マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

もっと泣いてよフラッパー

2014年02月27日 | ミュージカル
シアターコクーンで観てきました。

今日の席はA列の端っこ。

初めに仮面をつけたクラブ・リベルテの支配人?(串田和美さん)が出てきて口上を述べます。

舞台は禁酒法時代の風の街シカゴ。

この舞台は吉田日出子さんのジルで有名ですよね。

私はその頃の舞台は観ていないので比べることはできないのですが、吉田さんのアンニュイな雰囲気とは違って、松たか子さんは、ちょっとトボけたコケティッシュで可愛いジルを好演していたと思います。

ちょび髭つけて男のふりをして凄腕の殺し屋しゃっくりジャスミンと間違えられてしまうところ(どう見てもそんな悪漢には見えないのに!)など笑えます。

秋山菜津子さんも流石の貫禄、こういう役がよく似合います

りょうさん、美しいです。亀蔵さん、出てきただけで客席から笑いが・・・悲劇的な皇太子なのに

でも何と言っても一番面白かったのが松尾スズキさん

ギャングの親分アスピリン、ドブネズミのダンナさんetc.抱腹絶倒松尾さん面白すぎ

時々志村けんさんに見えました。

あまりに松尾さんの存在感が凄いので、あの石丸幹二さん(ギャングの敵の新聞記者)が霞んで見えるほどでした。

だから婚約者(鈴木蘭々さん)を松尾さんに取られちゃったんでしょうね

音楽劇なのでジャズが流れるのですが、なんと役者さん達が自ら演奏するんですよ~

一人何役もこなしながら楽器も演奏って大変そう・・・でも石丸さんは音大でサックスをやってたからお手のものかもしれませんね。

もちろん踊り子の松たかこさんの歌は素晴らしく、最後は歌って踊っての華やかな幕切れ。

役者さん達が楽器を演奏するのが、祝祭劇風で楽しかったです。

3時間半ぐらいの長丁場の舞台でしたが、あっという間でした。

とにかくこの松尾スズキさんは見なくちゃ






宮部みゆき 泣き童子

2014年02月27日 | 
宮部みゆきさんの「三島屋変調百物語三之続 泣き童子」を読みました。

宮部みゆきさんの時代物、結構好きです。特にこの百物語は一つ一つが短いながらも良く練れているお話ばかりで読み応えがありました。

怪談ものですが、怖いだけでなく切ないのです。

この中にあった「まぐる笛」は現在朝日新聞に連載中の「荒神」の原型?みたいなお話で、領主の圧政に苦しみ死んでいった大勢の人の怨念が恐ろしい怪物となって村を襲うというものでしたが、宮部さんの小説にはこういった人魂や言霊のパワーのようなものを感じます。