リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

オオウナギ、大量死!なぜ?

2022年02月08日 | 石垣島の問題

 先日知り合いからオオウナギ(ウナギ科)が大量に死んでいる、と言うのを聞き仲間で見に行きました。場所はダムのオーバーフロー用の水路です。

 全部で20匹ほどがこの状態で、死んでいるのとまだ息があるのとが混じっています。

 この個体はまだ生きていて、口やエラをパクパクしています。時期的にも見た目も背中が黒く浮腫んで婚姻色になっているので、頭は上流側を向いていますが海に向かう途中でこうなったんじゃないか?と言うのが予想です。ちなみにウナギは皮膚呼吸もしていますが、体が乾いたり長時間は無理なようです。

 こっちの個体はもう死んでいて尾っぽの方が凹んでいますね。カラスが集まって突いているのも見ました。撮影している時に通りかかった散歩の方に聞くと「数日前はもっといたが、だいぶ減った」との情報を頂きました。以前にも見たと言う農家さんもいて「いつ頃見ましたか?」と聞くと「去年の2月ごろ、水が少ない時」と教えてくれ、時期も水が少ないのも今と同条件です。石垣島の冬は雨の日が多いので水不足と言うとみんな首を傾げるんですが、ここ数年の石垣島(沖縄県)は台風が少ないか来ても空台風で雨が少ないのが現状です。現に石垣島の田畑に行くと節水の看板がアチコチに立っています。

 沖縄県の年間降水量は台風がもたらす部分がかなりあり、これは沖縄県に住むお年寄りや農家、チョッと水を気にしている方なら誰でも知っている事です。沖縄県は全て島なので各島に降った雨の量しかありません。異常気象とさらに無秩序な大型ホテルの建設ラッシュで水道水も地下水も大量に消費され、もしコロナ過でなく普通に観光客が来ていれば去年から確実に節水になっていたと言われています。まだ原因が特定した訳ではないので断定は出来ませんが、近年の影響がこうやって自然界にも「異変」として表れ、我々人間に警笛を鳴らしているのかもしれません。

最後に、この時の農家さんが「拾って食べたら?」と言っていましたが、ダムの施設に勝手に入ったらもの凄く怒られると思ったので(笑)、危険だしやめておきました。また、ウナギはみんな血液や粘液に毒があるので、調理のさいや触った時は気を付けて下さい!

#リフトアップ石垣島エコツアー #オオウナギ #水不足

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世界湿地の日セミナー開催!

