ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ITSスポット対応ナビへやっぱり補助金投入

2011年11月19日 | ITS
ITSスポット対応ナビ+対応ETC装着を装着すると20000円の補助金がでる。コメントを頂いて知りました。

モニターと言っているが普及促進であることは間違いなく、サイトにも実際そう書いてある。というか、250億円かけて路側機を設置しちゃってからモニター調査なんかされてもたまらない。

VICSの道路交通情報通信システムセンターが主催なので、DSRCだけじゃなく警察所轄のDSSSレベルII対応ナビも対象になっているが、DSSSレベルII対象ナビって一体どこで売っているのか、私ですら知らない。
検索してみたら、日産、トヨタの高級車に標準装備があるようだ。

早い話、ITSスポット対応ナビにしてもDSSSレベルIIにしても、殆ど市場認知が進まずナビ自体も全く売れないのでなんとかしよう、でも補助金というのもいかがなものかで「モニター」と言っているわけで。
でも、このキャンペーンってどれほど認知されるのだろうか?
これ自体「仕事してます」っていうポーズのように見える。
ITSスポット対応ナビにはそれ専用のETCが必要で、これが普通のETCより2万円ぐらい高いから、果たしてこの程度の補助金でどれほどの効果があるかは大いに疑問。

ITSスポットにしてもDSSSレベルIIにしても、絶対に専用車載器は普及しない。それはいままでの類似システムが証明している。

渋滞や事故情報を略図でナビ画面に表示するという仕組み自体はすでにVICSのビーコンで行われている。これの路側機も相当数設置されているのだが、このビーコンによるVICS情報なんて、ほぼ市場認知度ゼロ。
私の車には装備されているが、今までそれについて正確に知っていた同乗者はいない。仕事柄自動車関係の仕事をしている人を乗せることが多いにもかかわらずだ。

さらに、合流などの安全情報が提供されると言っているが、これに類似した情報はナビでも提供される。
さすがにITSのように接近する車両があるかないかは警告されないが、「この先合流があります」といったアナウンス機能は大抵のナビについていて、しかも多くの人が鬱陶しいからその機能はOFFにしているんじゃないか?

やっている人達も本当はこんなの普及しないって思っているんじゃないの?