マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

レオナール・フジタ展

2013年08月16日 | 美術館・展覧会
「えびかい」上演中のシアターコクーンに行く前に、せっかく渋谷まで来たのだからと下の「Bunkamura ザ・ミュージアム」で開催中の「レオナール・フジタ展」に立ち寄りました。



レオナール・フジタとは言わずと知れた藤田嗣治のこと。

前半は彼に影響を与えたアンリ・ルソーやモディリアーニの作品も何点か。

初期の作品は、風景画と裸婦像が主でした。乳白色の肌と絶賛された女性たち、美しかったです。

後半は、子供たちの絵が多数ありました。

愛らしいんだけどどこか大人びた表情の子供たち。

ちょっと奈良美智さんの描く子供に似ています。


買い求めたポストカード

藤田嗣治さんというとオカッパ頭の自画像とか白い裸婦像とか猫の絵などのイメージが強かったので、こんな子供たちの絵を沢山描いていたというのが意外でした。

絵本の挿絵のような動物を擬人化した絵とか理想のアトリエや自宅の模型(ドールハウスのようなもの)も細部に至るまで凝っていてずっと観ていたいくらいでした。

「姉妹」という絵の額縁がまた可愛らしくて素敵でした。


見応えのある展覧会でした。まだまだすいていてじっくり見ることができましたよ。

レオ・レオニ展もそうでしたが(私が行った時には結構空いてたのに終わりの頃に行った人の話ではは45分待ちだったそうですから)美術展は早めに行ったほうが良いみたいですね。

ABKAI(えびかい)

2013年08月16日 | 歌舞伎
市川海老蔵さんの第一回自主公演「ABKAI」に行ってきました。


物凄い猛暑の最中、街を歩いてる人も少なくていつになく落ち着いた雰囲気の渋谷でしたが、シアターコクーンの前についたらもっと凄い熱気ムンムンの方々が。海老様ファンの熱気に圧倒されそうでした。これって美輪様の公演会場でも感じたこと。おふたりとも似たオーラをお持ちのようです。

劇場内の売店では、おむすび弁当やらエビカツサンドやらみたらし団子、ラムネ、ウーロン茶等がお祭りの屋台よろしく販売中。

いつもの中村屋さんのコクーン歌舞伎では、かわら版売りやちんどん屋に扮装した役者さん達が開演前から場内に出没して盛り上げていましたが、今回はそういうのはありませんでした。

舞台は休憩25分を入れて2時間ちょっと。短いです。



初めは「蛇柳」。

海老蔵さんの早替りが見事でした。やはり華がありますねぇ。

さてお次は、「花咲かじいさん」。

既に観たエビ様ファンの友人からは、「ちょっと学芸会チックだった。子供にはいいかも。」とのお言葉を頂戴していたので、おっかなびっくりだったのですが、なかなか良く出来ていたと思います。

花咲かじいさんなのに桃太郎や一寸法師も出てきて、???なところもありましたが、人間のエゴに因る環境破壊のせいで自然災害が起こり緑が無くなり花も咲かなくなった村が正直爺さんと犬のシロによって再生する・・というストーリーには希望があって、ただ面白いだけじゃないのがよかったです。

海老蔵さんは、八面六臂の大活躍で犬になったり意地悪爺さんになったり最後は殿様にも早替り。

犬のしぐさを観察して研究したというだけあってとても愛らしい忠犬ぶりでした。ちょっと狐忠信入ってた?!

川が氾濫して村が水浸しになるところとか、枯れ木に花が咲くところの映像を使った演出はリアルで良かったです。

洪水が迫ってくる時に思わず「怖い!」とつぶやいてる人多数あり。

最後は客席の通路に役者さん達が降りて歌い踊り楽しい雰囲気で盛り上がりました。海老蔵殿様も客席に降りて桜の花びらをまき散らしていました。

カテコではまた犬に戻って出てきて犬のしぐさでご挨拶するなどサービス精神タップリでちょっと驚きでした。

海老蔵さんのイメージ変わりました天真爛漫な方なんですね。

宮本亜門さんの演出が苦手なので最初は観ないつもりでいたこの舞台でしたが、今日観に来て良かったと思いました

ホント楽しかった~

チケット完売のため立ち見の方が大勢いらっしゃったのも頷けます。

團十郎さんもきっと喜んでいらっしゃることでしょう。