ピアノ・トリオがあまり好きではありません。
原因ははっきりしていて、「エヴァンス派」とか「美しい抒情派」とかいうポップが貼られてこれでもかと居並ぶ無名のCDたちに
うんざりさせられたからです。
とにかくdisk unionにしろ雑誌にしろネットショップにしろ、この手の宣伝が多すぎます。
商業的には一番の売れ筋なのかもしれませんが、もういい加減やめてくれませんか?
始めはビル・エヴァンスの面影を期待して色々買ってみますが、当たり前ですが、エヴァンスはもうそこにはいません。
綺麗な録音の耳あたりのいいピアノが流れてきますが、エヴァンスが弾いたのはこういうピアノじゃないですよね。
ティエリー・ラングやピエラヌンツィぐらいまではよかったのですが、それ以降に紹介されたものはもうどれも全然ダメです。
この2人は自身の音楽性がオリジナルで高かったので、そういう意味においてのみ、エヴァンスを引き合いに出すのは正しい。
そもそも、アーティスト本人がそういう紹介のされ方を望んでいるのでしょうか。
エヴァンスの名前を出されてそのCDを買う人は、はっきり言ってエヴァンスを求めて買うわけです。
で、聴いてみて違っていれば買って損をしたと憤慨するし、聴いている時は常にエヴァンスのことを考えていて、
アーティスト本人の音楽を聴くことはないんじゃないでしょうか、私のように。
だから、もうそういうピアノ・トリオのCDは買わないことに決めているのですが、本来ピアノ・トリオはそうじゃないはず。
もっと素晴らしい演奏形態です。
それを忘れないためにも、古い録音のものを何枚か手元に置いておこうと思っています。
Al Haig / Trio ( 仏 Swing M.33.325 )
意外に録音がたくさんある人ですが、この人の演奏には不気味な狂気があります。
"Mighty Like A Rose" なんて古くて軟弱な曲をやってますが、ヘイグの狂気に煽られてドラマーもついカウベルを叩いたりします。
状態が良くないという説明だったので260ドルという値段でしたが、実物をみるとジャケットはいささかくたびれていますが、
盤は疵もなく普通にいい状態でした。
但し、録音は古く、音質はものすごくプアです。 仏Swingのレコードはどの録音もみんなこんな感じです。
Rene Urtreger / Joue Bud Powell ( 仏 Barclay 84003 )
この人も、演奏にというか、音にというか、狂気があります。 バド・パウエルの古い曲を弾いているせいもあって、聴いていると表面的には
メタリックでメカニカルな印象を受けますが、音の中にこの人だけに見られる独特の強い芯があります。
澤野商会から出された新しい録音のピアノ・ソロのCDでもそれがはっきりと聴きとれます。
これも状態が良くないという説明だったので230ドルでしたが、実物をみるとジャケットはやはりくたびれていて盤にも浅いスレがちらほらありますが、
聴いてみると特に何の問題はありませんでした。
近年の訳の分からないエヴァンス派と言われるCDのせいで嫌いになってしまったこのフォーマットへの誤解を晴らすべく、
機会に恵まれればこういう本来の良質なピアノ・トリオの古いレコードも買ってみようと思います。
原因ははっきりしていて、「エヴァンス派」とか「美しい抒情派」とかいうポップが貼られてこれでもかと居並ぶ無名のCDたちに
うんざりさせられたからです。
とにかくdisk unionにしろ雑誌にしろネットショップにしろ、この手の宣伝が多すぎます。
商業的には一番の売れ筋なのかもしれませんが、もういい加減やめてくれませんか?
始めはビル・エヴァンスの面影を期待して色々買ってみますが、当たり前ですが、エヴァンスはもうそこにはいません。
綺麗な録音の耳あたりのいいピアノが流れてきますが、エヴァンスが弾いたのはこういうピアノじゃないですよね。
ティエリー・ラングやピエラヌンツィぐらいまではよかったのですが、それ以降に紹介されたものはもうどれも全然ダメです。
この2人は自身の音楽性がオリジナルで高かったので、そういう意味においてのみ、エヴァンスを引き合いに出すのは正しい。
そもそも、アーティスト本人がそういう紹介のされ方を望んでいるのでしょうか。
エヴァンスの名前を出されてそのCDを買う人は、はっきり言ってエヴァンスを求めて買うわけです。
で、聴いてみて違っていれば買って損をしたと憤慨するし、聴いている時は常にエヴァンスのことを考えていて、
アーティスト本人の音楽を聴くことはないんじゃないでしょうか、私のように。
だから、もうそういうピアノ・トリオのCDは買わないことに決めているのですが、本来ピアノ・トリオはそうじゃないはず。
もっと素晴らしい演奏形態です。
それを忘れないためにも、古い録音のものを何枚か手元に置いておこうと思っています。
Al Haig / Trio ( 仏 Swing M.33.325 )
意外に録音がたくさんある人ですが、この人の演奏には不気味な狂気があります。
"Mighty Like A Rose" なんて古くて軟弱な曲をやってますが、ヘイグの狂気に煽られてドラマーもついカウベルを叩いたりします。
状態が良くないという説明だったので260ドルという値段でしたが、実物をみるとジャケットはいささかくたびれていますが、
盤は疵もなく普通にいい状態でした。
但し、録音は古く、音質はものすごくプアです。 仏Swingのレコードはどの録音もみんなこんな感じです。
Rene Urtreger / Joue Bud Powell ( 仏 Barclay 84003 )
この人も、演奏にというか、音にというか、狂気があります。 バド・パウエルの古い曲を弾いているせいもあって、聴いていると表面的には
メタリックでメカニカルな印象を受けますが、音の中にこの人だけに見られる独特の強い芯があります。
澤野商会から出された新しい録音のピアノ・ソロのCDでもそれがはっきりと聴きとれます。
これも状態が良くないという説明だったので230ドルでしたが、実物をみるとジャケットはやはりくたびれていて盤にも浅いスレがちらほらありますが、
聴いてみると特に何の問題はありませんでした。
近年の訳の分からないエヴァンス派と言われるCDのせいで嫌いになってしまったこのフォーマットへの誤解を晴らすべく、
機会に恵まれればこういう本来の良質なピアノ・トリオの古いレコードも買ってみようと思います。
拙ブログにコメントありがとうございます。今までブログをお書きになっておられることを知らず、失礼しました。
SwingのAl Haig Trio、かなり欲しいのでずっと探しています。見たことは数回あるのですが、あまりに高価で手が出ず、もう少し割安にならないかな、と思っているうちに年月だけが過ぎてしまいました。Al HaigはPeriod盤、Esoteric盤も音はイマイチですが、ハマってしまうとアバタもエクボというか、冴えない音の向こうに凛々しさが聴こえてくるような気がするのですが、、、気のせい
かもしれませんね。
今後の更新を楽しみにしております。
ブログ開設以来、初めてのコメントで嬉しいです。 ありがとうございます。
このAl Haig、そんなに高いんですね。 DUの買取リストに載ってる値段を見て、そんな馬鹿な・・・、と思っていましたが、
やっぱり本当に高いんですね、知りませんでした。
でも、そんな値段がするような内容かなあ? と思います。 稀少さだけ見れば、他にも同程度のものはいくらでもあると思うのですが・・・
Al Haig を稀少に祭り上げたのは誰なんでしょう?