「チア男子」や「桐島部活やめるってよ」で有名な朝井リョウさんの直木賞受賞作「何者」。
4人の大学生の就活の様子が、その中の一人二宮拓人の視点で語られる。
皆で励まし合い和気あいあいと就活会議をする、一見仲良しグループの様に見える4人の間に、一人が内定を貰ったことで段々亀裂が入ってゆき
・・・
一見優しく耳障りのいい言葉でいたわり合う若者たちだが、心の奥深い所に抱えているどす黒いものを吐き出さずに入られない彼ら。
まるで観察者のようにツイッターやブログに批判的なことを書き連ねる。その相手に見られているとも知らずに。
傷つくのが怖くて当事者になれない何者。
哀れな彼だけれど、自分のカッコ悪さやダメさを肯定できるようになったのは、ちょっと希望が見えるラストだった。
ネットで繋がった(ような)友人が沢山いるようで、実は面と向かってコミュニケーションを取るのが苦手な若者たち。
この小説は、軽そうに見えるけど結構重い。
4人の大学生の就活の様子が、その中の一人二宮拓人の視点で語られる。
皆で励まし合い和気あいあいと就活会議をする、一見仲良しグループの様に見える4人の間に、一人が内定を貰ったことで段々亀裂が入ってゆき
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一見優しく耳障りのいい言葉でいたわり合う若者たちだが、心の奥深い所に抱えているどす黒いものを吐き出さずに入られない彼ら。
まるで観察者のようにツイッターやブログに批判的なことを書き連ねる。その相手に見られているとも知らずに。
傷つくのが怖くて当事者になれない何者。
哀れな彼だけれど、自分のカッコ悪さやダメさを肯定できるようになったのは、ちょっと希望が見えるラストだった。
ネットで繋がった(ような)友人が沢山いるようで、実は面と向かってコミュニケーションを取るのが苦手な若者たち。
この小説は、軽そうに見えるけど結構重い。