2022年01月29日 | 石垣島の問題
世界湿地の日 
アンパルの自然を守る会主催・日本野鳥の会&WWF共催セミナー
日本最南端のラムサール条約湿地・名蔵アンパルと名蔵湾の生物多様性
~石垣リゾート&コミュニティ計画の環境課題と提言~
 開催概要
 主催:アンパルの自然を守る会
 共催:日本野鳥の会、WWFジャパン
 協力:石垣島エコツーリズム協会、いのちと暮らしを守るオバーたちの会、カンムリワシ・リサーチ、日本魚類学会、日本自然保護協会、日本湿地ネットワーク(JAWAN )、八重山ネイチャーエージェンシー、ラムサール・ネットワーク日本、我がーやいまの自然環境を考える会
 形式:オンライン(zoomセミナー形式、東京(WWFジャパン事務局)から配信)
 開催日時:2022年2月1日(火)10:00~12:00
 参加方法:事前登録制(無料)※追って登録URLをご案内
 問い合わせ先:
WWFジャパン 森林・野生生物室 野生生物グループ 小田倫子
             電話03-3769-1716 eメール oda@wwf.or.jp
日本野鳥の会 自然保護室 葉山政治 電話03-5436-2633 eメールhayama@wbsj.org
 対象
八重山、沖縄県政、環境省記者クラブ所属メディア・報道機関
※後日一般向け公開予定
 プログラム:
10:00-10:05 緒言 開催趣旨 主催各団体
10:05-10:25 名蔵アンパルの自然とそれを支える水系 名蔵アンパルの豊かな生物多様性と価値、
地下水を含む水系の重要性と利用上の課題 アンパルの自然を守る会・島村会長
10:25-10:40 天然記念物カンムリワシの生態と保全 特別天然記念物カンムリワシの生態や石垣島の生息地の状況・リゾート計画がカンムリワシの生息に与える影響 カンムリワシ・リサーチ
(調整中)
10:40-10:55 日本最南端のラムサール条約湿地である名蔵アンパル 日本最南端のラムサール条約湿地としての名蔵アンパルの国際的価値と保全の重要性 日本野鳥の会・葉山常務理事
10:55-11:15 名蔵アンパル周辺の魚類群集とその保全 名蔵アンパル周辺に生息する希少淡水魚類の保全に向けた日本魚類学会からの要望 日本魚類学会・瀬能会長
11:15-11:30 名蔵湾の自然
名蔵湾のユニークな生態系とその価値 九州大学・浅海底フロンティア研究センター・菅センター長
11:30-11:45
(仮) 「経済効果」と自然環境の価値評価の重要性(仮題) 環境価値評価の重要性と開発計画の経済効果を評価する上での注意点(仮) (調整中)
11:45-12:00 名蔵アンパルをまもるために11団体からの要請~石垣島で求められるSDGsアクションとは 沖縄県・石垣市・関連省庁宛て要請のポイント~地域未来等促進法の適用や農地利用、SDGs目標達成の観点から WWFジャパン野生生物グループ・小田フィールドプロジェクトリーダー
12:00~ 質疑応答
クロージング
主催・共催団体ご紹介
主催:アンパルの自然を守る会 https://www.facebook.com/anparu.org/
 石垣島が世界に誇る亜熱帯マングローブ湿地「名蔵アンパル」の自然を守る会。
 名蔵アンパルはアンパルヌミダガーマユンタに代表される民謡にも歌われ、はるか昔から石垣島の人々に親しまれてきました。2005年には水鳥の渡りの重要な中継地・越冬地、特殊鳥類の生息地としてラムサール条約の指定湿地に登録され、2007年には西表石垣国立公園にも編入され、名実ともに世界に誇る亜熱帯マングローブ湿地となりました。
 しかしアンパル及び名蔵湾を取り巻く現状は、赤土汚染、農薬や汚水排水の流入、ゴミの投棄、さらには周辺の大規模開発計画など、このままではラムサール条約指定地からはずされてしまいかねない憂慮すべき状況になっています。そこで、島のかけがえのない財産である「アンパルの自然」をみんなで守っていこうと発足しました。
共催:日本野鳥の会 https://www.wbsj.org/
 公益財団法人日本野鳥の会は、「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざし、活動を続けている自然保護団体です。全国の連携団体(支部)や会員、支援者と連携・協力しながら、日本各地の問題に取り組んでいます。
共催:WWFジャパン http://www.wwf.or.jp/
 WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年に設立されました。人と自然が調和して生きられる未来をめざして、失われつつある生物多様性の豊かさの回復や、地球温暖化防止などの活動を行なっています。
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石垣島の環境破壊問題がWWFのサイトで取り上げられました!

2022年01月27日 | 石垣島の問題

今、石垣島では開発による沢山の自然破壊が問題視されているんですが、その中で特に問題視されている、「前勢岳・ゴルフ場付リゾート開発」の問題をパンダのマークで有名な世界的自然保護団体・WWFのサイトで取り上げてくれました! これには沖縄県内の自然保護団体だけでなく、日本野鳥の会や日本魚類学会、日本自然保護協会など、国内の名だたる団体が賛同してくれています。先日は沖縄県副知事が現場を視察にいらしてくれました。

日本最南端のラムサール条約湿地「名蔵アンパル」をまもろう

沖縄県・八重山諸島の石垣島には、日本最南端のラムサール条約湿地があります。名蔵湾に面した「名蔵アンパル」です。ここには豊かなマングローブ林が...

WWFジャパン

 

前勢岳はヤエヤマホタルで有名な山で市街地から一番近く、島人にとっては馴染み深い里山です。またここが開発されると言う事はホタルは勿論、前勢岳水系に棲む絶滅危惧種のキバラヨシノボリやタウナギなどの淡水生物、サンゴや海洋生物の産卵、稚魚たちの生息場所になっている名蔵湾、そして石垣島最大のマングローブ湿地・名蔵アンパルなどにも影響が出るのです。オイラ達はそれを黙って見過ごすわけには行かないのです!

