中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

自社の強みをあぶり出す!!

2017年11月11日 06時47分22秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」409ページ「第2-3-18図 新事業展開の成否別に見た、自社の強みの把握に向けた取組状況」をみましたが、今日は411ページ「第2-3-20図 新事業展開の成否別に見た、自社の強み」をみます。

下図から自社の強みの具体的な内容について見ると、「顧客の要望に応じた柔軟な製品・サービスの生産・提供」は、新事業展開の成否によらず、強みと感じている企業が多く、他方で、「市場ニーズの把握力」や「市場ニーズを反映した製品・サービスの開発力」といった強みは、新事業展開に成功した企業と成功していない企業で差が生じていることが分かります。

この結果について白書は、市場のニーズを的確に把握できるような取組を行うことが、新事業展開の成功に影響していることが示唆される、とあります。

次に、自社の強みの把握に係る課題を見ると、新事業展開に成功していない企業では、「自社の強みを把握・分析するノウハウを持った人材が不足している」といった人材面での課題や、「自社の強みを把握・分析するために必要なコストの負担が大きい」という費用面の課題を抱えている状況が見て取れます。


また、中小企業が自社の強みを活用する上での課題を把握するため、第 2-3-22 図を見ると、新事業展開に成功していない企業は、人材面での課題が 5 割弱の回答となっており、加えて、コスト面や他社との差別化に関して、自社の強みの把握の際と同様の課題を感じていることが分かります。

中小企業の場合、「弱み」と「脅威」に話が集中してしまうことがあるので、十分に織り込んだ上で、「強み」と「機会」をうまくリードしながらあぶり出していくのが、我々、専門家の役割なのでしょうね。

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