新国立劇場中劇場にて「ピグマリオン」観劇。
10列目の端っこだと思っていたら実質的には5列目位でした。
舞台が張り出しているのでとても近く感じられます。
「ピグマリオン」は、バーナード・ショーの作品でミュージカル「マイ・フェア・レディ」の原作と言われているものですが・・・
「マイフェア~」は、楽しくハッピーなミュージカルという印象がありますが、「ピグマリオン」はもっと現実的、と言うか何処まで行っても平行線な男と女の分かり合えなさが皮肉たっぷりに描かれています。
イライザは一本芯の通った自立した女性として描かれ、ヒギンズ教授はマザコンの言語学オタクで「女なんてものは・・・」という凝り固まった考えを持つかなりイヤ~な奴。ヒギンズとともにイライザをレディーへと変身させる実験を行うピカリングの方がずっと紳士的。
数カ月後、上流社会に通用するような言葉遣い・立居振る舞い等を特訓した甲斐あって、見事レディーへと変貌を遂げたイライザは、公爵夫人のパーティーで「きっとどこかの外国の王女様よ」と人々に噂される程に。
ところがそんなイライザの努力を労おうともせず、イライザのことを自分たちの賭けの道具としか観ていない男二人に失望し、イライザはヒギンズの元を去ります。この辺はちょっと人形の家のよう。
後日譚では、イライザは彼女に首ったけ!の若い貴族の男性と結婚するのですが、彼には生活力がないのでイライザがお花屋さんを開店して働いて彼を養うことになるらしいのです。ピカリング大佐は開店資金を融通するなど力になってくれたようですが、ヒギンズは知らん顔だったとか。
マイ・フェア・レディが大人のファンタジーだとしたら、ピグマリオンはかなりリアルで身につまされます。
石原さとみさんは、見事なコメディエンヌぶりでとてもキュートでした。
訛りの強い貧しい花売り娘から王女様と間違えられるような気品ある貴婦人へと変貌していくさまが、面白かったです。
ヒギンズ教授は、自分の言語学の研究のことしか頭にない鼻持ちならないマザコン男。平岳大さんが演じてらっしゃいましたが、(アフタートークでも皆さんに言われてましたが)随分ご苦労されたようです。
時々、ヒギンズではなく平くんが出てるよ!と演出家に厳しいダメ出しをくらってたそうで。
でも、見た目は紳士的でカッコイイですが、実は子供みたいにだらしなく自分勝手で女性に対する思いやりに欠ける鼻持ちならない男を好演していました。
10列目の端っこだと思っていたら実質的には5列目位でした。
舞台が張り出しているのでとても近く感じられます。
「ピグマリオン」は、バーナード・ショーの作品でミュージカル「マイ・フェア・レディ」の原作と言われているものですが・・・
「マイフェア~」は、楽しくハッピーなミュージカルという印象がありますが、「ピグマリオン」はもっと現実的、と言うか何処まで行っても平行線な男と女の分かり合えなさが皮肉たっぷりに描かれています。
イライザは一本芯の通った自立した女性として描かれ、ヒギンズ教授はマザコンの言語学オタクで「女なんてものは・・・」という凝り固まった考えを持つかなりイヤ~な奴。ヒギンズとともにイライザをレディーへと変身させる実験を行うピカリングの方がずっと紳士的。
数カ月後、上流社会に通用するような言葉遣い・立居振る舞い等を特訓した甲斐あって、見事レディーへと変貌を遂げたイライザは、公爵夫人のパーティーで「きっとどこかの外国の王女様よ」と人々に噂される程に。
ところがそんなイライザの努力を労おうともせず、イライザのことを自分たちの賭けの道具としか観ていない男二人に失望し、イライザはヒギンズの元を去ります。この辺はちょっと人形の家のよう。
後日譚では、イライザは彼女に首ったけ!の若い貴族の男性と結婚するのですが、彼には生活力がないのでイライザがお花屋さんを開店して働いて彼を養うことになるらしいのです。ピカリング大佐は開店資金を融通するなど力になってくれたようですが、ヒギンズは知らん顔だったとか。
マイ・フェア・レディが大人のファンタジーだとしたら、ピグマリオンはかなりリアルで身につまされます。
石原さとみさんは、見事なコメディエンヌぶりでとてもキュートでした。
訛りの強い貧しい花売り娘から王女様と間違えられるような気品ある貴婦人へと変貌していくさまが、面白かったです。
ヒギンズ教授は、自分の言語学の研究のことしか頭にない鼻持ちならないマザコン男。平岳大さんが演じてらっしゃいましたが、(アフタートークでも皆さんに言われてましたが)随分ご苦労されたようです。
時々、ヒギンズではなく平くんが出てるよ!と演出家に厳しいダメ出しをくらってたそうで。
でも、見た目は紳士的でカッコイイですが、実は子供みたいにだらしなく自分勝手で女性に対する思いやりに欠ける鼻持ちならない男を好演していました。