三日間ほどブログを休んでしまったが、13、14、15日の三連休を利用して新潟県の平ヶ岳(ひらがたけ)と、福島県の尾瀬に行ってきた。8月の上旬、越後駒ヶ岳から平ヶ岳が間近に見えていたので、どうしても登りたかった山だ。今回は、2泊3日という山旅を計画したので、同行してくれる人はいないだろうと一人旅を覚悟していたが、今回もkazukawaさんが、同行に名乗りを上げてくれたおかげでいろいろ助かった。私の山旅には、ほとんど参加してくれる頼もしい山友だ。
13日の早朝、kazukawaさんと家を出て、関越道の小出ICまで高速を走る。小出ICから奥只見シルバーラインを経由して、銀山平温泉に着いた。奥只見シルバーラインは、奥只見ダムの建設工事用道路として建設されたもので、現在は一般道として開放されているが、ほとんどトンネルで景色が見えるところはほんの僅かだ。しかし、曲がりくねった国道352号を走るよりずっと楽だ。
この日は、銀山平温泉のペンションに宿泊する。銀山平温泉に宿泊すると、行程が短く、安全で自然環境に配慮した中ノ岐林道から入山するコースで平ヶ岳登山が出来る。このコースは、皇太子が利用したことから皇太子ルートとも呼ばれている。一般的には、魚沼市鷹ノ巣地区の国道352号上の登山口から、下台倉山~台倉山~池ノ岳を経て平ヶ岳山頂に至るルートで登る人が多い。ただ、行程が10~11時間と長い上に山中に山小屋はなく、道中はキャンプが禁止されているため、健脚者向けの山であり、行きずらい山でもあった。今回の中ノ岐林道コースで平ヶ岳登山が出来るという事は、本当にありがたい事だ。この日、ペンションに泊まった客は17名で、全員同じマイクロバスで平ヶ岳登山に行くとの事だった。夕食は、山菜料理やヤマメの塩焼き等、食べきれないほどの料理でお腹一杯になった。

翌日午前3時に起床する。朝食兼昼食のおにぎり弁当をもらって午前4時ペンションを出発する。国道を15キロ走ってゲートのある中ノ岐林道に入る。一般車両は通行禁止となっている。真っ暗な中ノ岐林道を約14キロ走ると駐車場に到着する。駐車場に着いたのは午前5時15分くらいだ。やっと空も白みはじめ、バスから降りて登山の支度をする。天気も悪くなさそうだ。


5時半から歩き出し、しばらくすると沢に出る。大雨の時は、水量が増し絶対に渡ってはいけないと注意されていた場所だが、幸いなことに水量はそれほど多くなく安全に渡渉できた。

沢の片隅に湧き水がある。平ヶ岳沢の清水と呼ばれる湧き水で、冷たくて美味しかった。

奥のほうに雪渓が残っており、そこからの雪解け水のようだ。

しばらく登っていくとお地蔵さまがあった。ここから急坂となり、坂が終わるまで1時間半かかると書かれていた。時間は6時6分。

坂の途中には、年輪を感じさせる立派な大木があった。大きく足を広げ、天に向かって突き出しているかのような巨木である。

6時46分。坂終了まで1時間の地点に着く。1時間半の場所から40分もかかっていた。

7時1分。坂終了まで30分の地点に着く。今度は早くて15分しかかかっていない。

坂が終わると、木道が出てきた。いよいよ平ヶ岳を代表する風景が見えてきたようだ。

玉子石の分岐があり、まずは玉子石を見に行く。大きな岩の上に、玉子を立てたように見えることから「玉子石」と呼ばれている奇石の事だ。この玉子石越しに見る湿原と山並みが何とも言えない独特の景観を作っていて、この景観こそ平ヶ岳の最大の見どころでもある。到着は、7時25分。


名前の通り、平らで大らかな山容が見渡す限り続いている。


草原の中に池塘が点在し、独特の景観を醸し出している。水の色が、空よりもさらに青く見えるから不思議だ。



池ノ岳付近の姫池に寄り道していく。ここ辺りも数多くの池塘が見られる。

これから平ヶ岳に向かう。前方に見える台地の最高点が平ヶ岳山頂である。

既に一部では紅葉が始まっていた。

そして、8時48分。平ヶ岳山頂に到着する。標高2,141mで、日本百名山のひとつであり、私にとっては79座目となる百名山だ。

kazukawaさんは、二度目の登頂だが、今回のほうが天気に恵まれたようでご機嫌である。

こちらは、山頂から先に行った場所で行き止まりだ。見渡す限り草紅葉に覆われた草原が広がっている。

山頂付近の休憩場所。百名山だけあって、いつの間にか多くの登山者で埋まっていた。みんないい天気なので、じっくり食事をしながら休憩中だ。我々も、コーヒーなどを沸かし、しばらく休憩する。

名残惜しいが、帰りのバスの出発時間に間に合わせなければならない。木道を進み帰路についた。

急坂を下って行くと前方に越後三山の山並みが見えてきたが、あいにく越後駒ヶ岳の山頂は雲に隠れてしまっていた。

駐車場には、12時5分頃に到着する。バスの出発予定時間は12時半だったので、まあまあ余裕のある時間に下山できた。その後1時間ほどのドライブで、無事ペンション前の駐車場に到着する。

