梅雨入りの季節はクリの花の季節です。
徘徊人の近くに介護老人施設があります。
診療所が併設されていて、毎月、
降圧剤と血液がさらさらになる薬を戴きに行きます。
施設の周囲はクリ林になっています。
花の最盛期には拙宅にまで、あの臭いが漂ってきます。
文字にし難い芳香を漂わせるので、
好きな人もいれば嫌いな人もいるクリの花の香り。
施設入居者の中には窓辺からの匂いを感じて、
青春の青臭い夢を見る人もいるのでしょう。
反応する人は、まだ元気の証です。頑張りましょう。
フランス語では「Marron」(マロン)。
花言葉は贅沢・豪奢ということです。
子どものころ祖父に季節が来る度に聞かされた、
「桃 栗 3年、柿8年、梅は酸い酸い13年、
柚子の大馬鹿18年、林檎ニコニコ25年」。
地方によって言い方や順番が違うようですが、
実が実るまでの年数の言い伝えです。
時期が来るまで待たないと実が結ばない。
タニシの爺は実る時期が有ったのか、無かったのか、
判然としませんが、
時期が過ぎてしまっていることは、確かのようです。
今ごろは、信州・小布施の散策にいい季節です。