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2021年 第18回 身近な水環境の全国一斉調査(石垣島は16回目)

2021年10月03日 | 石垣島の問題

身近な水環境の全国一斉調査、今年はコロナ過の為、全国一斉開始日には出来ず、一般参加者は今年も募集せずスタッフだけでやりました。スタッフの一人が高校教師なので教育委員会の指導の下、部活の大会前なら参加可能となり、それに合わせてこの日の調査となりました。なのでN高の学生たちがスタッフ以外唯一の参加者です。スタッフも参加者が少なく今年オイラの班?(中央コース)はオイラ一人でカブC70でバ~ッと回って来ました。それでも意外と時間がかかり、4ヶ所回るのに9時過ぎスタート、昼過ぎまでかかりました。

最初は街外れで毎回工場の処理水が流されている川からです。水は濁っているし水温は高いし匂いもします。以前参加者の小学生がこの事を学校の作文に書き、それが地元新聞に載った事があったんですが、水質調査を始めてから今まで全く改善されていません。

川まで下りる事が出来ない場所はバケツなどに紐を付け水を採取してテストします。今年は一人でカブで回ったのでバケツはデカいと思い、当日の朝ペットボトルと家に転がっていた鉄骨で作った物です。3ヶ所に水が入る窓を作り内側に落り曲げ、ペットボトルだけだと浮いてしまいなかなか水が入らないだろうから重りの鉄骨片を付けました。さらに折り曲げた所が水温計を挟んでくれ、ペットボトルの底に水温計が付かないので正確に計れます。画像を良く見ると水温計の赤い所が見えてますね。もちろん水を取る時は何もかも必ずそこの川の水で3回くらい濯いでから(共洗い)テストします。

チューブの中に試薬が入っていて、適量の水を入れ、水温によって時間を決めたら(画像右)色を比べて数値を出します。アバウトですが意外とこれがちゃんとした調査にも使われ、同時に子供でも簡単に出来るので良く使われます。

石垣島と西表島のみにいるコナカハグロトンボ(ミナミカワトンボ科)です。石垣島、西表島の水質の指標となる生き物で、このトンボがいるとそれなりにキレイな水質なんだなと言う目安になります。石垣島ではここ数年加速度的に開発が進み、沖縄県のRDBでは石垣島の個体群を「絶滅のおそれのある地域個体群」としています。

こちらはチョッとキモいですが、海と川を行き来するフネアマガイ(最近はフネアマガイ科?)の卵塊の痕です。丸い一粒に100個くらい入ってるとか。川で生まれたフネアマガイの赤ちゃん(プランクトン)達は海に流されて行って、成長と共に川を遡り、故郷山中の沢に戻って来て結婚し、また新たな命・子孫を残して行くのです。当然海と沢の途中に障害があると戻って来れないので、この貝がいると比較的健全な川環境だな、と分かる一番初期レベルの指標になります。だって貝はコンクリートの堰くらいなら登って来れるから(笑)。

最後はイワサキゼミが鳴く沢の動画でお楽しみく下さい。植相が亜熱帯だな~て感じさせます。

OGPイメージ

亜熱帯・石垣島の沢シリーズ

石垣島は山があるので美しい沢が沢山あります。海と川がちゃんと繋がっていれば、山中の沢で生まれた子供達が海に旅立ち、少しづつ成長しながら再び山...

youtube#video

 

#リフトアップ石垣島エコツアー #亜熱帯・石垣島の沢

 

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限定品・石垣島の自然水、数に限りがあります!

