とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2014遠山郷マラニック「後半」

2014-09-22 22:14:57 | マラソン
おばあちゃんたちのエイドを過ぎると、龍淵寺へと続く長くて急な石段を登る。石段の一つ一つの幅が狭いので、登るのも一苦労だ。


この寺は、昔、この地を領有していた「遠山氏」一族の墓をまつる菩提寺である。マラニックの完走を祈ってお参りする。


龍淵寺からすぐ先に進むと、遠山郷土館「和田城」に併設された「カフェ和田城」がある。ここでは、毎年、名水「観音霊水」を使ったコーヒーが出される。淹れたてのコーヒーとクッキーやケーキをありがたく頂く。


カフェのすぐ前には、「観音霊水」が湧きでている。


11:01。コーヒーを頂いたのもつかの間、すぐ先には公式の「龍淵寺(31.2キロ)」エイドがある。この辺りは公式、私設とエイドがたてつづきにあり、飲んだり食べたりと忙しい。


龍淵寺エイドでは、遠山名物「ふじ姫饅頭」と獅子鍋が振る舞われる。




坂を下り、再び遠山郷のメインストリートに入る。この辺りは商店街になっていて、応援もにぎやかだ。




龍淵寺エイドから3分しか経っていないのに、商店街ではかき氷エイドが開設されていた。毎年、特に楽しみにしているかき氷エイドであるし、可愛い女子中学生が、一生懸命作ってくれているからには、頂かないわけにいかない。


11:30。「いろりの宿島畑(34.5キロ)」エイドに到着する。水車の前では、おばあちゃん方が、温かく迎えてくれた。


「いろりの宿島畑」エイドでは、今年も「しそジュース」「熊の胆」「すずめばち酒」「まむし酒」「きんかん酒」と普通のエイドでは、絶対出てこないような飲み物が用意されている。全部飲んだ豪のランナーもいたそうだが、どんな効果が表れるか怖いので、今回はパワーがでそうな「すずめばち酒」を一口頂いた。


エイドのすぐ横の吊り橋を渡る。


丘の上には、立派な観音像が建てられている。


丘を下り、もう登りはないかと思いきや、コースはさらに坂の上を目指すようになっていた。ちょっとショックだったが、気を取り直してさらに坂を登り続けると、車庫を開放した私設エイドが開設されていた。


このエイドでは、蜂の巣をそのまま採ってきて一口サイズにした蜂蜜の塊が出ていた。何と贅沢でワイルドなエイドだ。蜜の中には蜂の死骸も転がっている。また、ブドウも食べ放題で、“もってけ''ひと房貰ったので歩きながら食べた。


国道152号に出ると、ついに下りとなる。これで、登りはなくあとは下って行くばかりだ。坂道の途中で、見学台の看板があるエイドがあった。ここが最後のエイドであり、この下では、三遠南信道の建設工事が着々と進められていた。




12:27。45キロと書かれた看板前を通過する。私のGPSでは、42キロとなっていたが、遠山郷では、このくらいの違いは当たり前だ。


ゴールの「かぐらの湯」の看板が見えてきた。


12:33。後半から抜いたり抜かされていたSさんと、最後は一緒にゴールする。遠山郷でこんなに早い時間にゴールするのは初めてだ。久しぶりに気持ちよく走ることが出来た。


ゴール後は、すぐに温泉に入りさっぱりしてのんびりしていたが、後夜祭までは、まだ時間がたっぷりある。ちょうどその頃ゴールしてきたうっちゃん、kazukawaさん、しんしんさんたちが、「カフェ和田城」のコーヒーを飲みに行くというので、一緒に行くことにした。ゴールから「カフェ和田城」までは、簡単に歩いていける距離である。和田城のホール内でシフォンケーキとコーヒーのセットを頂く。マラソン後、コーヒーを飲みながらこんなゆったりした時間をすごすのもなかなかいいものだ。


そして、午後5時から後夜祭が始まった。後夜祭の参加費は、エントリー代に含まれているのでほとんどのランナーが集まっている。みんな、この後夜祭が楽しみで参加しているのだ。




私の座ったテーブルでも、顔馴染みのラン友たちと乾杯が始まった。


さて、お楽しみの抽選会では、遠山郷のポスターや地酒、温泉無料入浴券などが景品に出された。私も運よく、遠山郷の風景写真のポスターが当たる。日本の里100選に選ばれている「下栗の里」の春と秋のポスターが2枚も入っていたのでラッキーだった。そして、最後の豪華景品は、南アルプスのユネスコエコパーク登録を記念した額付きのポスターだ。これが一番欲しかったが、最後まで待ちわびた運がいい人に当たった。


遠山郷マラニックは、何度も参加しているが、相変わらずおもてなしの精神はピカイチだ。参加人数も、150人くらいまでで何千人、何万人も参加する大会とは一味も二味も違う。いろんな人に教えたくもなるが、あまり増えすぎて参加できなくなるのも困る。毎回違うコースなので、距離数は結構あやふやながら、今度はどこを走らされるのかという楽しみもある。細かい事は気にしないというおおらかな運営が、多くのリピーターが集まる要因だともいえるだろう。

参考1.今回のコースマップ


参考2.コース高低図