エゴン・シーレの『ひまわり』と競売人

今では身近になったオークション。ネットオークションもそのひとつ。でもかつてはとっても手の届かない世界でした。手や札を上げると大金が動く。

フランスの作家ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』を、ロンドン出身のアンドリュー・ロイド・ウェバーがミュージカルにした舞台や…

ジョエル・シューマカー監督の映画（０４）にもなり、そのオープニングを飾ったのが、舞台用小道具などのオークション・シーンでした。

またオークションと言えば、やっぱり絵画。１７４４年にロンドンで創業、現在ＮＹに本部があるサザビーズ。同じくロンドンにあるクリスティーズも有名。

脚本家としてスタートし、１９９６年に監督デビューしたパスカル・ボニゼール。最新監督作は脚本も書いた「オークション 盗まれたエゴン・シーレ」（２３）。

ナチスドイツに略奪されたエゴン・シーレの『ひまわり』を巡る実話を元に製作されました。パリのオークションハウスで働く競売人の…

アンドレ・マッソン（アレックス・ルッツ）は、エゴン・シーレ作と思われる絵画の鑑定を依頼されます。元妻で仕事の相棒ベルティナ（レア・ドリュッケール）と…

フランス東部工業都市ミュルーズへ向かいます。その絵があるのは、化学工場で働く青年マルタン（アルカディ・ラデフ）が母と暮らす家。

当初は贋作を疑うアンドレでしたが、現物を見ると本物であることを確信します。思いがけず発見された名画を巡り、さまざまな思惑を秘めた…

駆け引きが始まります。果たして？オークショニアと呼ばれる競売人に興味津々。ゴッホの『ひまわり』に影響を受けた絵にも興味津々です。