2021年09月29日 | 石垣島の問題

石垣島は沖縄県の中でも米作りが豊富で、全国的にも日本で一番早い田植として全国ニュースでも流れますよね。それはやはり山があり水が豊富で、適度な田舎なので田んぼが多く残っているからです。

ただ水が豊富といっても島ですから、雨が降った分しか使えません、ありません。オイラが石垣島に住むようになってからも何度も節水・断水がありました。最初石垣島に来た時、家やアパートの上にでっかい水タンクがあるのを見て何でだろうと?と思いました。

普通、マンションとかには屋上に水のタンクがあるのは内地でも珍しくありませんが、一般の家の屋根の上にでっかい水タンクがあるのはオイラにとって珍しい光景でした。「やはり島だから水に困るんだなぁ、雨水を貯めてるんだろう」と思いました。でもちがいました。次に思ったのは、「島の水道水はは硬水だから、屋根の上に溜めておくと少し硬度が抜けるのかな?」でした、違いました。
答えは断水や節水が良くあるから、その為に少しでも自分家用に溜めておく為です。当時は心配になり「水不足ってそんなに良くおこるの?」と地元の人に何度も聞いたのを覚えています。

実は今年の石垣島も節水状態で、何となくピリッとした感じでした。コロナ過でなければヤバかったかも知れません。その前にも大型ホテル建設のせいで近隣の水道の出が悪くなったり、確実に石垣島の水は限界に来ています。

あまり知識がない人は、水なんていくらでもある、どんどんダムを作れば良い、と気軽に言います。確かに飲み水の事だけを考えればそれで良いかも知れませんが、そしたら自然の水はどうなるでしょう? 樹々は枯れ、川も枯れ、水も食べ物も無いので生き物は激減! 
地下水も無くなるから内地では地盤沈下が昔は良く騒がれましたが、何所に行っても海が見えるくらい近い石垣島では地下塩水が上がって来て塩害、畑なども被害が出ます。当然田んぼも維持出来なくなるので、「沖縄の米所・石垣島!」も終わりです。
海に流れていたはずの川や地下水も減るから島の近海は自然が激変するでしょう。海水の塩分濃度がほんのチョッと濃くなるだけで物凄い変化がおこり、島の周りでは殆ど生き物がいなくなり、サンゴを守るとか一生懸命言ってるけど、ますますサンゴの無い海になるでしょう。

どういう訳か今の石垣市は開発が大好きで、今度は巨大なゴルフ場付きリゾートホテルを建てる、それも水源の1つである山の中腹にです。
それでなくても飲料水の2~3割の水源地である場所に島民の反対を押し切り、自衛隊基地の建設が進んでいます。この島の水はどうなっちゃんでしょう?

今までは他の島に水をあげてたくらい水があったんですが、これからは水の取り合いになるんじゃないか? 内地ではあちこちの水源地が中国資本に買われて大変な事になっていますが、水の取り合いになるのはもう少し先だと思います。が、石垣島の場合はまさにこれからです。

でも観光地として魅力が無くなった石垣島に誰も来ないどころか、島の人が常に水不足に悩まされ、人口も減って、そこをまたラッキー!って感じでますます自衛隊基地が増え、観光の島から今度は要塞の島になるんでしょうか。そしたらオイラは内地に帰るけど、地元の、島の人はどうなるの?

いやぁ~、珍しく真面目に書いてしまいました。でもこれが今の石垣島の現実です。
石垣市が企業と一緒になって、あまりにも滅茶苦茶やるので我慢できなくなりました。
ヤエヤマホタルや石垣島天文台で有名な前勢岳に、ゴルフ場やリゾートホテルを作るなんて許せません!

反対署名サイト↓
https://chng.it/96wGkyhG 

オイラも署名しました。
皆さんも読んでみて賛同できるようでしたら署名、拡散お願いします。島内では手書きの署名も行っています。寄付してって出るけど、それは「Wikipedia」みたいに無料サイトの運営資金になるようですから、しなくても大丈夫です。サギじゃないです(笑)。

#石垣島がヤバい!

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石垣島でまたも遭難事故、市はやっと注意喚起の看板。

2021年09月04日 | 石垣島の問題

8月29日、石垣島でまたも遭難事故が起きてしまった。今回は「ぶざま岳」だが、ここだけで今年に入って3件もの遭難事故が起きている(今回遭難したのは島在中者)。

警察も消防も以前から石垣市に対し注意喚起の看板設置等を提案していたが、なかなか同意が得られず、9月1日あらたな遭難事故が起こる事によって、ようやく今回の設置に至った。地元紙・八重山毎日新聞によると、石垣市農政経済課は「市は登山を想定していない。登山道も整備されておらず、遭難防止や人命保護の観点から入林する事は控えてほしい、と呼び掛けている」とあるが、観光文化課が発行「島人ぬ宝さがしマップ」には「古道・桴海越路を登る事1時間、川平湾絶景テラス、目の前に開ける至極の川平湾。絶景パノラマを満喫できる」と紹介されている。これは農政経済課の「入林する事は控えて欲しい」と言うのと全く相反する内容である。それを事故が起こってから行くなと言うのは余りにも無責任ではないだろうか。

