたいだけです。 そうすればレコードの値段も妥当なところに
落ち着くかもしれないし、そうなればもっとみんながいろんなレコードを楽しめるようになるだろう、と思うからです。
もちろん、資本主義社会における市場価格は需要と供給の関係で決まるわけですが、問題はなぜ需要が必要以上に大きくなるかです。
Blue Noteのように内容がきちんと伴って人気が高いというのは当然のことだよな、と思うし、逆にこれはもっと評価されてもいいんじゃない?
と言いたくなるレコードもあったりする。 でも、例えばこの Deuchar などはその実態が正しく把握されているとはとても思えないのに、
そのレコードを高くても欲しがる人が少なからずいる。
我々がこういうマイナーなミュージシャンのレコードの内容を知る機会といえば再発盤の宣伝文句くらいしかなかったわけですが、
宣伝文句というのは商品を売ることが目的なので、大げさに過剰に粉飾されています。 そこに併行するようにコレクターの自慢話が加わり、
その受け売りがいろんな形で噂として拡がり、とどめの一撃として廃盤セールの広告。 これは悪いスパイラルです。
一応言っときますが、コレクターの自慢話は結構なことだと思います。 傍目には微笑ましいし、知らないレコードを知るいい機会にもなります。
問題は、無反省な受け売りや模倣です。 このブログがそれを快く思っていないということは、もう何となく伝わっているかもしれませんけど。
ちょっと筆がすべってしまいました。 軌道修正しましょう。
このレコードは、Dance~ というタイトルの曲が集められたワンホーン・カルテットです。 こういう企画が好きだったみたいですね。
それにおもしろいのが、ジャケットの表と裏に、dig deuchar don't dance dig deuchar don't dance という呪文のような文言がデザインの
一部として書かれています。 韻を踏んだ戯言なのか、早口言葉なのか。 目立たないように遊んでいます。
この人のトランペットは音がとても金属的で且つ針金のように痩せていて、この人独自の音というものが見受けられません。
歌い方が上手い訳でもなく、ただ直線的に吹いているだけ、という感じです。 でも、下手だなあという感じもしない。
このアルバムにはバラードが1曲もなくすべてアップテンポの演奏なので、いつ曲が始まって、そして終わったのかがよくわからないうちに
あっという間にレコードが終わってしまう感じがします。 録音はデッドな感じで、いい音だなあという印象もありません。
唯一の救いは、バックのピアノトリオはまずまずの演奏で、特にベースの Lennie Bush はいいテンポをキープしながら耳に残るフレーズを所々で
弾いていて、前回の Tommy Whittle なんかよりはコンボとしての纏まりは悪くありません。 特に見るべき処のないリーダーをバックの演奏が
何とか支えている、という感じです。 スタンダードが2曲入っていながら聴き終って何も満足感が残らないのですから、凡作と言ってしまっても
決して言い過ぎではないでしょうね、残念ながら。
演奏で人を感動させるタイプでもないし、作曲能力があった訳でもなく、移米して新境地を拓こうとした訳でもないので、すぐに表舞台から
消えていったのは当然だったのでしょう。 私が聴いたレコードはこれを入れて3枚だけです。 もう1枚がVogueの10インチ、最後の1枚が
Tempoの10インチで、Vogue盤はもっとつまらなかったので既に手放しました。 すべてのレコードを聴いたわけでもないのに何を偉そうに、と
思われるかもしれませんが、これ以上はレコードを買う気にはなれない人です。 これも最後まで残すかどうか、ビミョー、迷います。