だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

貴方は待てますか?

2008-07-06 21:02:41 | 映画
ガブリエル・ガルシア=マルケスは、1928年3月6日コロンビア出身の作家。1982年ノーベル文学賞を受賞しています。『百年の孤独』(67)や『エレンディラ』(78)『予告された殺人の記録』(81)など多数。

映画化された作品も多数ありますが、「予告された殺人の記録」(87)はフランチェスコ・ロージ監督、当時人気絶頂のルパート・エヴェレット主演。私もルパートの名前だけで見に行ったファン。しかし、内容は重厚でした。

名家の息子バヤルド(ルパート・エヴェレット)に見初められ、祝福を受けて結婚した娘アンヘラ(オルネラ・ムーティ)。しかし処女でないことがわかり、彼女の双子の兄たちが相手の男、サンティアゴ(アントニー・ドロン)の殺害を予告します。

そして果たされた、白昼の広場での殺害。事件後、バヤルドへの愛に気づいたアンヘラは25年間に渡って、手紙を送り続けるのでした…。25年。長く尽きることのない想いが伝わって来ます。この作品でガルシア=マルケスの世界を初めて知りました。

そしてこの映画でも、長く尽きることない想いが表されています。「コレラの時代の愛」(07)、監督は「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」(84)「フェイク」(97)「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(05)のマイク・ニューウェル。

1897年、コロンビアのカルタヘナ。郵便局員のフロレンティーノ(ハビエル・バルデム)は、配達先の令嬢フェルミーナ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)に恋をします。しかし、娘を裕福な名士に嫁がせたい父(ジョン・レグイザモ)によって引き裂かれ、医師フベニル(ベンジャミン・ブラット)と結婚させられます。

失意のフロレンティーノは、いつかフェルミーナと結婚できる日を待ち続けることを密かに誓うのです。そして事故でフベニルを亡くしたフェルミーナの前に現れた、フロレンティーノ。すでに51年9か月と4日過ぎていました。果たして、この長く尽きることのない想いの結末は…?

今年「ノーカントリー」(07)でアカデミー賞助演男優賞を受賞した、ハビエル・バルデム。これは見応えがありそうです。共演は、ヘクター・エリゾンド、リーヴ・シュレイバー、フェルナンダ・モンテネグロ、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ローラ・ハリング。個性的!

19世紀から20世紀にかけ、激化する内戦とコレラの蔓延に揺れるコロンビア。またも、重厚な文学作品を見ることの喜び。

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