通常ならなかなか見る事の出来ない潮間帯の生き物も、大潮の干潮時に行けば大抵の物は観察出来ます。今回はその2回目。ナガウニが開けた?謎の穴にはナガウニ以外どんな生物が見られるでしょうか?
最初はヒザラガイ(クサズリガイ科)。名前は知らなくとも大抵の人は見た事があると思います。8枚の殻に覆われ平たい海のワラジムシみたいですね。ただしワラジムシのような脚は無く貝に近い生き物です。味もアワビに近く美味しいのですが、下処理が大変で中途半端に煮ると固くなってしまいます。数時間茹でて薄皮とか殻を剥いて食べます。殻は基本的に8枚殻ですが、産まれて直ぐは7枚殻でやがて8枚目が出来てきます。たまに9枚のもいます(笑)。磁鉄鉱で固めた歯舌で岩面などを削りながら藻などを食べる為に、この穴をさらに深くする一因の一つと言って良いでしょう。
化石で見つかるこの仲間もほぼ同じなので古くからいる生きた化石の一つですが、あまりにも当たり前にいるのでシーラカンスのような扱いにはなりません(笑)
ハナマルユキ(タカラガイ科)がいました。これも良く知られた生き物ですね。動く時に外套膜を出し殻をほぼ包んでしまうので、こんなにツルツルキレイな状態を保てます。装飾品とか色々利用されますが食用にもなります。以前にも書きましたが、殻の周りを岩などにコンコン、コンコン叩いて割って一周するとパカッと上側取れ、身が取れるんだ、と昔々おじいさんに教わりました。
★食用にする場合、海の生き物は貝に限らず魚でも何でも稀に毒化してたりアレルギーの人がいるので自己責任でお願いします。
次回に続く
#リフトアップ石垣島エコツアー