ハルさん
2013年11月14日 | 本
藤野恵実さんの「ハルさん」を読みました。
重松清さんの「とんび」のように若くして妻に先立たれたハルさんが、男手一つで育てた娘が嫁ぐ日に、幼い頃から今に至るまでを回想する形で物語が進みます。ちょっとしたミステリー仕立てになっていますが、謎解きは二の次で父と娘の成長物語です。
頼りない父親としっかり者の娘のやり取りが微笑ましくもあり時にホロリとさせられます。
しっかりしろよ~
と叱咤激励したくなるほど父親としても男としてもビスクドールの人形作家であるハルさんは繊細で優しく頼りないのですが、心のなかの瑠璃子さんの助言に依っていつも窮地を切り抜けるのです。
ふうちゃんの成長ぶりに戸惑うハルさんに自分を重ね合わせとても共感出来ました。
同じような体験をした人なら、うん。わかる、わかると頷けるはず。
嫁いだ娘にもすすめてみようかしら。
「とんび」のやっさんとは対極にいるようなハルさんですが、いつまでも亡くなった奥さんのことを想い彼女とともに愛情たっぷりに子供を育て上げるところは一緒でとても心が温かくなります。
これは作者の夢だったのかもしれませんね。
重松清さんの「とんび」のように若くして妻に先立たれたハルさんが、男手一つで育てた娘が嫁ぐ日に、幼い頃から今に至るまでを回想する形で物語が進みます。ちょっとしたミステリー仕立てになっていますが、謎解きは二の次で父と娘の成長物語です。
頼りない父親としっかり者の娘のやり取りが微笑ましくもあり時にホロリとさせられます。
しっかりしろよ~

ふうちゃんの成長ぶりに戸惑うハルさんに自分を重ね合わせとても共感出来ました。
同じような体験をした人なら、うん。わかる、わかると頷けるはず。
嫁いだ娘にもすすめてみようかしら。
「とんび」のやっさんとは対極にいるようなハルさんですが、いつまでも亡くなった奥さんのことを想い彼女とともに愛情たっぷりに子供を育て上げるところは一緒でとても心が温かくなります。
これは作者の夢だったのかもしれませんね。