マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

バルテュス展

2014年06月10日 | 美術館・展覧会
上野の東京都美術館で開催中の「バルテュス展」に。

少女の絵がやはり眼を引きます。





嵐が丘に感動して描いたという挿絵もありました。ヒースクリーフはバルテュスの自画像に似ていました。


スイスのグランシャレのアトリエを再現した部屋が素敵。窓の外の風景が朝から昼、夜と移ろう様子が。窓からの光を大切にしたバルテュスらしい。

バルテュス愛用の着物(里見浩太朗さんや勝新さんから贈られた物)等の愛用の品、奥様の節子さんやお嬢様との写真など・・・の展示もあり興味深かったです。



KAZAN

2014年06月10日 | グルメ
上野で「バルテュス展」を見た後、銀座のKAZANでランチ。

KAZANは銀座6丁目にあるシーフードメインのお店です。


冷たいコンソメジュレのカクテル


相方のは渡蟹と人参のムース


本来はキャッツアイオイスター(生牡蠣)なのですが、海老のカクテルに変えて頂きました。


前菜スペシャリテ イトヨリダイの昆布じめ


ロシア産甘エビと白桃の冷たいフェデリーニ


ニューカレドニア産天使の海老のエビフライ(又はお魚のカダイフ包み)


近海穴子とサマートリュフを黒米のリゾットで


デザート コーヒー

3500円のスペシャルランチ(税別)

とても美味しかった~特に白桃と海老のフェデリーニは絶品

暑い夏には、嬉しいですね。

8月まではこのメニューが楽しめるようです。

お店の方の感じもとても良くて大満足






コクーン歌舞伎 三人吉三

2014年06月10日 | 歌舞伎
渋谷のシアターコクーンで「三人吉三」です。


こちらはプログラム 中の写真も出演者の皆さん、裏町にたむろするワルガキ風なのが面白い。

現代に生きる人々に届けたい~との熱い思いが伝わってきます。

平場席だったので、腰とお尻が痛くなりました。途中、足を投げ出したり体育座りをしたりと体勢を変えながらの観劇は少々辛かったですが、舞台に近くすぐ横の通路を役者さん達が花道代わりに通るので凄く臨場感がありました。

お芝居は15分と10分の休憩を挟み3幕で約三時間半。

若者らしく疾走感のある熱い舞台で面白かった~

簡単に言うと、ひょんなことから出合って意気投合したアウトローの三人吉三(お坊吉三・お嬢吉三・和尚吉三)が互いの血を啜り合い兄弟の契りを結びますが、自分たちの働いた悪事により追い詰められて滅びていく・・・というピカレスクロマン。

そこに複雑な人間関係の因果応報とか近親相姦とかが絡んできますが・・・

三人吉三を知らない人にも理解しやすいようにとの配慮からか、とても丁寧に人間関係や因果が描かれていました。

二幕終盤の和尚吉三(勘九郎)が畜生道に堕ちた自分の妹弟をお坊とお嬢の身替りに手に掛けるところの勘九郎さんの鬼気迫る演技が素晴らしかった。思わず正座しちゃった。

今までは、義兄弟の契りを結んだ二人の吉三を守るために自分の兄弟を殺してしまう和尚の心情が今ひとつ理解できなかったのですが、勘九郎さんの和尚を観ていたらすんなり心に入ってきました。

だからこそ大詰めでの和尚の怒り・悲しみには胸を突かれる思いでした。

お嬢の七之助さんも凄絶な美しさと激しい立ち回りが素晴らしかった。男と女の間を行き来する変幻自在ぶりは見事。

観る度に上手くなるなぁ・・・と感心。勘三郎さんも喜んでらっしゃることでしょう。

初参加の松也さんも堂々たるお坊の演技で、よく通るいい声なのでセリフがとても聞き取りやすいところも良かったです。

追手に囲まれもはやこれまでと、自分たちが犯した罪の始末を自分たちでつけようと自刃する三人、重なりあうお嬢とお坊。そのお坊の肩にそっと着物を掛けてやって息絶える和尚。グッときました

その三人に降り積もる大量の雪、雪、雪・・・8列目の私も雪まみれ。

なんと美しい舞台でしょうか

今まで何度も(コクーンを含めて)観た三人吉三でしたが、今回が一番感情移入できたかも。

それくらい身近な感じがしました。

笹野さんを始めとして歌舞伎役者以外の俳優さんもいい味出してました。

そして和尚に殺されちゃう若手の二人もフレッシュで可愛かった。

個人的には、夜鷹の三婆がお気に入り

カテコでは串田さんもステージに。

最後はスタオベでした。

立ち見のお客さんもいっぱいいました。

初日に観た友人の話では、勘三郎夫人、大竹しのぶさん、生田斗真くん、松潤、その他見たことある俳優さんが大勢いらしてたそうです。