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ロシアのシャガール

2010-07-28 22:02:45 | 展覧会
昨日に続いて、始まってしまった展覧会をもうひとつ。上野の東京藝術大学大学美術館で開催の「シャガール展 ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」です。日本人に人気のある画家、シャガールの本名はマルク・シャガール。

1887年7月7日。旧ロシア帝国ヴィテブスク(現ベラルーシ共和国)出身。1907年サンクトペテルブルクの美術学校で学びます。1910年パリに行き、5年間滞在し帰国。同郷人のベラ・ローゼンフェルトと結婚し、やがてパリに戻ります。

1941年、第2次世界大戦でのユダヤ人迫害の逃れアメリカに亡命。ベラはここで病死。1947年パリに帰って来たシャガールはフランス国籍を取得し、1952年ユダヤ人女性ヴァランティーヌ・ブロツキーと再婚。当時の彼は60歳代。

1985年3月28日没。フランスの画家として知られていますが、実はロシア出身。シャガールは、1910年代から30年代にかけて(ロシア帝国からソビエト連邦へ移行の時期)起きた芸術運動“ロシア・アヴァンギャルド”と深い関わりが…。

ところで、ロシア出身の画家をどのくらいご存知ですか?ワシリー・カンディンスキーは、1866年モスクワ出身、1944年没。代表作には、抽象絵画の『モスクワ1』(1916)。イワン・クラムスコイは、1837年ロシア出身、1887年没。

代表作には、トレチャコフ美術館蔵の馬車の上からじっと見つめる『見知らぬ女』(1883)や、荒野で瞑想するキリストを描いた『曠野のイイスス・ハリストス』(1872)。イヴァン・シーシキンは、1832年ロシア出身。緻密な風景画が得意。

1898年没。イリヤ・レーピンは1844年ロシア出身で、移動派を代表する画家。『ヴォルガの舟曳き』や『イワン雷帝と皇子イワン』など多数。ところで本展では、シャガールの人生とロシア美術史を見極めます。

ジョルジュ・ポンピドー国立芸術文化センターが収蔵するシャガールの代表作、約70点が来日します。また、ナターリヤ・ゴンチャローワとミハイル・ラリオーノフ、カジミール・マレーヴィチ、ワシリー・カンディンスキーらの作品も。

1番のみどころは、シャガールによる歌劇『魔笛』の舞台美術シリーズ約50点が展示されること。シャガールのすべてが見れそうですね。

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