春日局と枝垂れ桜

　春日局（かすがのつぼね）は、三代将軍・徳川家光の乳母となり、その後も江戸城の大奥を取り仕切った人物として良く知られています。ＮＨＫ大河ドラマでは、大原麗子さんが上手に演じられていました。今日の「女性の社会進出」と言うところでしょうか。
　春日局の息子・稲葉正勝は、後に小田原城主となります。その子（春日局の孫）・稲葉正則は、春日局および父母等を供養する為、京都より鉄牛禅師を招き、長興山・紹太寺を建立します。
春日局の供養塔には「空風火水地」と刻まれています。三方を山で囲まれ、正面に相模灘が開けていおり、この墓所が風水思想（気の流れを物の位置で制御する思想）により選定されたことが解ります。
　写真の枝垂れ桜は、正則が「春を忘れぬ形見」に植えたと言われ、樹齢320年以上・樹の高さ13mもあり、小田原市指定天然記念物になっています。近くで「桜花漬け」も売られていました。功なり名遂げた女性はぜひ植樹して頂きたいですね＾＾。美しい日本の為にも。箱根登山鉄道（小田急線）・入生田駅より徒歩20分。　　小田原梅干