せみ
せみがないている。
たまらない夏の日ざかりに、
これ以上声はだせないというふうにないている。
せみのいのちがみじかいからだ。
あと半日で死ぬ親ぜみは、
子どものめんどうはたのみます、とないている。
生まれたばかりのかわいいせみは、
これからぼくの天下になる、とないている。
きのうの雨はつらかったろうに、
きょうは知らん顔してないている。
太陽の光りをはねできらきら光らせて、
木のみきに一ぴき、二ひき、
こずえの先に三びき、四ひき、
ぼくらにとられてしまうのに、
せみはむちゅうでないている。
これは小学校6年生当時のU君の詩です。せみを取っている子の姿は見かけませんが、今日も当時と変わらず鳴き続けています。 小田原梅干
せみがないている。
たまらない夏の日ざかりに、
これ以上声はだせないというふうにないている。
せみのいのちがみじかいからだ。
あと半日で死ぬ親ぜみは、
子どものめんどうはたのみます、とないている。
生まれたばかりのかわいいせみは、
これからぼくの天下になる、とないている。
きのうの雨はつらかったろうに、
きょうは知らん顔してないている。
太陽の光りをはねできらきら光らせて、
木のみきに一ぴき、二ひき、
こずえの先に三びき、四ひき、
ぼくらにとられてしまうのに、
せみはむちゅうでないている。
これは小学校6年生当時のU君の詩です。せみを取っている子の姿は見かけませんが、今日も当時と変わらず鳴き続けています。 小田原梅干