とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2014那須岳登山:茶臼岳~三斗小屋温泉編

2014-09-03 22:16:08 | 山登り
北温泉から、那須ロープウェイ乗り場に向かう。ロープウェイは、茶臼岳の7合目から9合目まで一気に運んでくれる。半日遊んできたのでこの日は楽ちん登山とし、ロープウェイのお世話になる。


12時の便に乗り、9合目までは数分の乗車だ。あっという間に標高1684mの山頂駅に到着した。


出発前の記念写真。バックに見えるのが、活火山である茶臼岳の山頂だ。ここから山頂まで1時間はかからない。


雲が立ち込めてはいるが、眼下には那須高原が良く見える。晴れ間もあり、それほど悪天候ではない。何といっても風がないのがいい。


大勢の観光客と一緒に茶臼岳目指して歩き始める。


ほどなく牛ヶ首山頂分岐に到着する。


次第に大きな岩がゴロゴロしている道になってきた。


ロープウェイ山頂駅から40分ほどで山頂にある那須岳神社に到着する。


そして、すぐ隣に茶臼岳山頂1915mの標識がある。那須岳の主峰は茶臼岳となっており、ここに来たことで百名山登頂になる。やっと昨年のリベンジが叶った瞬間だ。まずは、一安心である。


茶臼岳は那須連山の主峰であり、今もなお山の裏手側から白い噴煙を吹き上げている。そのため付近には樹木は全くなく溶岩で覆われた荒々しい山肌だ。この壮大な景色を眺めながら、山頂で小休止だ。




雲が少し取れてくると、はるかかなたに翌日登る予定の三本槍岳、朝日岳の姿も見えてきた。


噴火口の周りのお鉢めぐりをしながら、茶臼岳をぐるっと回る。




鋭角に尖がった朝日岳が、さらに近くに見えてきた。


日が当たって来ると、360度の壮大な景色が広がってきた。迫力のある噴煙や壮大な景色が眺められるので、みんなご機嫌な表情だ。




下りだすと、眼下には峰ノ茶屋避難小屋が見えてきた。去年は、あの避難小屋まで来るのが精いっぱいだったのが嘘のようだ。


避難小屋の中に入ってみる。昨年は、この中で震えていたのが懐かしい。


避難小屋から、滑りやすいガレ場の道を下り始める。


下の方にも、建物が見える。そちらも避難小屋のようだ。


ガレ場がなくなると、広大なダケカンバの林が広がっている。


グングン下って行くと延命水と呼ばれる湧き水があり、冷たい水でのどを潤す。




峰ノ茶屋避難小屋から1時間10分ほどで三斗小屋温泉(さんどごやおんせん)に到着だ。三斗小屋温泉は、江戸時代には『那須七湯』を構成する温泉に数えられ、現在でも那須温泉郷を構成する温泉として数えられる。アクセスは徒歩でしか行くことができない秘湯中の秘湯である。1142年温泉が発見され、江戸時代には関東から会津へ行きかう人々や那須の山岳信仰の行者などでにぎわい明治はじめの頃には温泉宿も5件ほどあったらしいが、現在は煙草屋旅館と大黒屋の2軒のみだ。


こちらが、我々の泊まる煙草屋旅館だ。


こちらは、大黒屋旅館で結構立派な造りだが、露天風呂がない。


宿泊手続きを終えると、さっそくお風呂だ。女性陣が女性専用時間に露天風呂に行っている間に、男性陣は内風呂に入る。板張りの浴室で、情緒がある。湯の透明度は高くピリッとした気持ちいい源泉である。


夕食時間は4時半とかなり早い。太鼓の音がすると夕食ができた合図だ。大広間に宿泊者全員が集まり夕食が始まった。温泉に入った後なのでビールがやたらにうまい。


夕食の後、早速お目当ての露天風呂に入る。露天風呂は宿より一段高い丘にあり、少し歩いていかなければならない。上がって行くと目の前に浴槽があり、その奥に脱衣所がある。晴れていれば、露天風呂から山が良く見えるのだが、あいにくガスが出てきて展望は良くなかった。この露天風呂は、24時間いつでもOKで基本的には夕方3時半~5時半の女性専用時間を除くと混浴だ。薄暗くなってから入ってくる勇気ある女性もいる。


この日は何度も温泉に入ったことだろう。まさしく温泉づくしの山旅である。就寝前まで、部屋でも宴会となったが、さすがに眠くなって午後9時前には全員寝床に着いていた。

「2014那須岳登山:三本槍岳編」へ続く。