煙草屋旅館では、朝5時に起床する。朝食は弁当にしてもらい、早々に出発することにした。

玄関前からは、晴れ上がった空に山がくっきり見えていた。前日の天気予報では、あまりいい天気ではなかったので予想を覆す好天にウキウキ気分になる。

煙草屋旅館なので、タバコを吸っているポーズで記念写真を撮る。

三斗小屋温泉は、標高1460mだが、これから進むコースはさらに下って行く。最も低いところで標高1250mくらいとなり、200mも下ってしまうのだ。目的の三本槍岳は1917mなのでこんなにも下ってしまうとはかなりショックだった。しかも、途中には3つの沢を渡渉しなければならない。

沢の深さはそれほどでもないが、流れは結構速い。飛び石があるが、水の中に入らずにうまく渡るのは慎重に行かないとかなりヤバい。男性陣は、何とかうまく渡れたが、女性3人は、最初の沢で滑って転んで水の中にボッチャンだ。以後は、濡れるのを覚悟で沢に中に入って渡る。

三つの沢を何とか通過して、分岐から大峠への登りに入る。大峠には、この難所を越えようとして命を落とした旅人を弔う石仏が建っている。標高は、1450mとなり、やっと三斗小屋温泉と同じ高さに戻ったわけだ。

大峠から三本槍岳に向けてさらに登っていく。

このあたりは、高山植物がかなり多い。茶臼岳周辺や三斗小屋温泉までは、ほとんど花がなかったので、ここから花の写真を撮るチャンスが増えてきた。

夏から秋にかけての花をいろいろ見る事が出来た。ハクサンフウロ、リンドウ、ウツボグサ等。







お花畑も終わり、三本槍岳近くまでやってきた。

前方を見ると、山頂に三本の細いシルエットが見えていた。あれは間違いなく三本の槍が立っているから三本槍岳だろうと決めつけて先に進んだ。三本槍岳の名前の由来は、昔、この山頂の領地がはっきりしないため、会津藩、那須藩、黒羽藩の3藩が領地を確認するため定期的に集まって槍を立てた故事によるという事を聞いていたからだ。

山頂まで僅かとなったので、笹原をかき分けひと頑張りして進んだ。

三斗小屋温泉を出てから4時間かけて那須岳の最高峰である三本槍岳1917mの山頂に到着する。沢の渡渉、藪漕ぎ、お花畑と変化に富んだコースであった。過去、悪天候で三本槍岳だけ登れなかったことのあるメンバーもいて、今回の登山で長年のやり残しが叶い喜んでいた。

ところで、三本槍岳の山頂には、どこを見ても三本の槍はなかった。槍が立っていたのは昔の話で、今は山名を示す標識のみだ。先ほどの写真をズームアップしてみたら、一番左と真ん中は、人間だった。まったく大いなる勘違いだった。

「2014那須岳登山:朝日岳編」へ続く。

玄関前からは、晴れ上がった空に山がくっきり見えていた。前日の天気予報では、あまりいい天気ではなかったので予想を覆す好天にウキウキ気分になる。

煙草屋旅館なので、タバコを吸っているポーズで記念写真を撮る。

三斗小屋温泉は、標高1460mだが、これから進むコースはさらに下って行く。最も低いところで標高1250mくらいとなり、200mも下ってしまうのだ。目的の三本槍岳は1917mなのでこんなにも下ってしまうとはかなりショックだった。しかも、途中には3つの沢を渡渉しなければならない。

沢の深さはそれほどでもないが、流れは結構速い。飛び石があるが、水の中に入らずにうまく渡るのは慎重に行かないとかなりヤバい。男性陣は、何とかうまく渡れたが、女性3人は、最初の沢で滑って転んで水の中にボッチャンだ。以後は、濡れるのを覚悟で沢に中に入って渡る。

三つの沢を何とか通過して、分岐から大峠への登りに入る。大峠には、この難所を越えようとして命を落とした旅人を弔う石仏が建っている。標高は、1450mとなり、やっと三斗小屋温泉と同じ高さに戻ったわけだ。

大峠から三本槍岳に向けてさらに登っていく。

このあたりは、高山植物がかなり多い。茶臼岳周辺や三斗小屋温泉までは、ほとんど花がなかったので、ここから花の写真を撮るチャンスが増えてきた。

夏から秋にかけての花をいろいろ見る事が出来た。ハクサンフウロ、リンドウ、ウツボグサ等。







お花畑も終わり、三本槍岳近くまでやってきた。

前方を見ると、山頂に三本の細いシルエットが見えていた。あれは間違いなく三本の槍が立っているから三本槍岳だろうと決めつけて先に進んだ。三本槍岳の名前の由来は、昔、この山頂の領地がはっきりしないため、会津藩、那須藩、黒羽藩の3藩が領地を確認するため定期的に集まって槍を立てた故事によるという事を聞いていたからだ。

山頂まで僅かとなったので、笹原をかき分けひと頑張りして進んだ。

三斗小屋温泉を出てから4時間かけて那須岳の最高峰である三本槍岳1917mの山頂に到着する。沢の渡渉、藪漕ぎ、お花畑と変化に富んだコースであった。過去、悪天候で三本槍岳だけ登れなかったことのあるメンバーもいて、今回の登山で長年のやり残しが叶い喜んでいた。

ところで、三本槍岳の山頂には、どこを見ても三本の槍はなかった。槍が立っていたのは昔の話で、今は山名を示す標識のみだ。先ほどの写真をズームアップしてみたら、一番左と真ん中は、人間だった。まったく大いなる勘違いだった。

「2014那須岳登山:朝日岳編」へ続く。