チェ・ソンエ(ピアニスト・在日韓国人3世)さんは、大学3年生(1981年)の時、「指紋を取られるような者としてでなく、同じ社会に共に生きる者として見て欲しい」と願い、指紋押捺を拒否。起訴された。
裁判では「私が指紋押捺に屈辱を感じるのは、その裏に、戦争を起こし、行い、侵略した、その時の人の心を見るからです。……植民地時代に日本人が韓国・朝鮮人を支配し侵略したように、今指紋によって、自分の国の持ち物のように、私たちの感情を無視し、服従させようとしていませんか」と意見陳述で語る。
86年、米国への留学の時、指紋押捺拒否を理由に日本への再入国が不許可とされる。国を相手に「再入国不許可処分取り消し訴訟」を起こす。帰国できる保証がないままに渡米。 二つの裁判では敗訴したが、99年、ついに指紋押捺制度は全廃される。ーこころの友(日本キリスト教団出版局)2007年11月号ー
我々はこの事実から何を学ぶか?「社会制度を変える運動は、大衆活動から始まるのではなく、一人の人間の活動から始まる」と言うことです。「差別や人種的偏見が戦争の原因となる」「あなたの活動が良いものであれば、共鳴者が現れる」と言うことですね。
「一人で声を上げることは苦しく、空しい。でも神様が、その声を聴いてくださる」チェ・ソンエさん 小田原梅干
裁判では「私が指紋押捺に屈辱を感じるのは、その裏に、戦争を起こし、行い、侵略した、その時の人の心を見るからです。……植民地時代に日本人が韓国・朝鮮人を支配し侵略したように、今指紋によって、自分の国の持ち物のように、私たちの感情を無視し、服従させようとしていませんか」と意見陳述で語る。
86年、米国への留学の時、指紋押捺拒否を理由に日本への再入国が不許可とされる。国を相手に「再入国不許可処分取り消し訴訟」を起こす。帰国できる保証がないままに渡米。 二つの裁判では敗訴したが、99年、ついに指紋押捺制度は全廃される。ーこころの友(日本キリスト教団出版局)2007年11月号ー
我々はこの事実から何を学ぶか?「社会制度を変える運動は、大衆活動から始まるのではなく、一人の人間の活動から始まる」と言うことです。「差別や人種的偏見が戦争の原因となる」「あなたの活動が良いものであれば、共鳴者が現れる」と言うことですね。
「一人で声を上げることは苦しく、空しい。でも神様が、その声を聴いてくださる」チェ・ソンエさん 小田原梅干