だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

20年ぶりのボヴァリー夫人

2009-09-04 20:30:29 | 映画
ロシアの映画監督アレクサンドル・ソクーロフ。ご存知ですか?本名アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ。1951年6月14日旧ソ連、シベリアのイルクーツク、ポドルヴィハ村生まれ。といってもよくわかりませんが…。

映画デビュー作の「マリア」(75~88)は2部構成で、1作目の後9年後に2作目が公開されたそうです。脚本も書くソクーロフの作品で、唯一見たのが「エルミタージュ幻想」(02)。それも98年にロシアに行ったことがあったから。

ロシアの映画というと、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督の「戦艦ポチョムキン」(25)「イワン雷帝」(44)など。アンドレイ・タルコフスキー監督の「惑星ソラリス」(72)「ノスタルジア」(83)「サクリファイス」(86)など。

ニキータ・ミハルコフ監督の「黒い瞳」(87)「太陽に灼かれて」(94)「シベリアの理髪師」(99)「12人の怒れる男」(07)など。ご覧になりました?ロシア映画をいそいそと見に行く方は多くはないと思いますが、最近は違うかも…。

ソクーロフ監督の名前は聞いたことがあるけど作品は…、という方に。1989年に製作された「ボヴァリー夫人」が、リバイバル公開されるというお知らせ。原作は、フランス人ギュスターヴ・フローベール(1821~80)の1856年の作品。

物語は、フランスの田舎の小さな町トストに住むエマ(セシル・ゼルヴダキ)という女性の人生。厳格な修道院で育ったエマは、年の離れた町医者シャルル・ボヴァリー(ロベルト・ヴァープ)と結婚します。

自分の理想と違う平凡な夫と、平凡な暮らしに退屈したエマはふさぎ込み、夫は妻のために新しい町ヨンヴィルでの開業を決意します。そこでエマは女の子を出産し、新しい生活をはじめたかに見えたのですが…。

原作は出版後、風俗紊乱の罪に問われ、1857年無罪を勝ち取ります。そんな時代なんですね~。イギリスの作家D・H・ローレンスの『チャタレイ夫人の恋人』と同じですね。こちらは1928年の発刊。『ボヴァリー夫人』はそれよりさらに前。

改めて公開されるのは、作者“フローベール没後130周年記念”だから。まだソクーロフ監督作品を未見の方や、『ボヴァリー夫人』を知らない方、いかが?ちなみに衣装を担当したのは、クリスチャン・ディオール。おっ!

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4 コメント

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ぜひ、見たいです。 (linlilin)
2009-09-18 20:15:21
Obeoneさま、コメントありがとうございます。貴ブログを拝見しました。男性らしい視点の記事が並んでいて、感嘆しました。
「戦艦ポチョムキン」の記事での、淀川さんのお話は聞いた記憶があります。この映画はさすがに古く、今見るにはDVDですね。映画大好きを自称していますが、まだまだ未見の映画があります。ぜひ見たい作品です。
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戦艦ポチョムキン (Obeone)
2009-09-18 08:31:05
はじめまして。僕もネコ好きです。
セルゲイ・エイゼンシュテイン監督「戦艦ポチョムキン」見ました。ネコがバンザイしそうなラストが好きです。
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一度は見ておく? (linlilin)
2009-09-07 12:57:49
bi-te-kiさま、コメントありがとうございます。映画ファンとしては、ソクーロフ監督の名前はよく知っていても、未見の作品が多いですよね。ニキータ・ミハルコフ監督の作品はよく見ますが…。劇場も単館ですので、ぜひサイトで確認を。
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興味深いです~ (bi-te-ki)
2009-09-06 19:24:55
はじめまして。bi-te-kiです。
私も映画は大好きです。こちらはまだ拝見しておりませんでしたので、ぜひ観させていただきますね。
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