ぶざま岳も山の専門サイトなどでは以前から紹介されてはいたが、野底岳(マーペ)や屋良部岳ほどSNSで紹介されたりするような場所では無かった。地元の人間でもこの場所を知るのは普段から山に入っている人や猟友会(20年ぐらい前はハング・グライダー関係者)など、一部の人だけではなかっただろうか。登山の専門サイトではもちろん長袖・長ズボンなど、ちゃんとした登山の格好をした人が画像で紹介されている。「島人ぬ宝さがしマップ」には難易度5つ星「登山道に目印が無いためフィールドツアーなどに参加するのがおすすめです」とは書いてはあるものの、先ほども書いたように道がある事や所要時間も書かれており、それを助長するようにSNSでも簡単に行けると紹介されている。「大丈夫だろう、行って見よう」と思うのは当然である。観光文化課も当然さらなる観光客誘致、広める為に掲載したのだろうから。

石垣市によって山への進入路に付けられた注意喚起の看板。撮影の後、周辺の方何人かに話を聞いて見る事にした。

「数年前から来る人が増え、ゴミが増えた。出入り口の前に車を停められ、自分の車を出す時に困る事があった。最近来るのはサンダルとか軽装で来て、服装を見るとちゃんとした登山の人と違うから直ぐわかる」「最初警察の大きい車が2台と消防の人が来て、何があったのかと驚いた。理由を聞いてからは、またかと思った」
(この時も進入路付近に飴の袋が幾つか落ちていたのを私は確認している)

ここから、今回の遭難事故とは違う話でだんだん話はそれていく、
「大きい網を持って虫取りに来ているのがいるさ。あれは捕まえられないの?」
「勝手に畑に入って来て、挨拶もしない」
「屋良部崎の海に何か造ろうとしてるさ、あれはダメだ、魚が減る。漁協は賛成したろ、何でかね?」

「ゴルフ場なんかあんな所に作ったらダメさ、あそこは一等の農地で、あんなの作ったら自然も畑も海も皆ダメになるさ。水を守らんといかん」

「裏の海が良く見える所にナイチャーが家を建ててるだろ、みんな数年でいなくなるさ、あんな所に住んでも北風が来て住みづらいだろ、山の陰に棲まんと」

かなり話がそれたが思わぬところで島人ならではのもっともな意見を多々聞く事が出来た。もともと島の人達は迷惑をかけられてもあまり表には出さない事が多いが、本音で話しを聞いていると、

「何が良くて何がいけない事なのか、ちゃんと分かっている」

そして観光客の為ではなく、子や孫の為に、今流行りの言葉で言えば「持続する~」の石垣島をそろそろ本気で考えなければいけない時が来ているのだ。

#石垣島 #遭難 #ぶざま岳

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警察署と消防署に話を聞きに行って来ました。そしてまたも野底岳で遭難事故!

2021年08月26日 | 石垣島の問題

石垣島での遭難事故に関し、ここで書くのも既に数回目となるが、今回私は先日の野底岳(マーペ)の死亡事故(事件)の件で、八重山警察署と石垣市消防本部に発見時の様子と、その後の調査結果について聞きに行って来た。なお質問内容は共に同じである。主たる質問は、

◎新聞には携帯電話が車の中に置かれたままなど、観光で訪れた方としては不審な点が幾つかあったが、その後遭難死亡事故なのか自殺なのかなど、新たな事実は分かったか?また新聞発表はあるのか?

◎新聞だと亡くなられた方が発見された場所は崖の下だと書いてあったが、詳しくどのへんなのか?登山道のどのあたりで迷ったと考えられるか?

◎もし救助訓練などしているのであれば、我々にも参加させて貰えるか?

