ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

携帯端末向けマルチメディア放送の愛称がモバキャスだって

2011年07月21日 | モバイル・ウエアラブル
アナログ停波後の空き地利用である携帯端末向けマルチメディア放送は、ドコモ系のmmbiが来年4月から営業を始めるが、その愛称が「モバキャス」に決まったらしい。

なんか、モバイルキャストの略みたいで、どうなの?と思う。

モバイルキャストってのは、インターネットITS協議会のメンバーで、以前はアウディジャパンのテレマティクス関連を手がけていた。F1のスポンサーをしたり、マークパンサー使ってハンズフリー関連機器のTVCMやったりと一時は派手な事業展開をしていたが、今はそのブランドを第三者に提供しほとんど営業活動を停止しているように見える。
それ以上に、未公開株関連のなにやら怪しい話がでているのだが、いまだに営業実態があるかのようなWEBページを維持しているのはなぜだろう.....
同社のWEBサイトを見ればわかるが、製品一覧はほとんどが生産終了、すでにカスタマーセンターは閉鎖。本社所在地の城山タワーはレンタルオフィスだ。

まあ、あまり縁起のいい名前じゃないね。

しかし、この携帯端末向けマルチメディア放送って勝算あるのか?
無料の地デジだってそこそこの状態だし、有料で事業展開したモバHO!や米国のMediaFLOは撤退。スマホは現在の無料コンテンツで十分以上に楽しめるから、お金を払って動画を見る人がそんなにいるようには思えない。
それ以上に、有料に耐える魅力あるコンテンツを継続的に提供し続けるビジネスモデルが構築できるのか、ということが最大のチャレンジだろう。

フジテレビ、伊藤忠、NTTドコモ、スカパー、ニッポン放送という複数の株主が存在し、さらにKDDI系のMediaFLOと戦ってお国から帯域を獲得したという状況から、勝算がなくてもやめられない状態になっているように思えてしょうがない。