参考1:今回のコース

参考2:今回の高低図

さて、まだ時間はあるので、このまま裏尾瀬方面に向かう。
「2014平ヶ岳登山ツアー:渋沢温泉小屋編」に続く。
13日の早朝、kazukawaさんと家を出て、関越道の小出ICまで高速を走る。小出ICから奥只見シルバーラインを経由して、銀山平温泉に着いた。奥只見シルバーラインは、奥只見ダムの建設工事用道路として建設されたもので、現在は一般道として開放されているが、ほとんどトンネルで景色が見えるところはほんの僅かだ。しかし、曲がりくねった国道352号を走るよりずっと楽だ。
この日は、銀山平温泉のペンションに宿泊する。銀山平温泉に宿泊すると、行程が短く、安全で自然環境に配慮した中ノ岐林道から入山するコースで平ヶ岳登山が出来る。このコースは、皇太子が利用したことから皇太子ルートとも呼ばれている。一般的には、魚沼市鷹ノ巣地区の国道352号上の登山口から、下台倉山~台倉山~池ノ岳を経て平ヶ岳山頂に至るルートで登る人が多い。ただ、行程が10~11時間と長い上に山中に山小屋はなく、道中はキャンプが禁止されているため、健脚者向けの山であり、行きずらい山でもあった。今回の中ノ岐林道コースで平ヶ岳登山が出来るという事は、本当にありがたい事だ。この日、ペンションに泊まった客は17名で、全員同じマイクロバスで平ヶ岳登山に行くとの事だった。夕食は、山菜料理やヤマメの塩焼き等、食べきれないほどの料理でお腹一杯になった。

翌日午前3時に起床する。朝食兼昼食のおにぎり弁当をもらって午前4時ペンションを出発する。国道を15キロ走ってゲートのある中ノ岐林道に入る。一般車両は通行禁止となっている。真っ暗な中ノ岐林道を約14キロ走ると駐車場に到着する。駐車場に着いたのは午前5時15分くらいだ。やっと空も白みはじめ、バスから降りて登山の支度をする。天気も悪くなさそうだ。


5時半から歩き出し、しばらくすると沢に出る。大雨の時は、水量が増し絶対に渡ってはいけないと注意されていた場所だが、幸いなことに水量はそれほど多くなく安全に渡渉できた。

沢の片隅に湧き水がある。平ヶ岳沢の清水と呼ばれる湧き水で、冷たくて美味しかった。

奥のほうに雪渓が残っており、そこからの雪解け水のようだ。

しばらく登っていくとお地蔵さまがあった。ここから急坂となり、坂が終わるまで1時間半かかると書かれていた。時間は6時6分。

坂の途中には、年輪を感じさせる立派な大木があった。大きく足を広げ、天に向かって突き出しているかのような巨木である。

6時46分。坂終了まで1時間の地点に着く。1時間半の場所から40分もかかっていた。

7時1分。坂終了まで30分の地点に着く。今度は早くて15分しかかかっていない。

坂が終わると、木道が出てきた。いよいよ平ヶ岳を代表する風景が見えてきたようだ。

玉子石の分岐があり、まずは玉子石を見に行く。大きな岩の上に、玉子を立てたように見えることから「玉子石」と呼ばれている奇石の事だ。この玉子石越しに見る湿原と山並みが何とも言えない独特の景観を作っていて、この景観こそ平ヶ岳の最大の見どころでもある。到着は、7時25分。


名前の通り、平らで大らかな山容が見渡す限り続いている。


草原の中に池塘が点在し、独特の景観を醸し出している。水の色が、空よりもさらに青く見えるから不思議だ。



池ノ岳付近の姫池に寄り道していく。ここ辺りも数多くの池塘が見られる。

これから平ヶ岳に向かう。前方に見える台地の最高点が平ヶ岳山頂である。

既に一部では紅葉が始まっていた。

そして、8時48分。平ヶ岳山頂に到着する。標高2,141mで、日本百名山のひとつであり、私にとっては79座目となる百名山だ。

kazukawaさんは、二度目の登頂だが、今回のほうが天気に恵まれたようでご機嫌である。

こちらは、山頂から先に行った場所で行き止まりだ。見渡す限り草紅葉に覆われた草原が広がっている。

山頂付近の休憩場所。百名山だけあって、いつの間にか多くの登山者で埋まっていた。みんないい天気なので、じっくり食事をしながら休憩中だ。我々も、コーヒーなどを沸かし、しばらく休憩する。

名残惜しいが、帰りのバスの出発時間に間に合わせなければならない。木道を進み帰路についた。

急坂を下って行くと前方に越後三山の山並みが見えてきたが、あいにく越後駒ヶ岳の山頂は雲に隠れてしまっていた。

駐車場には、12時5分頃に到着する。バスの出発予定時間は12時半だったので、まあまあ余裕のある時間に下山できた。その後1時間ほどのドライブで、無事ペンション前の駐車場に到着する。

参考1:今回のコース

参考2:今回の高低図

さて、まだ時間はあるので、このまま裏尾瀬方面に向かう。
「2014平ヶ岳登山ツアー:渋沢温泉小屋編」に続く。