 

◉返答
登山道から離れた場所で発見されたので遭難事故なのかなどは分からない。頂上の岩場の登山道とは反対側の崖下で発見されたが、岩に痕跡があるわけでもなく詳細は分からない。分からないのでもう新聞発表はない。現在、山の訓練を受けた署員がいるので、その署員を中心に救助訓練をしているが、今はコロナなので訓練するのは難しい。

などが共通する主な返答であった。
他にも色々お話を伺ったので幾つか書いておく。

SNSの軽率な投稿などに非常に困っている。
野底岳に関しては伊原間出張所が迷いそうな場所にロープを張り、少しは分かりやすくした。
石垣市各課と警察、消防など関係機関と会議をしたさいに、石垣市に注意喚起の看板やネットで呼びかけをして欲しいと意見したが、課によって考え方がマチマチで難しいとの事だった。

警察署、消防署からは、
今後事故が起きたさいや、山の案内などお願いしても良いか?山の装備、どのような物が必要か教えて欲しい、など頼まれたりした。

◉私からの提案と希望としては、
私達が山に登る計画があった時には、両方に声をかける提案をした。
私達山の仲間だけでなく、猟友会も山に詳しいので声を掛けておくと提案した。

現状、訓練は難しいが山の訓練を受けた署員の方が転勤移動してしまう前に講習を開いて頂けないかお願いして見たいと思う。
石垣市の猟友会と仲の良い市議会議員がいるので今回の話をし、市議会で取り上げて貰ったり、訓練や捜索に協力して貰えるように提案した。

そしてこれをご覧になった皆さんにはしつこいようだが、SNS等の安易な情報は鵜呑みにせず、キチンとした情報を所得し自分のスキルも考慮の上、石垣島の自然を楽しんで貰いたい。とにかく石垣島(沖縄県)の山は内地のように整備されている訳ではなく、所要時間数十分の行程であっても迷ってしまうのが現実である。私たちが整備してもほんの数か月でジャングルに戻ってしまい、何度も行っている我々でさえ久しぶりに行く山では迷い、怖い思いをするのだ。

★こんな事を書いている間にまたも野底岳で観光客の親子が遭難し救助要請。警察と消防が捜索にあたり、当日の内に無事発見し救助に至る。という事故がおきた。本当に困った物だ。しかも沖縄県も今は緊急事態宣言中で、県知事も「コロナが落ち着いたら来て下さい」と言っている。コロナ人口比率一位、何と二位の東京都の6~7倍の比率である。その沖縄県の中でも石垣島のコロナ人口比率は数倍多い!

★最後に、八重山警察署、石垣市消防本部、ともに非常に丁寧な対応を取って頂き心から感謝申し上げます。今後とも共に宜しくお願い致します。

★山が続いたので、そのうちシュノーケルやカヌーでの話を書きたいと思います。

#リフトアップ石垣島エコツアー #野底岳(マーペ) #救助訓練

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またも遭難事故、石垣市にも責任あるでしょう?!

2021年08月14日 | 石垣島の問題

8月11日に今度は「ぶざま岳」で遭難事故があった。警察と消防が捜索し暗くなりかけた頃に何んとか発見。事無きを得た。このぶざま岳も過去に遭難事故があり、と言うよりも石垣島で紹介されている山で遭難事故が起きていない山は無いんじゃないだろうか? 今回のぶざま岳、以前は山関係や一部の人しか行かない場所だったが、石垣市が「島人ぬ宝さがしプロジェクト」と称し紹介し「余計な事してくれたなぁ」と思っていたら案の定、遭難事故多発。SNSでも無責任な輩が「気軽に行ける絶景ポイント」として紹介。とにかくゴミが増えた! 環境省のパークボランティアでもその為にゴミ拾い登山を行ったくらいだ。

これまでも言って来たが、沖縄の山は内地と違いキチンとしたルートが確立されていない。有っても数か月で藪に戻る。石垣島だと於茂登岳が一番ルートがハッキリしているが、それでも遭難事故が度々おきている。それくらい内地とは違うのだ。オイラが言うと金儲けと思われるかも知れないが、必ず地元の分かる人や、ちゃんとしたガイドのいるショップに申し込んで行って貰いたい。

