報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“Gynoid Multitype Cindy” 「復讐人形」

2016-08-29 21:35:19 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月27日06:31.天候:曇 JR東飯能駅 敷島孝夫、アリス敷島、3号機のシンディ]

 歳を取ったら、俺もシンディに介護されたい……。

 シンディ:「ん?」
 敷島:「どうした、シンディ?」
 シンディ:「いえ……。何か、作者のつぶやきが聞こえたような気がして……」
 敷島:「無線通信が混線でもしたのか?まあ、ここはJR線と西武線が交差する所だからな」
 アリス:「鉄道無線は周波数が全く違うから混線なんかしないし、そもそも何で作者の声が鉄道無線で流れて来るのよ?」
 敷島:「鉄道であった怖い話の正体は、大抵こういうものだったりするんだよな」
 アリス:「……シンディ、タカオに一発電流お願い」
 シンディ:「かしこまりました」
 敷島:「おいっ!」

〔「まもなく東飯能、東飯能です。お出口は、右側です。西武池袋線は、お乗り換えです」〕

 電車が駅のホームに入る。
 普段から4両編成の電車が走る所はJRも西武も同じだが、時折7両編成の特急“レッドアロー”や4両編成を2台繋いだ8両編成が走ることもある西武線の方が乗客数は多いか?
 もっとも、レッドアローは東飯能駅には停車しないのだが……。

 ポロロロン♪(205系のドアチャイム)

 敷島:「この駅でDCJの人達が出迎えてくれることになっているはずだ」

 敷島達、電車を降りると足早に改札口に向かう。
 が、

 アリス:「ちょっと待って」
 敷島:「何だ?」
 アリス:「ちょっとトイレ」
 敷島:「だーっ!」

 改札口の外にはトイレが無い為、アリスは改札口に近いトイレに寄って行った(但し、駅前に公衆トイレはある)。

 敷島:「外ではDCJの人達が待っているってのに……。まあいいか。シンディ、お前はアリスについててやってくれ」
 シンディ:「いいけど、社長は?」
 敷島:「俺は先にDCJの人達と挨拶してくる。電車が時間通りに着いたってのに、なかなか駅から出て来ないんじゃ怪しまれるだろう」
 シンディ:「なるほどね。じゃ、私はマスターについてるわ」
 敷島:「ああ、頼むぞ」

 敷島、先に改札口を出て行く。
 改札口の外には既にDCJの社員達がいて、敷島が挨拶していた。

 社員A:「こんな朝早くから申し訳ありません」
 社員B:「敷島エージェンシーの敷島社長にまでご足労頂けるとは……」
 敷島:「いえいえ。デイライトさんには、うちのボカロの整備をお願いしてて、それでお世話になってますから」
 社員B:「アリス主任は……?」
 敷島:「ああ。あいつ今、トイレに行ってるんです。もう少し待って頂けますか?」
 社員A:「構いませんよ。慌てて行ったところで、何も状況は変わらないと思いますので」
 敷島:「そんなに事態は深刻なんですか?」
 社員B:「今の研究所には、誰も近寄れない状態です」
 敷島:「そんなに!?……えっ?てか、奴等、まだ実は所内に立て籠もっている状態!?」
 社員A:「ああ、いや。そういうわけではなくて、流血の惨が起きたことで、警察関係者以外は入れないという意味です」
 敷島:「なるほど。ああ、そうそう。そんなことがあったのに不謹慎なんですけど、アリスのヤツ、トイレの後は何か食いたがるんです。あそこのコンビニに行ってきていいですか?」
 社員A:「ええ、どうぞ。私達は車で待っています」

 敷島が足を駅前のコンビニに向けようとした時だった。
 敷島の背後から、銃声の音がした。
 それも拳銃ではなく、シンディが搭載しているようなライフルの音。

 敷島:「!!!」

 敷島はそれまでの経験から、スーツが汚れるのも気にせず、その場に転がった。
 ライフル弾は3発放たれた。

 社員A:「ぐわっ!」
 社員B:「ぎゃあっ!」

 敷島は咄嗟に転がったことで、被弾は免れた。
 だが、不慣れな社員2人は被弾してしまった。

 敷島:「くそっ!」
 シンディ:「社長!」

 シンディが叫ぶのと再び銃弾が発砲されたのは同時だった。
 シンディが敷島の前に立ちはだかり、ライフル弾がシンディの左わき腹に被弾したが、もちろん頑丈なマルチタイプのこと、それだけでは大したダメージにはならない。

 敷島:「警察だ!警察を呼べ!!」

 シンディはすぐに銃弾が飛んできた方向をスキャンしたが、既に狙撃者は去った後なのか、スキャンに引っ掛からなかった。

 ???:「復讐……復讐……!全ての……人間に……死を……!そして……永遠の…………苦しみを…………!」

 その代わり、シンディの通信機に雑音混じりながらも、誰かの声が入った。
 シンディはすぐに自分のメモリーと照らし合わせる。
 最も照合率が高かったのは……。

 シンディ:「ジャニス!お前、ジャニスだな!?こんなことをして、タダで済むと思ってるのか!」
 ジャニス:「……死ね……死ね……!」
 シンディ:「ジャニス!聞いてるの!?」

