たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

立春 ・ 春と聞かねば 知らでありしを

2008-02-02 20:48:55 | Nationalism

今日は節分。豆まきです。
最近は、太巻きを、丸かじりするのだそうです。
コンビニ、スーパーでも売っています。

そして立春です。タマゴが立つ日ですね。
季節は少しずつ春に向かって動きはじめる。


麦踏みながら

作詞 関根利根雄/土岐善麿補作 作曲 玉利明

1 山ふところの だんだん畑
  麦踏みながら 見た雲は
  あれは浮雲 流れ雲
  一畝(ひとうね)踏んで ふりむけば
  風にちぎれて 空ばかり

2 山ふところの だんだん畑
  麦踏みながら 見た人は
  あれは商人(あきんど) 旅すがた
  一畝踏んで ふりむけば
  もみじがくれの うしろ影

3 山ふところの だんだん畑
  麦踏みながら 見た鳥は
  あれはかりがね 親子づれ
  一畝踏んで ふりむけば
  峰は夕映え ひとつ星


麦踏みは、芽がでて数センチになった麦を、一畝(ひとうね)、一畝(ひとうね)踏んでいく、早春の農作業です。
 この作業を行うことによって、霜柱ができたときでも、土が持ち上がらず麦の根を保護し、根も強くなり麦の生育を助けます。
 麦踏みをタニシの記憶でたどれば、雪解け後の寒風に身を縮めながら、家中で田圃に並んで、一歩ずつ地下足袋でひたすら、踏んでいく、学校から帰ってもこれをやっていれば、勉強をしなくてもすむ。夕餉の後は疲れて寝るだけです。


いま麦作をやっている人が、日本にいるだろうか。
 日本人の食べ物は自給率40%だという。自分たちの口に入れる食物の60%が外国産の輸入物。特に最近、中国品が急増している。
 残留農薬漬けの野菜を売りつける国も、それを買ってくる輸入業者も無責任極まりない。

 自国民が口に入れる食品を老舗料亭から、零細食肉業者まで日本人でさえ、偽装食品を製造販売するのだから、あの危ない国が、どんなものを造っているのか恐ろしくなる。
 市場主義、コマーシャリズムの行き先は、破滅への道。


タニシのあぶく綴り――