先日も屋良部林道で歩いていると何度も行ったり来たりする車がいて、途中休んでいるオイラ達の前にその車が止まり「山の入り口を教えて下さい」と尋ねて来た若い女性二人。見ると半袖、ミニスカ、サンダルといったいで立ち。オイラは「ヤバいな」と思いわざと大雑把な返答しかせず、かわりに「そんな格好で行くと危ない、遭難事故も良く起こる山で、先日も違う山だが死亡事故が起きてる」と詳しく話した。それでもその女性達は納得せず「でもSNSでは簡単に~」と言っていた。

もともと屋良部岳のショート登山道入り口はそんなに見つけ難い訳ではなく、看板なんか無くても普段から自然に接している人なら登山が趣味の人でなくても見分けられるレベルである。その入り口が見分けられない程度の目しか持ち得ない人なら自分達だけで入るのは危険! 止めた方が良いのだ。

チョッと前の地元新聞に「屋良部岳の入り口をいつも聞かれて面倒臭い」と言う人の記事が出ていて、その人は「入口に看板を立ててやれ」と書いてあったが、オイラは止めた方が良いと思う。賛否はあるだろうが、オイラは事故を防ぐ為にある程度スキルのある人でないと容易に入れないようにした方が良いと思うからだ。

遭難する度に警察や消防はもちろん、オイラ達も呼び出され無償で一生懸命探しています。
死んで欲しくないから。

ちなみにシュノーケルでも、またも死亡事故が起こっている。

#リフトアップ石垣島エコツアー #遭難 #死亡事故 

 

 

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この時期北側の海岸は、漂着物(ゴミ)だらけです。

2021年02月15日 | 石垣島の問題

石垣島も冬になると北からの冷たい風がビュ~ビュ~吹いて来ます。裏石垣の吉原海岸に出ると空はどんより、沖ではリーフにぶつかった波が飛沫を上げて、内地の海を見てるんじゃないかと錯覚するくらいです。そのあと目線を砂浜に移すと、丸いブイがあんまり沢山転がっていて何だかヘンテコだったので撮って見ました。

ちなみに画像上3分の1辺りに白波がたっているのは変ですよね。画像左側が沖、右側が砂浜なんですが、浜に対して垂直に波が立っています。実はこれ、リーフカレントです。吉原海岸のカレントはかなり浅い所まで切れ込んでいて強い離岸流が発生するので有名です。地元の人で吉原で泳ぐ人はいません。内地から来たばかりの人か観光客だけです。過去に何度も事故があり犠牲者も出ています。

石垣島に限らず知らない海に入る時は地元の人に良く聞いて「危ない」と言われたら決して入らないでください。泳ぎ慣れた海でも一人では入らず、ライフジャケットかウエットスーツを着て、いざと言う時に備えましょう!

#リフトアップ石垣島エコツアー #吉原海岸

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戦後75年たっても、いまだ不発弾調査。

2021年01月18日 | 石垣島の問題

沖縄県ではまだまだこういう調査を行っています。

石垣島も例外ではなく、旧石垣空港跡地も新八重山病院などを建てる前に調査したら幾つかの不発弾が出て来ました。

2015年、涙の閉鎖後に調査したら60発以上の不発弾が出てきています。「え~!」て感じですよね。開港時に爆発しなくて良かった! 実は戦時中、旧日本海軍の飛行場だったのでちょくちょく攻撃の対象になっていたんです。当たり前ですが、やはり軍事施設があると攻撃の対処になるんですね。旧空港の脇斜面には当時の戦闘機の掩体壕(戦闘機を隠す壕)も未だに残っていて、戦跡巡りツアーなどの時には必ずご案内する場所の一つです。

そういうといま丁度、沖縄県八重山平和祈念館で令和2年度 12月企画展「戦後75年企画展 写真・映像・証言で見る 八重山の戦争」を1月31日(日)までやっています! 企画展のみは無料なので是非見に行って下さい。常設コーナーも僅か100円で「戦争マラリア」などの展示物が詳しくみられるので、内地の方もコロナが収まったらぜひ見に来て下さい。

#リフトアップ石垣島エコツアー

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