 しかし、ジャニスの通信は切れてしまった。

 敷島:「シンディ、今のはジャニスからだったのか?」
 シンディ:「ええ。かなり遠くからだったけど……」
 敷島:「あいつ、ライフルなんか搭載してたっけ?」
 アリス:「確か、他のセキュリティロボットに搭載用のライフルはあったと思うわ。もちろん、ここは日本だから、あくまでも模擬弾しか無いけどね」
 敷島:「いや、どう見てもこれは実弾だろう!?」
 アリス:「アタシに言われても分かんないよ」

 エミリーとシンディには超法規的な理由で、実弾の搭載は認められている。
 但し、KR団崩壊後、その数は少ない。
 あくまでも、武力を持ったロボットが制御不能になった際の鎮圧用である。
 人間に対しては基本的に使わないし、使うにしても、殺傷能力の無い模擬弾のみと定められている。

 シンディ:「あー、マリオとルイージ、聞こえる?」

 シンディは何故かバージョン5.0兄弟と通信した。

 マリオ:「ハハッ!コチラ、シンディ様ノ信任厚キ、マリオデアリマス!」
 シンディ:「厚い信任をした覚えは無いけどね。それよりアンタ達も、実弾入りのライフルを搭載してるでしょ?」
 マリオ:「ハイ」
 シンディ:「……弾の数は合ってる?」
 マリオ:「ア、今ハ実弾ハ装填シテイマセン」
 シンディ:「なに?それはジャニスとルディを撃つのに全部使ったってオチ?」
 マリオ:「イイエ。保管シテイタ弾薬ヲ、奴ラニ盗ラレマシタ」
 シンディ:「……本気で言ってるの?」
 マリオ:「バージョンシリーズノ中デ、シンディ様ニ嘘ヲ付ケル奴ハイマセン」
 シンディ:「それもそうね。……って、このドアホ!テメェらがあっさり実弾盗られたりしたから、また人間の死人が2人も出ただろうがぁっ!この役立たず!!」
 敷島:「いや、シンディ、この人達まだ死んでないから」
 社員A:「ぁうう……」
 社員B:「勝手に……殺さないで………くれ………」
 警察官:「動かないで!もうすぐ救急車来るからね!」

 駅前は大惨事と化していた。
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本日の雑感 0828

2016-08-29 00:56:50 | 日記
 今日は夜も遅いので、手短にさせて頂く。
 厳虎独白の炎上は、ようやく鎮火に向かったようだ。
 これは沖修羅河童氏を擁護する者は実名を挙げよ、という声に呼応したものだろう。
 つまり呼応できずに、大沢氏叩きができなくなったものと思われる。
 そう聞くと、まるで大沢氏叩きを行った者達は学会員ではないかと思われるが、私は違うと思っている。
 んっ?さんの仰っていることが本当だとするならば、河童さんを擁護する学会員がいるとは思えないし、そもそも河童さんは大沢氏からの論をのらりくらりと交わしている感がある。
 逆に河童氏が発言すればするほど、学会のイメージダウンになることから、本来はんっ?さんやチキンジョージさん達のような形になるのが普通だと思う。
 私は河童さん擁護の学会員に成り済ました、大沢さんを嫌う別の妙観講員ではないかと思っている。
 もちろん、証拠は無い。
 ただ、私も妙観講員に攻撃されたことがあり、それを機に調査を開始していったことがあり、それと照らし合わせてみると、何かそんな気がするのだ。
 何しろ、大沢氏の太鼓持ちと言っては失礼だが、そんなマイケルさんには何も攻撃していないのが不自然である。
 マイケルさんは妙観講員ではない。
 というわけで、妙観講内のゴタゴタかなと思った次第だ。

 ま、とにかく、またいつもの沖修羅河童VS法華講・学会連合の論争に戻った方が平和だろう。
 厳虎さんも、どことなく楽しんでいるみたいだし、まあいいんじゃないか。

 閑話休題。
 山門入り口さんから、こっそりと情報提供を受けた。
 まあ、コメント欄に書かれている時点でこっそりではないか。
 大日蓮に書かれることはないと思うが、事実は事実として報じてもらいたいものである。

 ようやく世間様の夏休みも終わろうとしている。
 終わっている所は、もう終わっているだろう。
 今日は職場で夏休み期間中の繁忙期が無事に終わったことを祝して、暑気払いが行われた。
 それで、こんなに帰りが遅くなったわけである。
 宇都宮線の終電で帰ってきたよ。
 平日ならメチャ混みなのだろうが、日曜日で助かった。
 15両編成の電車に、乗客は疎らだった。
 それでも高崎線だったら、もっと混んでいたのだろうけどね。

 まもなく8月も終了。
 独りストライキ……もとい、退転月間も終了する。
 9月からは再び末寺参詣を再開するが、お坊さん達の不祥事について、どこまで伝わっているのか見ものだ。
 顕正会が良いとは思わない。
 だが、今の宗門法華講が良いとは思えないのもまた事実。

 信心とは一体何ぞや?
 大きな人生の転機でも無い限りは、私はそれを知る機会には恵まれないのかもしれない。
コメント (7)
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