昨夜から読み始めて一気に読み終えてしまいました。
次はどうなるんだろうと気になって気になって。
それくらい面白かった
私が本屋さんだったら「本屋大賞」にイチオシですよ
夏のある日、一人の少年が忽然と姿を消した。家から遠く離れた川辺にランドセルとある暗号を残して。
そして23年後、興信所の鑓水の元へ失踪した息子尚を探して欲しいと母親が現れる。
少年時代のあの夏の日の弾けるように明るい屈託のない少年たちの描写と23年後の彼らの姿の対比が切なく哀しい・・・
冤罪によって少年たちの運命の歯車が狂わされていくことに、なんとも言えないやるせなさと憤りを感じます。
そして絶対的権力に抗おうともがけばもがくほど自己を失っていく恐ろしさ。
冤罪って本当に恐ろしい。
それでも彼の父親を殺人者に仕立てあげた当事者の警察や司法関係者は、ノウノウと生き続けていくという不条理さ。
これは単なる復讐譚にはとどまらない社会派のミステリーであると同時に、少年の友情の物語でもあります。
二人が回想する夏休みの数日間のなんと生き生きして楽しげなことか
それだけに、ラストシーンが胸にしみます
太田愛さんの他の作品も読んでみたくなりました。
「最も遠い銀河」のように映像化して欲しい作品です。
次はどうなるんだろうと気になって気になって。
それくらい面白かった
私が本屋さんだったら「本屋大賞」にイチオシですよ
夏のある日、一人の少年が忽然と姿を消した。家から遠く離れた川辺にランドセルとある暗号を残して。
そして23年後、興信所の鑓水の元へ失踪した息子尚を探して欲しいと母親が現れる。
少年時代のあの夏の日の弾けるように明るい屈託のない少年たちの描写と23年後の彼らの姿の対比が切なく哀しい・・・
冤罪によって少年たちの運命の歯車が狂わされていくことに、なんとも言えないやるせなさと憤りを感じます。
そして絶対的権力に抗おうともがけばもがくほど自己を失っていく恐ろしさ。
冤罪って本当に恐ろしい。
それでも彼の父親を殺人者に仕立てあげた当事者の警察や司法関係者は、ノウノウと生き続けていくという不条理さ。
これは単なる復讐譚にはとどまらない社会派のミステリーであると同時に、少年の友情の物語でもあります。
二人が回想する夏休みの数日間のなんと生き生きして楽しげなことか
それだけに、ラストシーンが胸にしみます
太田愛さんの他の作品も読んでみたくなりました。
「最も遠い銀河」のように映像化して欲しい作品です。