ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

首都高Xはやめたみたいですね

2011年11月06日 | 高速道路
首都高速が距離別料金を導入するにあたって、ETC未装着車は最高料金を入り口で支払わなければならない。
これを回避するために、電子マネーベースの料金収受システム通称「首都高X」というシステムの開発が進んでいた。 しかし、なんでこんな暴走ゲームみたいなコードネームにしたのかね。

コンビニ等で保証金を払って通信機器を貸与し、カードを作ってそれに課金。
入り口で係員にカードを手渡しすると最高額900円が引き落とされ、出口では自動的に割引額が記録される。
でもその割引額の入金はコンビニの端末でしか反映されない?スイカみたいな自動入金もなく、足りなくなったらコンビニや入り口で入金しなければならない。

ETCをつけていないユーザーからの批判をかわすというか、割引制度を確保するためにとても頭の良い人が一生懸命に考えた迷路のような仕組みで、そんなん無理筋だろ、と私は2007年に書いている。
しかし、本体はパナソニック(と聞いた)、電子マネーはEDYで着々と進んでいたようだったが、結局やめたらしい。
まあ、どう考えたってそんな面倒なことする位なら普通のユーザーはETCをつけるし、(いまや実売1万円を切っている)そこまで頻繁に利用しないユーザーは数百円高くても諦める。

首都高Xをやめたかわりに、首都高速はETCの装着支援をするという。普及の初期に行われていたのと同じ5000円補助。
でも、これだけの数量が普及しておりもうコストは5000円を下回っているだろう。
それを、民間業者の流通を介して15000円だかの価格で販売し、5000円を首都高が補助するというのはなんだかなぁと思う。