さまざまな思いを繋げて2012年を迎えました。
今年の干支は「龍・辰」ですね。
12支のなかで唯一 見たことがない生き物です。
それだけに、古来から多くの物語が生まれています。
記憶に新しいところでは、昨年の11月、国賓として訪日されたブータン国王夫妻、
ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王王妃が震災地慰問で、
福島県の相馬市桜丘小学校に寄られた。生徒らに、
ワンチュク国王から「龍がいると思う? いないと思う? 龍を見たことがある?」と問いかけ、
国王王妃とも、見たことがあると述べられた。
児童が驚くと、国王は「一人ひとりの中に龍はいる。その龍は何を食べているのか?
皆の経験や体験を糧にして育っている。年を重ねるごとにその龍は強くなる。
皆も、自分の中にいる龍を大切に育んで下さい」と述べられた。
というニュース報道があります。
さて、それではこの日本に、「竜が雲を得て天に昇るように」
英雄豪傑などが機に臨んで盛んに活躍する」たとえに合致する人材が現れるでしょうか。
どじょうを自認する野田佳彦総理大臣。
どじょうから、うなぎ、脱皮して龍に変じられるか……
与野党共に束になって総理の足を引っ張り、手足を縛り、封じ込めることに狂奔するばかりで、
総理の政策遂行能力が失われている政治土壌を突き破る龍が現れ、
青天に飛翔することを願いたい「たそがれていく爺」です。
1万円台を割り込んだままの日本株式市場。
兜町にはこんな言い伝えがあるそうです。
「辰巳天井、午しり下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、
子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」という有名な文句の一部。
「戌亥の借金、辰己で返せ」という格言もあり、
戌亥の年は底値になりやすく、辰巳の年は天井になりやすいという経験則からでた格言。
暮れには、こんな産経新聞の記事が目に付きました。
辰年、上昇率トップ29%高 竜は天に昇るか?
大納会の30日の東京株式市場は、日経平均株価が3年ぶりに9000円台を割り込んで今年の取引を終えたが、
兜町の格言では、来年のえとの辰は「辰巳天井」と言われ、12支の中でも戦後トップの上昇率を誇る。
もっとも、今年の卯も「卯跳ねる」と言われ、3位の上昇率だったが、格言通りにはならなかった。
市場関係者の願いは天に通じるのか。
戦後の辰年は5回あり、年末と前年末の終値を比較した騰落率の平均は29,0%の上昇だった。
ただ、上昇が3回だったのに対し、下落も2回あった。
上昇した年を振り返ると、歴史の節目が浮かぶ。昭和27年は、朝鮮戦争に伴う特需に沸いた年。
株価は1年間で118,4%上昇し、倍以上に跳ね上がった。昭和63年はバブル経済の真っ盛りで、
上昇率は39,9%に達し、高級車が飛ぶように売れ「シーマ現象」が流行語になった
一方で、平成12年は、ITバブルが崩壊し27,2%の大幅な下落となっており、
騰落率がいずれも大きいのが辰年の特徴だ。
たにしの爺、昨年の秋、ネット証券に口座を開設し3万円の投資を準備している。
東証と大証との合併も予定されている。希望を託して、今年の日本株式の買い銘柄はなんだろう。
終わってみれば今年も「竜頭蛇尾」だったなんてね。