だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

赤いサンザシの言い伝え

2011-05-21 21:48:37 | 映画
バラ科のサンザシは、白い花を咲かせる落葉低木。中国産で、漢字で“山査子”と書きます。赤い実をつけ、生薬、果実酒、ドライフルーツ、菓子などに利用されています。大塚製薬のSOYJOYにもありますね。

中国映画ではおなじみのサンザシを、タイトルにした映画が公開されます。「あの子を探して」(99)「至福のとき」(02)のチャン・イーモウ監督、久々の最新作「サンザシの樹の下で」(10)です。

チャン・イーモウ監督というと、「テラコッタ・ウォリア/秦俑」(89)「上海ルージュ」(95)「HERO」(02)「LOVERS」(04)「王妃の紋章」(06)など歴史物もお得意。そして監督が発掘した女優も有名。

「紅いコーリャン」(87)「テラコッタ・ウォリア/秦俑」(89)「菊豆(チュイトウ)」(90)「紅夢」(91)「秋菊(しゅうぎく)の物語」(92)「画魂-愛、いつまでも-」(92)のコン・リー。

「初恋のきた道」(99)「HERO」(02)「LOVERS」(04)のチャン・ツィイー。今や中国だけでなく、世界でも活躍する女優ですね。時を経て、本作では三度新しいヒロインを主役に抜擢。

原作は、中国系アメリカ人エイ・ミーの同名小説。作者自身の友人が、文化大革命時代の実際に体験したエピソードを元に書かれています。ネットで発表し、のちに書籍となり300万部を超える大ヒット作です。

1970年初頭、都会育ちの女子高生ジンチュウ(チョウ・ドンユィ)は、国家の政策<再教育>のため農村に送られます。そこで家族と離れて、村長(リー・シュエチェン)の家に住むことになります。

ジンチュウは、反革命分子として迫害を受ける両親の娘。父は投獄され、母は職場で過酷な労働を強いられていました。しかし、ジンチュウは幸運にも教師の職を得ることができ、今は実習の真っ最中。

この村で、年上の青年スン(ショーン・ドウ)と出会います。明るく誠実な彼との恋。それは身分違いの恋でした。ある日2人の仲が、母(シー・メイチュアン)に知られ『教師になるまで会わないように』と諭されます。

文革では、知識人より農民の方が素晴らしいとされ、多くの人々が農村に送られ肉体労働に就いていました。そんな時代に生まれた若い2人の運命は?いずれも中国の新しいスターたちが演じます。期待!

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