写真は語る…

ジャレット・レトの異様な太り方（役作り！念のため）とファン心理の狂気に見惚れた「チャプター２７」（０７）。殺害されたジョン・レノンとオノ・ヨーコを撮った有名な１枚の写真。それが、この映画のポスター部分にも使われている衝撃的な写真。この写真は１９８０年１２月８日、暗殺の数時間前に撮られたものでした。

写真を撮ったのは、女性写真家として世界的な活躍を続けているアニー・リーボヴィッツ。映画「アニー・リーボヴィツ レンズの向こうの人生」（０７）は、彼女の活動と撮影されるセレブたちのインタビューを綴ったドキュメンタリー映画です。製作と監督は、アニーの実妹、バーバラ・リーボヴィッツ。

私が興味を持ったのは、この映画に登場する多くのセレブリティな人たちの豪華さ。どこかで一度は見たことのある“あの写真”は、リーボヴィッツが撮ったのねぇ～と感心しきり。妊娠中のヌードをヴァニティ・フェア誌の表紙にした、デミ・ムーア。まだ若い（？）頃の美しい顔を真っ白に塗り、自らの手で顔を歪めるメリル・ストリープ。

リーボヴィッツは、１９４９年１０月２日コネチカット州ウォーターベリーで空軍大佐の父とダンサーの母の元に生まれました。絵画と写真を勉強をした後、１９７０年にはローリングストーン誌の仕事を始めます。８３年にはヴァニティ・フェア誌に移籍。あのヌード写真が大論争を呼びます。確かに…。衝撃的ですもん！

その後もサラエボで戦地の人々の写真を撮ったり、ヴォーグ誌の仕事でファッション界にも進出。２００７年３月にはバッキンガム宮殿にて、エリザベス女王を撮影。本当に素晴らしい仕事ぶりですよね。

映画に登場するキャストには、ジョージ・クルーニー、キルスティン・ダンスト、キース・リチャーズ、ヒラリー・クリントン、ミック・ジャガー、ウーピー・ゴールドバーグ、ミハイル・バリシニコフ、ベット・ミドラー、アーノルド・シュワルツェネッガー他、多数。ううっ、見たい。